昨日（１１月３０日）午後、江東区のスカパー！東京メディアセンターで
サムライＴＶ『ＮＥＷ ＪＡＰＡＮ ＲＯＡＤ ♯３』の収録を行なった。
ＭＣは清野茂樹アナウンサー、
解説がワタクシ金沢といつものコンビで、
ゲストには、欠場中の内藤哲也がやってきた。
去る１０月１６日に、都内の病院で断裂した右膝前十字靱帯の
再建手術を行なった内藤。
正確に言うなら、プロ入り前のアニマル浜口ジムに通っているときにも
手術を受けた場所なので、再々建手術ということになる。
３時間半に及ぶ、手術は無事成功したものの、
担当医師からは全治８ヵ月という診断を受けた。
手術当初は松葉づえ姿の痛々しい面も見せていた内藤だが、
驚異の回復力で今はごく普通に歩行しているのでビックリ。
スタジオで会った内藤は、
いつもの明るい内藤哲也だったからさらに一安心。
「ホントは仮病じゃないの？」
「じつは……って、そんなこと言ったら給料下げられちゃいますよ（笑）」
「上半身、しっかり張ってるよねえ？」
「はい、下半身はまだ無理できないんで、
上半身だけはウエートトレーニング始めてます。
まだ復帰の次期云々は言える段階じゃないんですけど」
番組中も、内藤はよくしゃべる。
本来、内藤が主役の新日本別ブランド『ＮＥＶＥＲ』には、
１５日、１９日の両日足を運び、ファンサービスに努めた。
また、サムライＴＶの放送席で、解説者も務めている。
たまたま、私はその場面をテレビ放送で見ているが、
内藤のしゃべりには磨きが掛かっていた。
今でもプロレスファンだから、サムライＴＶやテレ朝
『ワールドプロレスリング』を欠かさず見ているという内藤。
夜中には『全女クラシック』を延々と観戦しているのだという（笑）。
このあたりに、私が今まで見てきた選手との違いがある。
過去、私の知っている選手は怪我で長期リタイアを余儀なくされたとき、
なるべくプロレスから離れるように努めていた。
テレビ観戦にしろ、新聞、雑誌にしろ、
見てしまうとアセリが生じてくるからだ。
あえてプロレスから離れる、
あえて見ないように心掛ける。
橋本真也も武藤敬司も獣神サンダ―・ライガーも、
みんなそうだった。
ところが、内藤は違う。
しっかりと見ている。
「自分がいなくても、新日本プロレスは
ちゃんとまわっているんですよね！
悔しいけど、本当にそうだから」
かつてのパートナーであり、いちばん身近な先輩であり、
ライバルでもあり、１０・８両国大会で自分に引導を渡した
高橋裕二郎のＩＷＧＰ初挑戦試合（１１・１１大阪）を見ながら
こんな分析もした。
「あれだけタッグにこだわっていた人が
ついにシングルを狙い始めたという気がします。
高橋裕二郎はメキシコなんかでも、
シングルの実績がオレよりずっと上なんですよ。
なんでタッグなのかな？
と思っていたんですけど、本気になったみたい」
また、来年の１・４東京ドームのメインイベントで実現する
棚橋弘至ｖｓオカダ・カズチカの試合に関しては、
2人の対戦ＶＴＲを見ながらこう言った。
「結局こう見ていると、今年の新日本プロレスを
引っ張ってきたのはこの２人なんだなあって思いますね。
3度目（のシングル）はもっと凄い試合になると思うし、
ハードルが高くなりますね」
欠場中もプロレスを観戦し、
プロレス頭を全開にしているから、
内藤の口からは確かな分析が出てくるのだ。
「これ、ヤバイねえ。
まさか内藤選手がここまで解説向きだとは思わなかった」
「いずれ、金沢さんの席を取りたいと思いますから（笑）」
「この席は、遠いぞー!!」
こんな、やりとりをしながら笑えるのだから、
内藤の場合、メンタル面も大丈夫のようだ。
「プロレスって、なんですか？」
５年ほど前、武藤敬司にそう聞いてみたとき、
武藤は躊躇うことなく、こう言った。
「ライフだよ。
人生そのもの。
オレにとって、プロレス、イコールライフだね」
武藤敬司の言うライフほど、
そこに込められている、
さまざまな要素と経験は未だ少ないかもしれない。
だけど、内藤哲也を見るにつけ、
彼の言葉を聞き、行動を見ていると、
やはり、それしかないと思ってしまう。
プロレス＝ライフ。
１日も早くリングを縦横無尽に躍動する
内藤哲也に会いたいと思った。
なお、放送時間は……
ヤバイ！もうすぐだ！
●サムライＴＶ『ＮＥＷ ＪＡＰＡＮ ＲＯＡＤ ♯３』
ゲスト＝内藤哲也
１２月１日（土）、２１：００～２２：００
あっ、リピート放送もあるので大丈夫！
時間帯は各自、サムライＴＶのホームページ参照のこと。