一昨日(6日)、日帰りで名古屋まで行ってきた。

『プロレス3D 第7弾 ワールドプロレスリング G1 CLIMAX2013』

の舞台挨拶を行なうため。


当日、舞台挨拶を行なうため全国に飛んだのは、

内藤哲也(宮城・イオンシネマ石巻)、棚橋弘至(名古屋市・イオンシネマ大高)、

中邑真輔&矢野通(横浜市・イオンシネマみなとみらい)、

オカダ・カズチカ&外道(さいたま市イオンシネマ浦和美園)と

4組6選手。


私は、棚橋担当となりちょっとした出張気分で、

名古屋に向かい、名古屋駅で棚橋、Sディレクターと合流。

タクシーに20分ほど乗って現地に到着した。


まず控室に入ってビックリ!


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タナを歓迎する超大型ポスターに目が釘付けとなる。

どれぐらい大きいのか分かってもらうために、

セブンスターならぬ(笑)…当のタナに立ってもらいパチリ。


舞台挨拶は上映前に軽く顔見せして、

上映後には約30分ミッチリと時間をとってもらった。


それにしても、大きな劇場がビッシリと埋まっていた。

あとでスタッフが教えてくれた話によれば、

390人収容の客席のチケットが完売。

つまり超満員札止めの大盛況!


さすがは逸材、これぞエースの底力と言うしかないだろう。

親子連れ、小さなお子さんたちも多く、

それが何よりも嬉しい傾向だった。


すでに9月15日のプレミア上映会で作品を観ている

棚橋と私だったが、せっかくだからもう一度鑑賞することに決めた。

もちろん、劇場は超満員だから、我々の席もお客さんとの並びに用意されている。


タナの前後や隣席に座ったお客さんたちは大喜び。

私の隣席にいたカップルも、

「映画を観ながら金沢さんの生解説お願いします!」

などと無謀だけど面白いことを言ってくれた。


101分の作品上映後に、

いよいよ本格的に舞台挨拶。

というよりも、トークショーといったほうが適切だろう。


だが、ここでハプニング!

私がステージ上からタナを呼びこんでテーマ曲が鳴る。

すると観客たちとハイタッチしながら降りてきたタナが

「ちょっとトイレに行ってきまーす!」だって(笑)。


おーい、タナが戻ってくるまでの5分余、

場をつなぐために1人ト―クをしていた時間は

とてつもなく長く感じたよぉー(苦笑)。


さて、タナが戻って仕切り直しのト―クへ。

もちろん、皆さんが聞きたいポイントは分かっている。


やはり柴田勝頼の口から出た、あの発言への回答だろう。

8・11両国大会、G1公式戦の最終戦。

柴田が足4の字を決めた状態で両者が張り手合戦。


その際、棚橋が「楽しいな!オイ!」と言ったらしい。

これは9月14日、神戸のプロレス&スポーツバー『リングソウル』で

開催された柴田勝頼トークショーで明かされたトピックだ。


その件をストレートに振ってみると棚橋は、

特に嫌がるわけでもなく淡々と答えた。


「自分では覚えてないんだけど、言ったかもしれないですね。

まあ、2つの意味というか、いくつかの感情、気持ちが入っている。

8割は皮肉というか、攻撃的な気持ち。

試合後のコメントでも言ったでしょ?

棚橋が怒っているって、映像スタッフが驚いたぐらいだから。

『プロレスが楽しい? どの口が言ってるんだ!

寝言は寝て言え!』ってね。

そういう気持ちを込めて、今ごろ気付いたのかって。

それはこんな超満員の会場でプロレスができたら、

楽しいに決まっているだろ!?

だけど、ここまで新日本プロレスを戻すのに

どれだけの時間が掛かったのかオマエに分かるのかって!

まあ、あとの2割は柴田勝頼っていう選手は、

プロレスに対して純粋過ぎるぐらい純粋だから。

対戦できて、素直に楽しいじゃねえかってね」


また、同じく柴田は「楽しい!と言っておきながら、

最後の丸めこみ…何を考えているかわからない、

これで終わること(闘い)ではないと思った」と

いうニュアンスの言葉も残している。


そこは表現こそ違えど、

棚橋の回答にも共通点が感じられた。


「俺、ハイフライフローで試合を決めてやるっていう気持ちが

最初からなかったんですよ。

なぜかって、この先どうなるかわからないけど…

こいつとはこれっきりの勝負じゃないなって感じたから。

もう一回やるだろうなって思ったんですよね」


新闘魂三銃士という呼称は必要ないにしても、

やはり同期、同じ釜の飯を食った関係であることに変わりはない。

肌を合わせれば、通じ合うものが自然と出てくるのかもしれない。


ただし、棚橋はハッキリと言う。


「でも、彼はこの辺で(お腹のあたりに手を差し出して)

やっているわけであって、俺はここで(頭の上あたり手を出して)

やってますからね!」


「なるほど、レェェェベルが違うんだよ!と」


「そういうことです(笑)」


一方、内藤哲也との優勝決定戦。

今回、内藤に敗れたことで、

この3年間の両者のシングル戦績は、

棚橋の5勝3敗1分けとなった。


「内藤は今回の優勝で自分のハードルが上がったわけだから、

これからが正念場になるし、本当の勝負ですよ」


修羅場くぐりの棚橋らしい言葉。

確かにタナもそうだった。

G1制覇はゴールではなくて、

本当のトップになるための片道キップなのである。

そのことを棚橋はイヤと言うほど思い知っている。


それでは、来たる大勝負。

10・14両国国技館メインイベントのIWGPヘビー級選手権。

オカダとの過去の対戦成績は、2勝2敗1分け。


すでにオカダは、

「この試合に負けたら、棚橋さんにはIWGP戦線から撤退してもらう」

と痛烈な挑発の言葉を投げかけてきた。


この発言に関して、私の質問を待つまでもなく、

タナはキッパリと答えている。


「オカダの要求は呑みましょう!

自分もなにかを賭けて臨んだほうがいいだろうから。

だって、俺には負けられない理由があるんです!」


「えっ、負けられない理由?

なにか大きなものを賭けているような…なんですか?」


「ハイ。

じつはエアギタ―の新曲ができたんです!

メインで勝たないと、エアギターはやれないじゃないですか?

だから絶対に勝って、新曲を披露したい。

すでに勝ったあとのことを言っているのが俺らしくていいでしょ!

10・14両国は絶対に勝ちますよ


「ということは、パフォーマンスのほうも

新しくなって進化すると?」


「ああ、パフォーマンスのほうは、

相変わらず低いレベルで安定しています(笑)」


しっかりとオチがついて、爆笑のうちに閉幕。

その後、劇場側から花束をもらった棚橋は、

私に耳打ちすると、プロレス会場さながらに劇場の客席を回りながら、

殺到するファンとしっかりコミュニケーションをとっていた。


うーむ、やっぱり新日本のエースなのだ。

とにかくファンサービス優先。

棚橋と半日一緒に過ごし、

改めて彼の人間性に触れることができた。


プライベートでもいろいろとプロレスの話ができたし、

実に貴重な時間を過ごさせてもらった。


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舞台挨拶終了後、逸材ポーズで記念撮影。

私は正装の(笑)ライオンマークTシャツ。


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帰り際、超大版のポスターにサインを入れ、

自分の写真に吹き出しを付けて

「愛してまーす!!」と描き入れた棚橋は、

ブログ用にパシャリ。


その姿を斜め後方から、私がこっそり撮影。

疲れ知らずの逸材はすでに両国へ向けて始動している。

その証拠に、劇場側が用意してくれたポップコーン、

ホットドッグ、炭酸ジュースなどにはいっさい手をつけなかった。


このストイックな姿勢、

オイラも少しは見習おうっと!