11月最大の私的ビッグマッチ、

大阪ミナミのプロレスBar『カウント2、99』

旗揚げ2周年記念シリーズのトークイベント

『金沢克彦ガチンコトーク120分vol.2』が終わった。


旗揚げシリーズは3連戦。

23日=HUB(怪人ハブ男改め)、

24日=紫雷美央と続き、

25日にワタクシ金沢がトリを飾ることになった。


昨年の1周年シリーズでも、

トリをとらせていただいので、

2年連続…これは責任重大!


というより、最後が締まらなければ、

関西プロレスファンの聖地とも言うべき『カウント2、99』が、

3年目に向け気持ちのいいスタートを切れないではないか?


結果的に、3つのイベントはすべて超満員札止め。

出演者の私が決めることではないけれど、

大成功・大盛況に終わったのはとても嬉しいことだ。


今回、事前のパブリシティに協力してくれた

新日本オフィシャルwebサイトさん、

カクトウログさん、nwoな人々(エヌヒト)さん…あざぁーす!


なによりも、来場してくれたみなさん、ありがとう。

関西のみなさーん、愛してま~す!!


…と書いてしまったら、終わってしまうやんけ、自分!

それ、アカンちゃう?

(※1986年5月~8月下旬まで4カ月弱、

大阪市内に住んでいた経験と実績?を披露してみました。

どこか変ですかねえ…???)


というわけで、一言で表現するなら、

やっぱり、みんなに”感謝”と言うしかないのだが、

感謝という二文字も押し売りのように毎回使用していると、

随分と軽い言葉、軽い文字になってしまう。


それでも、感謝の二文字がイチバン的確だから、

感謝感謝で押し通してみたい。


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当日のイベントは午後4時からのスタート。

午後3時を目安にお店の近くの喫茶店で、

マスターの幸治さんと待ち合わせの約束。


「去年、打ち合わせさせていただいた××珈琲は覚えてますか?」


「ああ、お店の近くですね? 覚えてないけど(笑)、行けると思います」


「では、分からなかったら電話かメールをください」


そういう打ち合わせをしてあったので、

午後3時ちょっと前になんば駅のB20出口を出て、

とりあえず、店のある方角へ商店街を歩き始めた。


いきなり、若い男性に声を掛けられた。

「あっ、金沢さん! これからボクもイベントに行くところなんですよ」


「それは有難うございます!

ところで、××珈琲はどこら辺にあるか分かりますか?

これからマスターと軽く打ち合わせをするので」


「ハイ、分かりますよ。

まだ時間もあるので案内しますよ」


持つべきものはプロレスファンである。

目的の喫茶店まで私をしっかり案内してくれた。

感謝!


マスターが到着してから20分ほどの軽い打ち合わせ。

イチバン気になる客入りの状況を聞いてみる。


「予約だけでもう満席です。

一昨日のHUBさん、昨日の紫雷美央さんも、

超満員札止めになりました。

3日間ともありがたい話ですね」


「昨日の(紫雷美央の)ソフト首4の字は、

何人ぐらい体験したんですか?(笑)」


「はい、お客さま全員でしたよ(笑)」


「ぎえぇぇぇ~!」


これを声にならない声と言う。

マスターも疲れているだろうに、

そういう空気は微塵も感じさせない。


じつは先月の20日を最後に、

大阪プロレスのム―ブオンアリーナは閉鎖。

大阪プロレスの会場は北区梅田へ移転した。


2年前、ム―ブオンアリーナの真向かいに

オープンした『カウント2、99』。

大阪プロレスが去ってから、

やはり客足が減ったという。


それでも、熱心な常連ファンは

必ず来てくれる。

これからが正念場。


自分を信じ、

プロレスを信じ、

プロレスファンを信じて、

『カウント2、99』は3年目に入るのだという。


当初、私は新大阪発21時10分の新幹線で

帰京するつもりだった。

午後6時にイベントが終わって、

店は6時半から通常営業。


8時半に出れば間に合うという算段。

しかし、よくよく考えてみたら…

いや、べつによく考えなくてもわかる。


2時間ほどお客さんたちと一緒に飲んで、

「それでは仕事もあるので東京に帰ります!」と、

多忙なビジネスマンのごとくサッと席を立ち、

会計を済ませて店を出る。

そんなことがこの私にできるわけがない!


どうあがいても、無理をしても、

そんな格好いい大人にはなれっこない(笑)。

いったん飲み始めたら、

「よっしゃー、閉店までいっちゃうぞー!」と、

いつまでも飲んでいるのが私ではないか!?


だから、イベントの5日ほど前に、

日帰りは断念して1泊することを

マスターに伝えておいた。


「それはお客さんも喜びますよ」

マスターも歓迎してくれた。


では、ここで私的トークイベントの心得。

まずもって、他の人の考えとは180度違うと思う。

大切なのは入場であり掴みである(笑)。


かつて大仁田厚はこう言った。

「オレは入場が90%だからな!」


まあ、私の場合、入場は30%ぐらい。

もちろん、トークがメインなのだから、

入場はどうでもいいのかもしれない。


だけど、昨年も感じたことだが、

この店に集うお客さんの熱気と期待度は半端ではない。

普通に照れながら入場するようでは、すでに私の負けだ(笑)。

彼らの想像をはるかに上回っていかないと、あとが続かない。

自分のペースに持ち込めない。


だから、掴みが肝心なのだ。

恥ずかしいことを恥ずかしげもなく

思いっきりやってこそナンボだろ!?


昨年の入場曲は永田裕志のテーマ曲(ビッグマッチバージョン)。

今回は早々に『レインメーカー』をリクエストした。

ところが、まだCD発売されていないので、

レインメーカーは用意できないという。


いやいや、レインメーカーでなければダメなのだ。

会場で拾った(笑)、オカダ100ドル札(非売品)も用意しているし、

しっかりバンダナも持参してきた。


そこでマスターにお願いして、

オカダ・カズチカのビッグマッチでの入場シーン、

実況付きVTRを流してもらうことになった。

お金の雨が降るようにと、

マスターは扇風機まで用意しているという。


うわー、じつに馬鹿馬鹿しい(笑)。

でも、じつに楽しい!

これが50歳のやることかぁ?

しかも、あと20日ほどで51歳になるんだぜ!

おそらく、店内最年長だし。

いやあ、じつに楽しいなあ…(笑)。


というわけで、お金を振り撒いてからレインメーカーポーズ。

着席すると、せっせとバンダナを畳んで装着し、

今度は外道さんに変身する。


「おい、マスターよぉ、

今日はつまんねえこと聞くんじゃねえーぞ。

昨日はソフト首4の字をやったらしいな。

オレはレ~ベルが違うんだよ!

男子にはハード・ヒールホールドだよ、

ひとり2000円取るからな!

女子にはソフト三角絞めbyホイス・グレイシー式、

これはオレが2000円払うから。

大阪ミナミに金の雨が降るぞー!」


ホント、馬鹿でしょう!?

いきなり下ネタ全開だし。

ぜんぶアドリブだし。

トークの相手をしてくれるマスターにも

まったく中身は言ってないし…。

「おい、今日は2周年だからスペシャルだよ!

マスターの口からメッセージを言ってもらおうじゃねえか」


いきなり振られたマスターだが、

2周年シリーズが3日間、超満員になった御礼、

3年目もよろしくお願いします!

というような感じのメッセージ。


「そういう時はよ、

『特に、ありません!』って言うもんだろ!?」


これ以上やっていてもラチがあかないので(笑)、

よきところで外道さんはおしまい。


気を取り直して、挨拶からトークイベントのスタート。

ここで最初に注意事項として話をさせてもらった。


「テレビ番組では話せないこと、

原稿でも書けないこと、

選手の口からは言えないこと、

そういうトークもしますので。

ちゃんと事実を話しますから。

初めて聞く話も多いかもしれませんけど、

ああ、なるほどなあと思って、

もっとプロレスが好きになったり、

あの試合をもう一度観てみようとか、

そう思えるようなトークイベントにしたいので。

ですから、トークの内容をブログやツイッターには載せない、

それを約束してくださいね!

あとは…もしボクが去年と同じ話を始めたら手を上げて指摘してください(笑)」


本当なら、こんな注意事項は言いたくもない。

みんなのことは信用している。

だけど、ごくたまに約束を破る人もいるから

言わざるを得ないのだ。


それに、何でもかんでもブログやツイッターで

内容まで伝わってしまうなら、

トークイベントなどやる必要はないだろう。


その場に来てくれた人だけが、

「来てよかった!

なんか得した気分だなあ」

と思ってくれるものでないと意味がない。


とくに、当ブログで告知した藤田和之vs小川直也戦の経緯など、

そんな話はテレビでも言えないし、コラムにも書けない。

過去のさまざまなエピソードなども織り交ぜながら、

じっくりと話すから、みなさんも理解してくれるのだと思う。


オカダ・カズチカのどこが素晴らしいのか?

このトークもテレビ解説では絶対に説明できない。

これなど、プロレスの原点とは何なのか?

プロレスラーの価値観とはどこにあるのか?

そういう面まで掘り下げていかないと伝え切れない話なのだ。


熱心に聞いてくれたファンの中には、

帰宅してからオカダの試合を改めて

見直した人もいるかもしれない。


その他、桜庭&柴田の参戦について、

ノアのGHC王者・森嶋猛のエピソードや、

プロレス大賞、マスコミ論など…

気が付いたら、前半60分で取るはずの休憩時間のとき、

すでに90分が経過していた。


結局、時間を30分延長し、

プレゼント大会を含めて終了したのが、

営業開始時刻の午後6時30分。


そのまま居残りでいるお客さんも多数いたし、

あとから出直してきます、という人もいた。

イベント仕様から営業用に店をセッティングしている間に、

カウンター席で即席のサイン会となった。


『子殺し』、『元・新日本プロレス』の

単行本、文庫本を持参してくれた人が15人ほどいた。

また、プレゼントのジャンケン大会で

Tシャツをゲットした人なども並んでくれた。


ああ、オレならサインなんか入れないで、

これは外でも着れるのになあと思いつつ、

蛍光マジックでサインを入れたりしていた。


その後は、二次会の様相で飲み始めた。

画面では、新日本プロレスの中継が流れていた。

『WORLD TAG LEAGUE』開幕2連戦、

『NEVER』2連戦を観戦する。


ついつい試合に夢中になる。

当日会場に行けずに見逃したNEVER屈指の好カード、

田中将斗vs石井智宏戦は評判通り素晴らしかった。


お客さんと一緒になって、

「ウォー!」、「スゲェ―!」と歓声をあげる。

いや、これはもう自然に声が出てしまう。


昨年も会った人、初めて会った人、

多くのファンの人たちと一緒にプロレスを観ながら、

飲んで食べて会話を交わした。


「こうやって飲みながら、

みんなでプロレス観戦するのも楽しいね?」


「ハイ、最高ですよ。

だから、みんなこのお店に集まるんです」


私のことをまったく知らない女性ファンなども

テーブルに混じってくるから余計におもしろい。

後半、マスターもテーブル席に座った。


結局、営業時間を大幅に超えて、

午前2時頃まで楽しませてもらった。


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そういえば、お店のアイドル、働き者の”299バニ―”ちゃんは、

帰宅する際にマスクウーマンのままで店から出た。

お客さんの前では、ずうっとマスク姿のまま。

プロだなあ(笑)。


私が空腹だろうと気を使ってくれたお客さんから、

大阪名物の豚まん、たこ焼きの差し入れもあった。

美味かったよ、あざぁーす!


Mさん、コ―ミ・ソースセットのプレゼント、ありがとう。

嫁さんがメチャ喜んでいたよ。


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雨の中、ホテルまで見送ってくれたKクン、Aサン、ありがとう!

あんなに天気がよかったのに…レインメーカーのせいかな(笑)。

Aサンは今日が誕生日だそうで、おめでとうケーキ


マスター、2周年おめでとうございます。

この3連戦、お疲れさまでした。

来年の旗揚げ3周年では、4時間スペシャルですか?

オレ、そんなこと言ったっけなあ(笑)。


たぶん勢いで言ってそうだなあ。

ぜんぜん覚えてないけど、やりましょう!

24時間トークイベントっていうのもいいかな?

いいわけないか!

お客さんがだれも付き合ってくれないな(笑)。


イベントに来てくれたみんな、

それに二次会で初めて会った人たちも、

またお店か、会場で会いましょう!


プロレスは観て、語り合えるから楽しい。

それを改めて、みんなに教えてもらったような気もする。

だってプロレスを観て語る分には、オレたちはみんな平等だもんな!

 

Thank you so much!