27日(木)発売のDVDマガジン「燃えろ!新日本プロレス」も

ついに第63号までやってきた。

ラスト号のvol.67までカウントダウンに入ったが、

今回はマニア垂涎もののレアな名勝負の特集。


タイトルに、

『熱烈ファン必見!

隠れ名勝負を見逃すな!!』

と銘打たれているとおり、

ファンのリクエストに応える1冊となっている。


全試合ノーカット収録(118分)DVDの

ラインナップは次のとおり。


①猪木の後継者と一世一代の“稲妻”勝負!!

藤波辰巳vs木村健吾

19791213日、京都府立体育館〕


②WWF王者“ニューヨークの帝王”に不沈艦が挑む!!

ボブ・バックランドvsスタン・ハンセン

1980年9月30日、日本武道館〕


③「一番」のプライド!阿鼻叫喚の大流血戦!!

ハルク・ホーガンvsアブドーラ・ザ・ブッチャー

1982年5月26日、大阪府立体育会館〕


④暴走タッグチームがIWGPで奇跡の一騎打ち!!

ディック・マードックvsアドリアン・アドニス

1984年5月24日、大阪府立体育会館〕


⑤外国人エースは俺だ!怪物No.1決定戦!!

ビッグバン・ベイダーvsクラッシャー・バンバン・ビガロ

1988912日、福岡国際センター〕


⑥史上初!ヘビーvsジュニア、夢のIWGP王者対決!!

橋本真也vs獣神サンダー・ライガー

1994224日、日本武道館〕




①藤波のもう一人のライバルがついに登場。

もちろん、木村健吾である。

ときにはタッグを結成し、また反目し合いながら

新日本マットでひとつの時代を築いてきた両雄。

そのクライマックスは今でも語り草となっている

後楽園ホールワンマッチ興行(1987年1月)だろう。


藤波vs木村の1試合だけで後楽園ホールで興行を開催し、

しかも会場を超満員にしたのだから、歴史的大会といえるだろう。


このシングルマッチは、藤波の保持するWWFジュニア王座に

同年6月、海外修行から凱旋した木村が初挑戦した試合。

つまり、両者のライバルストーリーの出発点に位置付けされる。

藤波にフレッシュな新ライバル誕生を印象付ける文句なしの名勝負だ。


②ハンセンとバックランドはファンク一家のもとで育ち

1973年デビューと同期の間柄。

米国ではエリートであるバックランドがいち早く出世し、

78年に28歳の若さでWWF王座を獲得して

ニューヨークの帝王となっている。


一方、新日本プロレスのリングで頭角を現したハンセンは、

日本のトップ外国人選手となり、奇しくも新日本マットで

WWF王座を懸けて同期生が相まみえることになった。


6月に名古屋で行なわれたタイトル戦ではハンセンの反則負け、

この試合は3カ月後の再戦となったが、またもハンセンの反則負け。

結果はともかく、テキサス州アマリロが生んだ

2人のスーパースターの対戦には奇跡のドラマを感じる。


③新日本vs全日本の引き抜き戦争が生んだ、

これも奇跡のマッチメイクだろう。

すでにベビーフェイス人気を不動のものとしていたホーガンに対するは、

新日本マットでも凶器攻撃を駆使するスタイルを押し通すブッチャー。


当然のように、2人の対戦は典型的なアメリカンスタイル、

ベビーvsヒールの図式となる。

両者流血の大乱戦は予想通り。

しかし、ブッチャ―はブッチャ―らしさ全開で、

ホーガンもWWFスタイル全開という、

日本で観られる本場アメプロの真髄というべき貴重な一戦である。


④新日本マットで出会ったマードックとアドニスの2人は

すっかり意気投合し、スーパーバイオレンス・コンビとして

WWF世界タッグ王者に君臨するなど日米を股にかけ暴れまわっていた。


日本でもアメリカでも絶対に闘うことはないと思われていた両雄だったが、

第2回ⅠWGPリーグ戦にともにエントリーしたことにより、

まさかの一騎打ちを行なうことになった。


アドニスは全盛期であり、マードックは円熟期。

2人の名レスラーの持ち味が遺憾なく発揮される。

ともに故人となってしまっただけに、

よけいにレアな闘いであり映像である。


⑤タッグで巨獣コンビを結成していたイメージの強い

ベイダ―とビガロであるが、実際の2人の歴史は抗争から始まっている。

1987年1月に初来日したビガロは飛べるスーパーヘビー戦士として

一躍、外国人№1に上りつめたものの、すぐにWWF入り。


そこへ出現したのが、皇帝戦士ベイダ―だった。

88年夏に新日本へカムバックしたビガロだったが、

すでにベイダ―が№1外国人の座へ。

そこで両者の激しいバトルが展開される。


8・8横浜では両者リングアウト、

9・5大阪では両者フェンスアウト、

その決着戦として行なわれた9.12福岡大会。

結果はベイダ―のフェンスアウト負けとなったものの、

柔のビガロ、剛のベイダ―と両雄の特色が存分に出た

真っ向勝負である。


⑥今でこそヘビーvsジュニア、

さらにヘビー級王者vsジュニア王者という

対戦は普通に実現している。

ただし、そのカードの意味合いを解説する際に必ずテキストとして

登場する試合がこの橋本vsライガー戦である。


IWGP王者・橋本とIWGPジュニア王者・ライガーの夢の一騎打ち。

対ヘビー級仕様の改良マスクに加え、初めて上半身裸で登場したライガー。

その凄まじいまでに鍛え上げられた肉体美に館内がどよめく。


結果はヘビー級王者の橋本が面目を保ったものの、

ライガーの底力が改めてクローズアップされた格好。

この一戦も”リビング・レジェンド”たるライガーの

伝説の一翼を担っていると言ってだろう。


燃えろ!新日本プロレスvol.63

熱烈ファン必見!隠れ名勝負を見逃すな!!

発行元=集英社

定価=1680円

ただ今、絶賛発売中!


さあ、今号も渾身のラインナップ!

67号まで突っ走るぜぇー!!