9500人(超満員札止め)の大観衆で埋まり

(※0がひとつ多かったので訂正しました。失礼!)、

チケット完売となった新日本の4・5両国国技館大会。


あらためて、新日本の底力を思い知らされた。

実質的に、メインのIWGPヘビー級選手権1本で勝負した感もある大会。

セミのオカダ・カズチカvsバッドラック・ファレも直前で決まったカードだから、

やはり、この両国はAJスタイルズvs飯伏幸太という、

日本とアメリカを代表する新旧”天才対決”がすべてだったと言っていい。





実際に、負傷(右手中指・クスリ指の第二関節脱臼)を抱えながらも、

飯伏はハンディなど感じさせない闘いっぷりを披露した。


合わせ鏡のような攻防…

打撃の連打からオーバーヘッドキックの応酬。

おそらく、AJは10年前の自分と闘っているかのような錯覚を覚えたのではないか?


ミスのない1発1発の応酬に、

最後は仰天のスタイルズクラッシュ。


フェニックススプラッシュを狙って空中で2回転目に入った飯伏を

AJがしっかりと受け止めて、そのまま必殺技に持ち込んだ。


ここ数年、プロレスを観てきたなかでも最大のインパクト。

スーパーヘビーとジュニア戦士の試合でもなかなかこうはいかない。

飛ぶ方も飛ぶ方なら、それを受け止める方も受け止める方だ。


AJと飯伏だからこそ、こんな仰天シーンが現実のものとなったわけだ。


さて、大会の総括に関しては、

webサイト『THE BIG FIGHT』のGK金沢コラムを読んでもらいたい。

http://the-big-fight.jp/articles/1344





まあ、総括というほど大層なものではない。

例によって、心に引っ掛かったことに素直に驚嘆したり、

疑問点を調査してみただけである。


だけど、だれもやらないから、オイラがやる。

それだけのことなのだ。


さて、メイン、セミは置いておいて、

前半休憩前の主役は完全にマリア・ケネリスが持っていった。


第5試合=IWGPタッグ選手権。

鉄壁王者チームであるカール・アンダーソン&ドク・ギャローズに対するは、

ROH代表のマイケル・ベネット&マット・ターバンwithマリア・ケネリス。


ハッキリ言って、タイトルマッチを闘う4選手より

マリアへの声援がダントツで多かった。


そりゃそうだろう。

33歳にして、現役女子大生。

過去、WWEの№1ディーバに選出されたこともあり、

夫は昨年10月に結婚したマイケル・ベネット。


だから、マリアは女性人気も抜群。

日本人好みの風貌だけではなく、

ヒールでありながら人柄の良さがにじみ出ているのだ。


だいたい、身体能力が高く、イケメン系のターバンが伴侶だったら引いてしまう。

そこで、ベネットに惚れ込んだところが高ポイント。

なぜって、ベネットはオッサンっぽい風貌だし、

どちらかというと地味な職人レスラーのタイプ。


だけど、ベネッのト人間性に惹かれたというのだから、

マリアは間違いなく、いい娘なのだ!(※断言しちまう)。


というわけで、まさにタッグベルトは

マリアひとりの力で奪い獲った感も拭えないだろう。



IWGPタッグベルト初戴冠に喜色満面のキングダム。

バックステージに集ったカメラマン、記者の数が半端なく多い。


そこへ、たまたま試合を控えた棚橋が通り掛かった。


「タナ、観てよ! この報道陣の数は異常でしょ?

みんな、マリア目当てですよ!」


「ハイ、人気があるのはじつにいい事ですねえ」


逸材も、思わず苦笑いしながら横目でチラリ(笑)。



で、またまた絶好のポジションをキ―プしていたワタクシは、

あくまで…あくまで当ブログ読者のためにシャッターを押しまくる。



よし、こんどは引き気味でもうワンカット。



さらに、トリミングもしてあげる。



あ、間違えた!

トモヒロ(石井)の写真をアップしちゃった。


いやいや、石井も凛々しいではないか?

4・29熊本大会では、因縁の真壁刀義との

NEVER無差別級王座防衛戦を敢行する。


もちろん、自らを暫定王者と称する石井にとっては、

王者決定戦の意気込みで挑む闘いとなるだろう。



ファイヤ―マンキャリーからのサクラバロックで、

タッグマッチながら柴田から1本勝ちを収めた桜庭。

次期シリーズはすべて柴田とのタッグ対決となる。


一騎打ちは、7・5大阪城ホールで実現するのか!?



はい、またマリア。


「私は既婚者なのに、言い寄ってくるアンダーソンは最低の男だわ」


そうだ、チャドは最低だ!

オイラもそう思うな(笑)。

試合後、ドクに説教されていたのだが、

「ベルトよりマリアが大事だ」と言いだす始末。


ついに、ドクがキレて、「次はスペシャルなパートナーを連れてくる」と宣言。

その正体は、ドク夫人でこれまたディーバのアンバー・ギャローズ。

1・4東京ドームでアンダーソン&ギャローズのセコンドに就いたブロンドの美熟女。


かくして、5・3福岡国際センターでは、

両チームにマリア、アンバーがそれぞれ加わっての6人タッグマッチと決定。


これは注目だ。

マリアはこう見えて、WWEで女子レスラーとして試合を行なっている。

フィット・フィンレー、チーム3Dらのコーチを受けてリングデビュー。

あのカート・アングルとも対戦したという、とんでもないキャリアを持っているのだ。


一方のアンバーも昨年、ドクと結婚したばかりで新婚。

41歳でキャリア16年というベテランだ。


ハッキリ言って、両国のタイトルマッチより

盛り上がること請け合いである。



では、これがトドメのマリア。

もう、これで絵が尽きたのだ。


みなさん、ご満足いただけましたか?


それでは、きたる5・3福岡国際センター(レスリングどんたく2015)の

全カードを御紹介。


■レスリングどんたく 2015

日時:2015年5月3日(日)
開始:17:00
会場:福岡・福岡国際センター

▼第1試合 8人タッグマッチ 20分1本勝負
永田裕志/獣神サンダー・ライガー/タイガーマスク/マスカラ・ドラダ
vs.
中西学/キャプテン・ニュージャパン/田口隆祐/KUSHIDA
▼第2試合 タッグマッチ 20分1本勝負
内藤哲也/田中翔
vs.
飯伏幸太/小松祥平
▼第3試合 6人タッグマッチ 20分1本勝負
天山広吉/小島聡/本間朋晃
vs.
バッドラック・ファレ/タマ・トンガ/コーディ・ホール
▼第4試合 IWGPジュニアタッグ選手権試合3WAYマッチ 60分1本勝負
[王者組]ロッキー・ロメロ/バレッタ
vs.
[挑戦者組]カイル・オライリー(ROH)/ボビー・フィッシュ(ROH)
vs.
[挑戦者組]マット・ジャクソン/ニック・ジャクソン
※第41代王者ロッポンギ・ヴァイスの初防衛戦。3チーム同時に通常のタッグマッチを行い、

いずれかの1チームが勝利した時点で決着とする。
▼第5試合 IWGPジュニアヘビー級選手権試合 60分1本勝負
[王 者]ケニー・オメガ
vs.
[挑戦者]アレックス・シェリー
※第70代王者ケニーの3度目の防衛戦
▼第6試合 スペシャル6人タッグマッチ 30分1本勝負
マット・ターバン(ROH)/マイケル・ベネット(ROH)/マリア・ケネリス(ROH)
vs.
カール・アンダーソン/ドク・ギャローズ/アンバー・ギャローズ
▼第7試合 スペシャル6人タッグマッチ 30分1本勝負
真壁刀義/棚橋弘至/柴田勝頼
vs.
石井智宏/矢野通/桜庭和志
▼第8試合 スペシャルタッグマッチ 30分1本勝負
オカダ・カズチカ/YOSHI-HASHI
vs.
AJスタイルズ/高橋裕二郎
▼第9試合 IWGPインターコンチネンタル選手権試合 60分1本勝負
[王 者]中邑真輔
vs.
[挑戦者]後藤洋央紀
※第10代王者・中邑の4度目の防衛戦


個人的な注目カードは大文字で記した3試合。

第2試合の内藤vs飯伏がどんな展開となるか?


内藤の秘めたるジェラシーが全開となるか、

そこも大いに気になるところだ。