第67号までの続刊再延長が決定した

DVDマガジン「燃えろ!新日本プロレス」vol.58のタイトルは、

『THE最強外国人ファイナル!厳選リクエストコレクション』。


なんといっても超目玉は、

若き日のジ・アンダーテイカー(パ二ッシャ―・ダイス・モーガン)、

”ストーンコールド”スティーブ・オースチンの新日本マットにおける

試合をノーカット収録していること。


のちにスーパースターとなる両選手。

ダイヤモンドの原石が躍動する姿を目に焼き付けてほしい。


それでは、

全試合ノーカット収録(110分)DVDのメニューをご紹介。


①因縁深まる大乱戦!”大巨人”と”不沈艦”が初対決!!

アンドレ・ザ・ジャイアントvsスタン・ハンセン

(1979年5月18日、新潟市体育館)


②元NWA王者”アメリカン・ドリーム”が闘魂を挑発!!

アントニオ猪木vsダスティ・ローデス

(1979年11月1日、札幌中島スポーツセンター)


③若きアンダーテイカー、新日マット初登場!!

マサ斎藤&橋本真也vsクラッシャー・バンバン・ビガロ&パ二ッシャ―・ダイス・

モーガン

(1990年3月2日、後楽園ホール)


④豪華デンジャラストリオ、元横綱を蹂躙!!

マサ斎藤&橋本真也&北尾光司vsビッグバン・ベイダ―&クラッシャー・

バンバン・ビガロ&スティーブ・ウィリアムス

(1990年5月24日、東京ベイNKホール)


⑤”ストーンコールド”、G1覇者の首を破壊!!

蝶野正洋vsスティーブ・オースティン

(1992年9月23日、横浜アリーナ)


⑥”野人”vs”野獣”、奇跡の遭遇!!

中西学vsボブ・サップ

(2002年10月14日、東京ドーム)


                 


①アンドレvsハンセンの記念すべき日本での初一騎打ち。

これまでアンドレとシングルで対等に闘える選手は

正直いって日本にもアメリカにもいなかった。

その事実を踏まえていうと、全盛期のアンドレ相手に互角に渡り合う

ハンセンの突進力、パワーがいかに図抜けていたかを証明する試合でもある。


結果は、両者リングアウトでも、

このド迫力には度胆を抜かれる。


②この一戦の3ヵ月前に、ハ―リー・レイスを破り、

5日天下ながらNWA世界ヘビー級王座についた

ローデスが新日本初参戦にして猪木の保持する

NWF王座に挑戦したドリーム対決。


試合中の腰フリパフォーマンスなどから

ショーマン派と見られがちのローデスだが、

もちろん、最高峰NWAを巻いた実力は本物。


その証拠に、猪木のストロングスタイルとは噛み合わない

と言われながらも、予想以上の白熱戦が展開される。


③のちにWWE(WWF)最古参のスーパースターとなる

アンダーテイカーがWCWから新日本に初来日。

当時のリングネームはパ二ッシャ―・ダイス・モーガンで、

新日本北米支部長・大剛鉄之助氏の強力な推薦があった。


実際に、初めて見るモーガンはキャリア6年、25歳とは思えぬほど、

でかくて、動けて、飛べる逸材ぶりを発揮した。

シリーズ中には、マサ&橋本が保持するIWGPタッグ王座に

これまたのちにレーザーラモンとなるスコット・ホールと組んで挑戦している。


この試合はその前哨戦となる。

テクニック面でもフワリと宙に浮くフライング・クローズライン(ラりアット)、

オールドスクール(ロープ渡り)を披露するなど、

抜群の運動神経を垣間見ることができる。


なにより、昔の怖いガイジンレスラーを彷彿させる

コワモテのルックスがまた魅力的だ。

この年の秋、WWFへ移籍してしまうが、

もしモーガンが新日本の常連となっていたら、

文句なくトップ外国人の座をモノにしたことだろう。


ちなみに、私はガイジン選手担当の某先輩に頼まれて、

開幕戦の会場でモーガンに挨拶し、ゴングのインタビューの

約束を取り付けたのだが…顔が怖くてビビってしまった(苦笑)。


④これぞインパクト満点の伝説的6人タッグマッチ。

マサ&橋本の名物コンビが何かと物議を醸す北尾と合体。

対戦相手は、ベイダ―&ビガロ&ウィリアムスの最強外国人トリオ。

とくにウィリアムスの場合、2月に全日本へ円満移籍し、

テリ―・ゴディとの”殺人魚雷コンビ”で世界タッグ王座を奪取。

勲章を引っ提げての新日本マット一時凱旋に、観客も大声援で迎えている。


肝心の試合では異変が起こった。

縦横無尽に暴れまわるガイジン最強軍に対し、

日本陣営はマサ&橋本が交互にタッチして応戦。

なぜか北尾にはまったく交代しようとしない。


焦れる北尾は、まるで5人を敵に回した格好。

北尾アレルギーは日本陣営にも蔓延していたのだ。

試合後、イスを投げて荒れ狂う北尾の暴れっぷりも見もの。

ある意味、不穏試合に位置付けされるのだが、

ファンの間にも北尾アレルギーが渦巻いていただけに、

容赦ないブーイングが浴びせられる結果となった。


⑤第2回『G1クライマックス』にWCW代表として出場した

スティーブ・オースチンは金髪をなびかせたハンサムガイで、

試合内容もよく、関係者・ファンから高い評価を得た。


それを踏まえて、G1覇者であり、同時に復活NWA王座にもついた

蝶野への最初の挑戦者に抜擢された。

どちらかというと、スマートな試合を見せてきた

オースチンがこの一戦でとんでもない大技を繰り出す。


G1で古傷の首を痛めていた蝶野に、

なんとシットダウン式のツームストン・パイルドライバーを放ったのだ。

この一撃で蝶野の首が完全に破壊された。


のちのちまで首の怪我と闘うことになる蝶野にとっては痛恨の一発。

同時に、オースチンのキラーぶりを垣間見る試合でもあった。


⑥こちらは記憶に新しいだろう。

2002年春、突如来日して、PRIDE、K-1のリングを席巻した

”野獣”ボブ・サップが新日本に初参戦。

この”ザ・ビースト”を迎え撃ったのは、

もちろん、日本が誇る”野人”中西学だった。


理屈抜きの肉体勝負にドームが揺れる。

サップの初登場は、過去のトップ外国人レスラーの

日本マット初登場を上回る史上最高のインパクトを残した感もある。

サップ自身にとっても、この中西戦がベストマッチと言えるだろう。


いま現在のサップのことは忘れて(苦笑)、

その怪物ぶりを改めて堪能してもらいたい。

ある意味、中西にとってもベストマッチのひとつにあげられるはずだ。


今号も、選りすぐりのラインナップを揃えている。

なお、冊子の「実録!新日本プロレス事件簿」第58回では、

『暴走猪木イズム、アルティメット・ロワイヤル』と題して、

2005年の1・4東京ドームで強行された前代未聞の

格闘技バトルロイヤル”アルティメット・ロワイヤル”の真相!?

について、私が寄稿しているので、是非ご一読を!


燃えろ!新日本プロレスvopl.58

THE最強外国人ファイナル!厳選コレクション

発行元=集英社

定価=1680円

絶賛発売中!