タイミングが合わなくて、この数カ月、

全日本プロレスの会場には行けなかった。

だけど、これは何を差し置いても見に行きたい!

そう思ったのが1・26大田区大会。


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新装開店となった大田区総合体育館は

旧体育館と比較すると、あまりに近代的で

立派な建物なのでビックリ。


それ以前に、近場の駅である梅屋敷の駅も改装され、

京急本線が高架を走るようになったために、

踏切での待ち時間がなくなった。

今となっては踏切閉鎖も淋しく感じるなあ。


周辺の商店街をはじめとした風景が変わらないだけに、

駅と体育館の変貌ぶりがやたらと印象深いのだ。


さて、会場に着いてしばらくすると、

試合開始時刻(午後5時予定)の直前になって、

お目当てのリック・フレアーの欠場が発表された。


「エーッ!?」という思いは、観客もマスコミも同じ。

無論、私のお目当ても、その試合にあった。


武藤敬司&リック・フレアーvs藤波辰爾&真田聖也。

フレアーを出迎えるには最高のカードである。


多くのファン、マスコミの注目がそこにあったのは確か。

その証拠に普段の興行ではあまり見ないベテランの記者、

さらに、ダラス在住のジミー鈴木氏まで来ていたのだから(笑)。


結局、フレアー自身が欠場のお詫びをするとともに、

代役で入った息子のリード・フレアーのセコンドに着いて、

場外戦の際、代名詞ともいうべきフレアーチョップを真田にお見舞いしていた。


フレアー欠場の原因は、エコノミークラス症候群のような症状で

左足が腫れ上がり、膝を曲げることもできないからだという。


この当日ドタキャンによって、一部ファンから野次が飛んだし、

お詫びの緊急サイン会の場が混乱を呈したりもした。

払い戻しのアナウンスはなかったものの、

チケット代金の払い戻しを訴えたファンには、

払い戻しが行なわれたという。


取材で訪れている私たちマスコミと、

チケットを購入して来場するファンの気持ちを

同一に語ることはできないのだけれど、

ギリギリの欠場発表には理由があった。


フレアーが「試合は無理だ」と訴えたのが、

試合開始時間(午後5時)の10分前だと言うのだ。

ファンの方にも、いっぱい言い分はあるだろうし、

不満、怒りもあるだろうが、

決して確信犯的なギリギリの欠場発表

ではなかったことだけは理解してあげてほしい。


久しぶりに生取材した全日本の風景。

BJWストロング選手権、征矢学vs佐々木義人はよかった。

アジアタッグ選手権、金本浩二&田中稔vs大和ヒロシ&佐藤光留は、

さらによかった。


敗れはしたものの、金本のバリバリに元気な

ファイトを見られたのは嬉しかったし、

改めて稔の抜群の上手さを再確認できたのが収穫。


その他に関しては、いずれ機会があればということで。


ところで、新日本プロレスの『CMLL FANTASTICA MANIA2013』

(1月18、19、20日の3連戦)に関しては、なにも触れていなかった。

じつは、19&20日は取材に出向き、ルチャを堪能させてもらった。


目立ったのは、ミスティコ(二代目)の怪我による欠場で緊急参戦した

”リビングレジェンド”アトランティスの千両役者ぶりと、

CMLLの若手№1であるティタンの空中戦。

ティタンはトップロープのみならずセカンドロープまで

器用に使いこなして空中戦につなげるのだ。


今後、マスカラ・ドラダとのコンビで来日すれば、

ブレイク間違いなしだろう。


それにしても…ソンブラが凄い、ドラダが凄い、ボラドールJrが凄い

と言っているそばから、また次から次へとアンビリーバブルな

空中ファイターが現れるのだから、メヒコは人材の宝庫である。


そんな中、日本人で目立ったのは、

中邑真輔とオカダ・カズチカ。


真輔は19日、ソンブラの挑戦を受けて

IWGPインターコンチネンタル王座Ⅴ5に成功。

特筆すべきかどうかは分からないのだが(苦笑)、

真輔は飛ばなかった。


場外へのトルニ―ジョなどは

ルチャドールも真っ青の上手さなのに見せなかった。

本人には聞いていないが、

そこにも真輔なりのこだわりがあったように思う。


そういったスパイスや、サービス精神がなくても、

試合をタイトルマッチとして魅せるだけの自信もあるし、

挑戦者ソンブラの力量も認めていたのではないか?


この一戦はサムライTVでニアライブ中継されたが、

2月2日(土)深夜のテレビ朝日『ワールドプロレスリング』

でもオンエアされる。

私が解説を務めさせてもらうので、ぜひチェックを!


もうひとり、オカダにはまたまた果てしない魅力を感じた。

ベースがメキシコ、レスラーとしてのスタート地点がルチャなのだから、

できて当たり前といってしまえば、当たり前。


でも、その当たり前を新日本マットでは

ほとんど封印していたのだから、

新鮮な驚きを感じた。


19日に披露したノータッチ・トぺコンヒ―ロは鮮やか。

190㎝の長身がしっかりと伸びた状態で豪快に弧を描く。

これはもう”スカイツリ―”トぺコンヒ―ロと名付けよう(※ダサイかねー!?)


翌20日も棚橋率いるテクニコ軍と6人タッグで対戦したが、

派手な技を見せなくても普通にルチャに対応していた。

この普通にというところが凄いし、レベルが違うのだ。

他のルチャドールと対戦しても、また合体攻撃を繰り出しても、

ごく普通の動きであって、そこにまったく違和感がない。


大会終了後、着替えたオカダはいつものオカダ。


「大したもんだねえ!

小出し小出しで普通にルチャをやってしまうんだから」


「久しぶりだから楽しかったですよ。

明日からまたレインメーカーに戻りますんで(笑)」


いつもの屈託のない笑顔。

オカダ・カズチカはやっぱりスゲェ―!


では、20日に撮ったオマケの写真。


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サムライTVのリポーターとして取材に来ていた

AKB48の小森美果さん(以下、こもりん)とミスティコ。


英語だかスペイン語だか分からないけど、

必死にインタビューを試みていた。

ミスティコも必死に分かろうとしていた。

微笑ましい光景…。


誰が後ろから吹き込んだのか…こもりんには、

「GKもちゃんと仕事しろよ!」と言われた(笑)。


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こちらは、ルチャの伝道師(?)こと、

頭の中が東京マラソンとマスクでいっぱいの

元井美貴さん(以下、モッキ―)。


これがルチャを観戦するときの正装なのか?

ソンブラバッグにソンブラ小銭入れを公開してくれた。

おもしろかったのは、大会終了後のこと。


モッキ―とソンブラが何事か熱心に話しこんでいる。


その中身はというと…

「ソンブラさんが、『2年前にサムライTVに出演したときにMCをやっていた

マスクウーマンのミキティコはどうしたんだ?』って言うから、

説明するのが大変でした!」

というお話。


うーん、そりゃ大変だ。

あのとき、オイラも解説でいたけど、

控室ではモッキ―がいて、

本番のスタジオではミキティコが待っていて、

番組終了後の控室にはまたモッキ―がいた。


ソンブラも訳が分からなかったのだろう(笑)。

果たして、ソンブラの中で2年越しの疑問は解決されたのだろうか!?