26日に発売された超異色DVD大作こと、

『ワールドプロレスリング 実況アナウンサー2大受難史』を鑑賞した。


これが実におもしろい!

もちろん、メインの抗争は、

飯塚高史vs野上ジャスティス慎平と

大仁田厚vs真鍋由の果てしなき闘い。


それにプラスして、

田畑祐一アナ、辻よしなり、中丸徹、吉野真治、古澤琢と

歴代ワープロアナの受難シーンも網羅されている。


ここでアナウンサーを攻撃or口撃するレスラーたちは、

蝶野正洋、nwoのノートン&バグウェル、中西学、ジョーニー・ローラー、

高山善廣、魔界4号&5号、獣神サンダー・ライガー、鈴木みのる

と多士多彩なメンバーだ。


金沢克彦オフィシャルブログ「プロレス留年生 ときめいたら不整脈!?」Powered by Ameba


収録メニューは次の通り。


★ワールドプロレスリングの実況アナウンサーがプロレスラーから受難する

“もう一つの闘い"をここに収録!
★今なお続く飯塚VS野上ジャスティス慎平抗争の壮絶なる闘いの記録を一挙収録!
★プロレス界の伝説となった大仁田厚VS真鍋由の、通称「大仁田劇場」、

闘いの末に芽生えた友情の軌跡を完全収録!

【作品内容】
■飯塚高史vs野上ジャスティス慎平 果てなき受難の記録
・2010.8.8愛知県体育館~2012.7.22山形市総合スポーツセンター
■大仁田厚vs 真鍋由 -大仁田劇場-
・1999.1.4 東京ドーム(佐々木健介vs大仁田厚) ~2000.7.30 横浜アリーナ(長州力vs大仁田厚)
■実況アナウンサー受難史
・田畑祐一アナウンサー
【蝶野流ビールかけ】1995.10.30 広島グリーンアリーナ
・辻義就(よしなり)アナウンサー
【蝶野実況席襲撃】1995.4.13 長岡市厚生会館
【蝶野電波ジャック】1996.2.3+4 札幌市中島体育センター
【nWoの黒い洗礼】1997.2.16 両国国技館
【中西アイアンクロー抗議】2000.5.28 長野運動公園総合体育館府立体育会館
・中丸徹アナウンサー
【女戦士ジョーニー・ローラー】2002.9.6 石川県産業展示館3号館~10.14 東京ドーム
【納得いかないCTU】2004.3.12 国立代々木競技場第二体育館
・吉野真治アナウンサー
【高山の教育的指導】2003.8.10 神戸ワールド記念ホール
【魔界4号・魔界5号】2004.2.1 北海道立総合体育センター 2004.2.15 両国国技館
・古澤琢アナウンサー
【怒りの獣神】2012.6.16 大阪府立体育会館
・世界一性格の悪い男・鈴木みのるの精神的追い込み特集 2011.6.18~2012.8.11
野上慎平、三上大樹、古澤琢、寺川俊平、吉野真治アナウンサー

【特典映像】
「何故 野上慎平アナウンサーは飯塚高史に襲われるのか?」
証言者:棚橋弘至、後藤洋央紀、真壁刀義、永田裕志 ほか

【仕様】
2012年/カラー/本編159分/特典映像8分/片面2層/1枚組

税抜き価格=4800円
発売元:ビデオ・パック・ニッポン
販売元:TCエンタテインメント


現在進行形の飯塚vs野上抗争も、

かつての大仁田劇場のメインともいえる大仁田vs真鍋抗争も

ほとんどリアルタイムで目撃してきた私だが、

こうして改めて特集として観てみると、

また違った印象を受ける。


特に、一方的に大仁田厚の怒りのはけ口とされてきた真鍋アナが、

徐々に大仁田の生きざまに感銘を受け、大仁田寄りに変化していく様子。

最後に、2人の間に不思議な絆が生まれるのは感動的ですらある。


この流れを追い続けていると、

かつて私自身が長州vs大仁田戦の実現へ向け、

週刊ゴング誌上で大仁田劇場を展開していた時代がだぶってくる。


しかも、試合もダイジェストでしっかり収録されており、

大仁田厚の新日本マット登場から長州戦実現に至る顛末がすべて分かる。


vs健介、vs蝶野、vsムタ、さらに横浜アリーナで放送席が2つ用意された

長州vs大仁田のノ―ロープ有刺鉄線電流爆破デスマッチは、

真鍋アナウンサー版試合実況をノ―カット収録。


私の個人的なお薦めシーンは、

99年7・1札幌大会で大仁田の毒霧を浴びたIWGP王者・武藤敬司が

「あいつは触れちゃいけないものに触れた、

開けちゃいけないトビラを開けたんだ!」

とグレート・ムタ降臨を予告するシーン。


もうひとつが、長州戦直前の2000年7・13渋谷cliub atom大会。

リング上でアピールする大仁田の隣には若き日の高木三四郎が

ピッタリと寄り添っている。

というか、明らかにテレビカメラを意識してそこにいるのだ(笑)。

いやあ~、若い!


また、歴代アナの受難コーナーでは、やはり鈴木みのるがエグイ。

これはまさに有無を言わせぬ言葉の暴力といった感じか…。


ひたすら野上アナを襲撃する飯塚、

人の話を聞かずに自己主張のみに徹する大仁田、

反論無用の言葉の圧力で相手をねじ伏せる鈴木…

と、それぞれに特徴があっておもしろい。


最後の特典映像「なぜ野上アナは飯塚に襲われるのか?」も

かなりユニークな想像と無責任な証言がいっぱいで楽しい。


レスラー=棚橋弘至、真壁刀義、後藤洋央紀、永田裕志。

実況アナ=吉野真治、古澤琢、大西洋平、三上大輔、寺川俊平。

解説=山崎一夫、柴田惣一、安田拡了、金澤克彦。


みんなが真面目(?)に証言する。

なかでも最年少の寺川アナが

「野上さんの広いオデコのテカりが飯塚選手を呼んでしまうのかもしれない」

と堂々と分析するところは最高!


先輩に対してよく言うよー。

さすが、シンペイをよく研究しているシュンペイなのだ(笑)。