29日、IGFの両国大会を取材してきた。
前半5試合がGENOMEルールマッチ。
つまり、プロレスルールの試合。
後半5試合がIGFルールマッチ。
つまり、総合格闘技ルールの試合。
こうやって、試合を分けてしまったほうが見やすいし、
観客も混乱しないので、賢明な措置といえるだろう。
相変わらずというか、第2試合に出場したケンド―・カシン、
第5試合に登場した藤田和之の2人が、
それぞれのカラ―を存分に発揮した
プロフェショナルのプロレスを披露してくれた。
出番前、ブラ―バ(ウクライナの武器)を手に
ポーズを決めてくれたカシン。
さて、本日のボディシールは!?
もちろん、恒例の永田さんシールは2種類。
そして、もうひとつ新顔がお目見えした。
はい、ズームしていくと、こうなる。
おお、天龍源一郎ではないかい!
9・2天龍プロジェクトの後楽園ホール大会に参戦するカシン。
某紙(というか、東スポです!)を通じて、
11月15日、両国国技館で開催される
『天龍源一郎引退試合』への出場をアピールしていたが、
これもそのアピール活動の一環なのだろうか?
逆に、怒られそうな気もするけど…(苦笑)。
勝っても負けても絶対にノーコメントのカシン。
2人合わせて315㎏の超大型ガイジンコンビ、
ヌックス&タイラスにワン・ビンとの連係で見事に勝利。
案の定、控室に直帰しようとするカシンをキャッチしてみた。
「コメントくださいよ!」
「コメント? 痛い、重い…」
「それだけ?」
「あ、もうひとつ。
小川(直也)とやってやる。
小川、出て来い!」
なぜか、本日不出場の小川直也へ宣戦布告し、
とっとと控室に入ってしまった。
それにしても、カシンのコンディションは抜群にいいようだ。
次は、藤田。
怖いよ~!
こんな怖い顔しなくていいのに。
左頭部にでっかいタンコブ。
さらに、鼻からオデコから血がしたたる。
度を超えた激闘を物語っている。
この日の藤田vs澤田敦士戦は凄まじかった。
ボッコンボッコン、ガッツンガッツン、ドカ~ンという感じ。
最後のドカ~ンは藤田のパワーボムの音。
澤田の大健闘に藤田の鼻息も荒くなる。
「あいつは男だ!本物だよ。
あいつ、がんばってんだよ。
小川、わかってるよな!?
待ってるぞ、俺は。
どういう意味かわかるよな!!」
これはテレビカメラに向かって、
小川の名前を出した瞬間の表情だ。
やっぱり、怖い。
子どもが見たら泣いちゃうかも。
それにしても、試合に出ていないと、
なぜか”小川人気”は急上昇。
カシン、藤田、鈴木秀樹と3選手が小川の名前を口にした。
ひさしぶりに観たIGF。
やっぱり、私にはプロレスがおもしろかったし、
答えのないプロレスの難しさがより如実に伝わってきた。