我家は2年連続で喪中となるが、
読者の皆さん、あけましておめでとう!
数時間前に終わった大晦日『INOKI BOM-BA-YE』
のメインイベント、藤田和之vs小川直也戦の
不完全燃焼試合、不透明決着について書いてほしい!
という声も多いのだろうが、ひとまずそれに関しては、
有料携帯サイト『KAMINOGE Move』のコラムで書いている。
ちょうど私の担当が火曜日なので、
本日(元日)が、私のコラム更新日。
べつに有料無料に関係なく、
たまたま曜日がそこに来たから、
「ビンゴ!」というわけだ。
まあ、大晦日も働いて、本日も午後2時から
ZERO1後楽園ホール大会のテレビ解説(※5年連続だぞ!)が
入っているので、ひと息ついてから考えさせてほしい。
どうしても、そちらを早く読みたい方は、
『KAMINOGE Move』の方に入会していただきたい(笑)。
どうぞ、よろしく!
さて、12・29後楽園ホールといえば、
天龍源一郎の復帰戦。
たった2~3日過ぎただけで昨年の話となってしまうのだが、
メインイベント(天龍&鈴木みのる&高山善廣&森嶋猛vs
天山広吉&小島聡&中西学&永田裕志)のリングは、
さすがに豪華絢爛。
これは出番直前、4選手が入場待ちのところに声を掛けて、
撮らせてもらった貴重な4ショット。
第3世代カルテットそろい踏みの絵柄だ。
こうやって見ると、まだまだ4人とも若々しいし元気いっぱい。
かつてのテンコジvs永田&中西のIWGPタッグ王座をめぐる闘いは、
いま思えば第3世代タッグ版・名勝負数え唄だったように思う。
そして、これは中西がトップロープに仁王立ちして、
天龍にチョップを見舞うシーン。
10・8両国での復帰戦以来、
中西がトップロ―プに上がるのは初めてだという。
こういう足場での中西のバランスの良さは定評のあるところだが、
まだ動きに不安の残る状態で、ビシッと上がったのだから大したもの。
いやいや、これも天龍効果なのかもしれない。
62歳、引退勧告されてもおかしくないほど腰を痛めながら、
リングに帰ってきた不屈の龍魂。
永田、中西、天山、小島のそれぞれに、
天龍との思いでは意義深いものとして残っているはずだ。
4人が4人とも、昭和の龍の洗礼を受けて、
精神的にひと回り逞しくなっている。
野生の本能剥き出しの中西をトップロープへ導いたのも
天龍効果なのだと思う。
とにかく中西の暴れっぷりは復帰以来イチバンだった。
永田も尊敬する天龍を容赦なく蹴りまくり、
天山はチョップ合戦を展開。
そして、小島のパフォーマンスは出色だった。
若手時代も、海外修行から凱旋した当時も、
天龍にイジメ抜かれていた小島。
あの当時と変わらぬスピードと手数で挑んでいく小島には、
冗談抜きに、ヤングライオン時代を彷彿させるほどの若さを感じた。
そして、主役。
途中、腰の痛みで立ち上がれなくなると、
パートナーの鈴木が天龍の髪を鷲づかみにして、
「どうした? 自分の力で立て!」と怒鳴りつける。
それに発奮した天龍は、寝たまま鈴木にチョップを見舞うと、
ロープを手繰り寄せて自力で立ち上がった。
また、トップロープまでは上がれなかったものの、
セカンドロープから得意のダイビング・エルボーも投下した。
天龍が若返るというよりも、
天龍を通じて、アラフォー世代が若返っていく。
少し不思議だが、新たな発見でもあった。