17日付けの読売新聞・夕刊を読んでいてぶっ飛んだ。

『女子高生「プロレス技」接客』なる見出しで、

次のような記事が社会面に掲載されていたのだ。


「男性客の体に密着するプロレス技を女子高生がかける

接客をさせたとして、神奈川県警は16日、横浜市の「R」を経営する

K容疑者(36)を労働基準法違反容疑で逮捕した。

K容疑者は昨年9~10月、同市の高校2年女子生徒(16)を雇い、

店内の個室で、複数の男性客の求めに応じて『腕ひしぎ逆十字』

などの技をかけるよう指示し、胸や下半身が密着する接待をさせた疑い。

同店は、女子高校生が男性客に手足のマッサージなどを行なう

『Jkリフレ』として営業していたが、客が追加料金を払えば、

『首4の字固め』や『ヒップアタック』などの技をかけるサービスを行なっていた。

一つの技につき、5カウントで1000円から2000円の料金設定だったという」


まず、ここで真面目な提言をひとつ。

文中にもあるし、未だにプロレス中継で言われたり、

試合結果の決まり手に書かれているケースの多い、

「腕ひしぎ逆十字」であるが、これは猪木vsルスカ戦のときに

テレビ朝日・舟橋慶一アナウンサーが思わず口走ったフレーズであり、

どう考えても、どう見ても柔道技の「腕ひしぎ十字固め」である。

「腕ひしぎ逆十字」という技はこの世に存在しないのだ。


そんなもの、すでに20年前から『週刊ゴング』では

「腕ひしぎ十字固め」、あるいは「腕十字」で統一している。

あまり読んでいないから確信はないけれど、

おそらく『週刊プロレス』においても、「腕ひしぎ十字固め」で統一されているはず。

それなのに、いまだに「逆十字」として発表しているプロレス団体、

マスコミが存在するようなので、いい加減やめてほしい。

決まり手は、正しく報道しましょうね(笑)。


あ、また内容がかたくなってしまった。

それにしても、この記事はほとんどギャグ。

反則は5カウント以内というルールに則っているところもギャグ。

逮捕された経営者はやっぱりプロレスファンなのかな?

それに、プロレス技を仕掛けて大怪我をさせたとか、

死に至らしめたとか、そういう話ではないから、

やっぱりギャグだよねえ(笑)。


それにヒップアタックと言っても、ヒップアタックは難しい技なんだよ。

私は以前、雑誌の企画で”本家”越中詩郎の指導のもと、

新日本道場でヒップアタックの練習を試みたけど、これがかなり難しい。

プロレス技は誰でもできるようで、本当はかなり難解なものばかりなのだ。


ウチの嫁さんは「レインメーカーとか、ドロップキックとかはないのかな?」

と言っていたけれど、あるわけないでしょ!

掛けられても嬉しくないってば(苦笑)。

ボマイェなんか、お金をもらっても食らいたくないよなあ…。


というわけで、プロレス技はいまや日本の風俗界も席巻している

――というのは、こじつけなのかな?


PS:オプションで正面からの三角絞めがあるなら、

  これは5000円ぐらい取ったほうがいいと思うけどなあ。

  (↑ワル乗り、じつに申し訳ないッす!)