いやあ、やばい!

日付が変わって本日が誕生日…なんと××歳となってしまった。

一体どこがめでたいんだって、エ―ッ!ガッデムDASH!

まあ、50歳を過ぎてから年齢のことはいっさい気にしないことにしたので、

どうでもいいか…(笑)。


そういったわけで、師走に入り今年も恒例の

東京スポーツ制定『プロレス大賞』が発表された。

一応、結果は以下の通り。


☆東京スポーツ新聞社制定 第40回プロレス大賞受賞者一覧

▼最優秀選手賞(MVP)
棚橋弘至(新日本プロレス)
▼年間最高試合賞(ベストバウト)
G1 CLIMAX 24優勝決定戦「オカダ・カズチカvs中邑真輔」(新日本8・10西武ドーム)
▼最優秀タッグチーム賞
杉浦貴(プロレスリング・ノア)&田中将斗(ZERO1)
▼殊勲賞
石井智宏(新日本プロレス)
▼敢闘賞
大仁田厚(大仁田事務所)
▼技能賞
B×Bハルク(DRAGON GATE)
▼新人賞
赤井沙希(DDT)
▼女子プロレス大賞
該当者なし
▼功労賞
佐々木健介
田上明


なるほど。

こういう結果か?

うん、これはこれでよしと。


それでは、当ブログ恒例となったワタクシ金沢が独断ながら、

偏見と各方面への気配りゼロで選定する

『ときめきプロレス大賞2014』の結果を

ドドドッカ~ンと発表させてもらうゼア!


●最優秀選手賞(MVP)

AJスタイルズ(バレットクラブ)


●年間最高試合賞(ベストバウト)

飯伏幸太vsリコシェ(IWGPジュニアヘビー級選手権/新日本6・21大阪府立体育会館


●最優秀タッグチーム
弾丸ヤンキース(杉浦貴&田中将斗)


●殊勲賞

石井智宏(新日本プロレスCHAOS)


●敢闘賞

関本大介(大日本プロレス)


●技能賞

カール・アンダーソン(バレットクラブ)


●新人賞

黒潮“イケメン”二郎(WRESTLE‐1)


●女子プロレス大賞

紫雷イオ(スターダム)


以上、とくに悩むこともなく決定!

例によって、とくに表彰もなければ、賞金もトロフィーもなし。

だけど、業界歴28年と7カ月、53歳の(※しまった!年齢を書いてしまった…)

オイラがこの目で観て選出したわけだから、それなりの意味はあるかと思うよ。


一目瞭然で、新日本プロレス系の選手が多数を占めているが、

こればかりは当たり前の結果と言うしかない。

この1年、集客面、話題面、選手層の厚さで完全に独走していたわけだから、

プロ野球に例えるなら、ダントツの強さでペナントレースを制し、

その後のクライマックスシリーズも日本シリーズも制覇し完全優勝といった感覚に近い。


ただ、ひとつだけお断りしておかなくてはいけないのが、

観客動員でつねに大健闘しているドラゴンゲートへの評価。

この1年、私はドラげーの会場に一度も足を運んでいない。

べつに食わず嫌いなわけではなく、自分のビジネス範囲の中に

たまたまドラゲーが入ってこないため。


だから、ドラゲ―に対して正当な評価(?)をできないことに関しては、

「正直スマンかった!」と言っておきたいのだ。



                 
                                             Ⓒ大川 昇                              

MVPには、東スポ大賞でノミネートの1票もなかったという

AJスタイルズを選出した。私の中では当然の結果だ。


MVP候補として、棚橋弘至、中邑真輔、オカダ・カズチカ、

石井智宏といった名前も挙がってくる。


だけど、どう考えてもAJしかいない。

2014年の新日本マットに新風を吹き込み、

棚橋、オカダ、中邑を凌ぐ活躍を見せたのがAJである。


まさに、プロレスの天才。

フェノメナ―ル・ワン!

あのオカダに3連勝、さらに『G1 CLIMAX』にIWGP王者として

初エントリーして名勝負を連発した。


実質、AJ政権は5カ月余に終わったものの、

中身が濃いためかもっと長期間に感じた。

あのブロック・レスナー以来の外国人王者であるが、

過去の外国人王者はベイダ―、ノートンら怪物ファイターばかり。

だが、AJは正味ジュニアの体格ながら、

洗練されたテクニックでファンを魅了している。


私からすると、ひとり選考委員会ながら

満票でのMVP授賞となる。


                                  Ⓒ大川 昇

 

                                

ベストバウト候補は、目白押し。

オカダvs飯伏(3・6大田区)、石井vs飯伏(5・25横浜アリーナ)、

AJvs鈴木みのる(8・1後楽園ホール)、オカダvs中邑(8・10西武ドーム)、

棚橋vsAJ(10・8両国国技館)、石井vs後藤洋央紀(11・8大阪府立体育会館)

といったところが挙がってくる。


あらま、また新日本ばかりゼア。

すまんこって…(苦笑)。

だけど、それほど新日本の層の厚さ、

試合内容が図抜けていた証拠。


そこで最終的に絞られたのは、飯伏vsリコシェとAJvsみのる。

両極端の試合内容となるから比較は難しい。

決め手となったのは、試合中に3回も度肝を抜かれたこと。

そこで”ハイフライヤー世界№1決定戦”に軍配を上げた。


①飯伏のスワンダイブ飛び付き式雪崩式フランケンシュタイナー

に対し、リコシェがクルッと回転して見事に着地した。

②リングの対角線を走ってリコシェが決めた

鉄柱超えのトぺ・コンヒ―ロ。

③大空中戦を制した飯伏の究極技フェニックスプレックス。


放送席にいながら誰も言葉が出てこない。

実況アナも解説陣も「ウワァー!!」と驚きの声をあげるだけ。

こういう試合は滅多にお目にかかれない。

もう一度、飯伏とリコシェが絡まないかぎり、

こういうシーンと感覚は生まれないと思うのだ。



                


ベストタッグチーム賞に関しては、弾丸ヤンキース(杉浦貴&田中将斗)、

ヤングバックス、カール・アンダーソン&ドク・ギャローズをエントリー。

ヤンキー二丁拳銃は、昨年のほうが活躍が目立ち、

当ブログで昨年度のタッグ賞を獲っているので外した。


チームワーク、合体&連係攻撃では断然ヤングバックスとなるが、

弾丸ヤンキース”黒いオジサンたち”のインパクトは絶大だった。

個々でも強いのに、タッグを組んだらもっと強い。

今まで、なぜこのチーム編成を思いつかなかったのか不思議なほど。


田中と杉浦が交互にエルボーを打ちこんで、

標的を痛ぶっているシーンには戦慄が走る。

まるで武闘派の体育教師が不良生徒にヤキを入れているかのようで(笑)、

教育上よろしくないと思えるほどに恐ろしい光景なのであーる。



                                  Ⓒ大川 昇
殊勲賞は2年連続で石井智宏。

文句なしだろう。

MVP候補にも挙げているから、

今年はさらに価値ある準MVPともいうべき殊勲賞。


ここで、棚橋、オカダ、中邑は除外したい。

彼らは、MVPを獲ってなんぼの存在なのだから、

三賞候補には入れるべきではないと思うのだ。


とにかくギリギリのコンディションをものともせず、

今年も石井は突っ走った。

ベストバウト候補にも2試合がノミネートされている。

こと、試合内容に関していうと、3本柱(棚橋、中邑、オカダ)を

食ってしまった感もあるだろう。


                                                    


敢闘賞は、これまた2年連続で関本大介。

怪物・関本の肉体のアマゾン化は止まることを知らず。

関本がリングを走れば、リング全体がギシギシと軋んだ音を奏でる。

コーナーマットに自ら激突すれば、コーナーの鉄パイプが弛んでしまう。


ホームではもちろんのこと、ノアでもZERO1でもその破壊力は変わらない。

蹴りを得意とする選手のキックに打ち勝ってしまう水平チョップの凄まじい威力。


これぞ、プロレスラー。

ああ、G1のリングで関本大介が観たいゼア!


                                  Ⓒ大川 昇

技能賞は、カール・アンダーソン。

バレットクラブを見事にまとめてみせた。

アンダーソンがいたから、AJスタイルズも大成功を収めたし、

一時、IWGPジュニア以外のベルト独占という快挙も達成できたのだと思う。


そう考えを突き詰めていくと、本当のMVPは

バレットクラブなのではないかとまで思ってしまう。


G1公式戦で実現したAJとのバレット大将決戦はお見事だったし、

IWGPヘビー級王座挑戦権利証を賭けたオカダ戦(9・23岡山)では

オカダをあと一歩まで追い込んでいる。

そうそう、この一戦もベストバウト候補に入れる価値があると思う。


つぶらな瞳で縦横無尽なレスリングを披露するアンダーソンは、

いまや最高の職人レスラーである。


新人賞は、黒潮にあげたい。

イケメンを名乗り、ジャケットを着用し、

やたらと飛んでいた男だったが、

ここ最近はレスリングで勝負できるようになった。


なんと言っても、「俺は新人賞を狙っています!」と

多くの報道陣の前で宣言したところに精神的な逞しさも感じるようになった。




女子プロ大賞は、紫雷イオ。

こちらも文句なしで、オイラのひとり満票だ。


スターダムのエースとして、ワールド・オブ・スターダム王座を10度防衛。

そのなかには、昨年の女子プロ大賞受賞者である里村明衣子も入っている。

しかも、里村自身がイオとの対戦を望んでの結果。

東の横綱を破った実績は伊達ではない。


現在、ベルトは世Ⅳ虎に渡ったものの、

ベルトを失ってもイオの輝きは消えない。

これこそ、エースの証明と言えるだろう。


近年、女子プロ冬の時代(?)にあって、

独自路線をいくスターダムが定期的に

後楽園ホールでの興行を開催していることも、

もっと評価されていいだろう。


というわけで、今さら言うまでもなくプロレスの見方は人それぞれ。

ご贔屓の選手もいれば、好きな団体もあるから、

ファンの人たち、ひとりひとりの中にMVPがいるし、

ベストバウトもあることでしょう?


みんなが選出する私的プロレス大賞も

知りたいところなので、

『俺の(私の)プロレス大賞』があれば、

どうぞ教えてくださいませクラッカー