『ワールドプロレスリング3D 第6弾 1・4東京ドーム2013』が

2月23日(土)から、全国のワーナー・マイカル・シネマズで上映スタート。

ということで、初日の23日には、6館で9選手による舞台挨拶が行なわれた。


当日、私はワーナー・マイカル・シネマズ板橋に向かった。

2月15日、同劇場でのプレミア上映会にも参加しているから二度目の鑑賞。

そんなにプロレス3Dが好きなのかい!?

そう思われるかもしれないが、好きです(キッパリ!)。


というより、今回は仕事で向かった。

当日、同劇場で舞台挨拶をする中邑真輔のトークの相手を務めるため。

そういえば、昨年9月に上映された『G1 CLIMAX2012 3D』の初日も

板橋で真輔の舞台挨拶の司会進行を担当している。


前回は、次の上映時間の都合もあって、約15分前後という限られた時間。

だから、速射砲のように真輔に質問を浴びせて、

短い時間の中で最大限の話を聞きだしたつもり。


舞台挨拶が終わって楽屋に戻ると、

真輔がポツリと言った。


「金沢さんて、噺家(はなしか)みたいですね?

しゃべりが上手いし、おもしろい」


一応、褒め言葉のようだったが、

司会者でもアナウンサーでもなく、

”噺家”と表現するところが真輔らしくて、

思わず爆笑してしまった。


今回は、次の上映時間まで余裕があるため、

約30分はトークに時間を割けるし、

最大40分までOKだと言う。


よーし、それなら気合を入れて臨んでみよう。

たまたま、板橋が近いからという観客もいるだろうが、

真輔のトークを聞きたいから板橋に足を運んだという

真輔ファンも相当数いるとみたからだ。


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これは楽屋に貼ってあった第1弾~今回までの3D宣伝ポスターと、

歓迎の大型ポスター。

おお、去年のものより大きいぞ!


そこに真輔も気付いたようで、

「今回は文字も大きいですねえ(笑)。

でもバランスが悪いから、

次回は金澤様の前に”GK”って付くんじゃないですか?」

と笑っていた。


劇場は超満員。

私の目分量でいくと、

プレミア上映会のときより入っているような気がした。


99分の作品上映後、

午後7時から舞台挨拶。

次回の上映が午後8時からなので、

時間はたっぷりある。


まず、私の前説から始まって、

今回は時間がたっぷりあることを知らせると、

ファンも大喜び。

やはり、真輔目当ての観客が多いのだ。


真輔も大サービス。

テーマ曲に乗って、リングに向かうときと同じようなアクションで、

しかもIWGPインターコンチネンタルのベルトを肩に掛けての入場。

いきなり、「イヤ―オッ!!」の雄叫び。

うーむ、たぎっているぜ。


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題に入る前に、真輔には内緒にしておいたサプライズあり。

翌16日は真輔の33歳の誕生日ということで、

劇場側が33をかたどったローソクを立てた、

バースデーケーキを運んできたのだ。


「恥ずかしいですねえ」

と照れまくる真輔。


それならもっと照れてもらおうと、

私が音頭をとって観客全員で

”ハッピーバースデー・トゥーユー”を大合唱。 


もちろん、いちばん恥ずかしい思いをしていたのは、

マイクを持ってそれを歌うワタシなのであった(笑)。 


トークのメインテーマとして、改めて桜庭戦を細かくつっ込んでみた。

真輔らしく、的確に分析した答えが返ってくる。


「ウ―ハ―(低音)が効いているので、打撃の音とか

試合を観ているというより、本当に試合中のような感覚で、

耳で聞いているんじゃなく身体で聞いている音に近い。

観ていて、ちょっと緊張しました。

(コーナーへの串刺しの膝蹴りを交わした)桜庭選手がロープ越しに

ハイキックを空振りしましたけど、あれが当たっていたら危なかった」


また、リング中央で極まったかに思えたサクラバロック

(チキンウイング・アームロック)に耐え、

膝を飛ばしてエスケープしたシーンについてはこう語る。


「自分の場合、身体が柔らかいし、左肩を怪我したままなので、

反対に関節の可動域が広くなっていて。

だから、あれは腕を伸ばされなければ極まらないんです」


その他、2009年8月のG1クライマックス準決勝(棚橋戦)以来、

3年半ぶりにランドスライドを解禁した理由、

また、なぜランドスライドを封印してしまったのか、

その理由なども話してくれた。


封印していたランドスライドを出したのは

咄嗟の判断だったと言う。


「試合前、なにも作戦を立てずにいったんです。

自分が今まで培ってきたもの…プロレス、総合、

(アマチュア)レスリングでやってきた経験を信じて、

身体が動くままに対処すればいいと」


再戦に関しては、

「少し時間をおいてから、やりたい気持ちはありますね」

と桜庭との第2章にも色気を見せている。


ところが、私の好み(?)なのかもしれないが、

話題は突然、たまたま名前が出た石井智宏の方面へ。

真輔と言えば、石井ウォッチャーとしても有名だからである。


石井の酒癖について、信じられないほどの食欲について…

なぜか石井話で盛り上がる。

だが、これを少し引っ張り過ぎた。


気が付くと、時刻は午後7時45分。

劇場スタッフから、両手で×(バッテン)マークが出ている。

この後、『ワールドプロレスリング』用の撮影もあるから、

ファンからの質問を一つだけ受けて、そこで打ち切った。



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ハイ、これが翌16日深夜のテレビ朝日

『ワールドプロレスリング』で流れた集合シーン。


真輔の「いちばんスゲェ―のは…」の振りに合わせて、

「プロレス3Dなんだよー!!」を全員で大合唱。


なんとか、午後7時55分にすべての予定を終えた。

その直後から、猛スピードで観客の入れ替え作業。

オレのせい?

そう、オイラのせいだ(苦笑)。


楽屋に戻ると、当日の朝から私用で走り回っていたという

真輔は少々疲れ気味。


「金沢さん、石井さんの話を引っ張りすぎですよ(笑)」


「悪い悪い、時間を読み間違えた。

テレビ収録ならカンぺ出してくれるから時間が分かるんだけど…」


「なんか、トークショーをやった気分ですよ。

そうだ、トークショーやればいいじゃないですか?」


「ハッハッハハ…お詫びに、オレがもらった花束は

奥さまにプレゼントということで、どうぞ!」


「奥さんに…じゃあ、いただきます。

今日の金沢さん、噺家失格ですね(笑)」   


真輔から、ダメ出しをくらった(笑)。 

噺家失格かあ……噺家になり損ねた男!

まあ、ワタクシ本業はライターなので。