去る9月26日に、とても楽しく有意義な食事会に参加した。

DVDマガジン『燃えろ!新日本プロレス』(集英社刊)の

シリーズ累計100万部突破記念として、

マガジンに寄稿しているライター、カメラマンが一堂に集結。


集英社さんのご厚意により、

「これからも頑張ろうぜ!」食事会が

都内神保町の中華料理店で催されたのだ。


DVDシリーズが、

主に1970年代~1990年代半ばまでを対象としているわけだから、

集まったメンバーはそれこそ業界のレジェンド記者であり、

キャリア豊富なベテラン勢ばかり。


キャリア26年余、50歳の私が

なんとイチバンの若輩者であり、若手記者となる(笑)。

こういうのは非常に嬉しい。


最近、取材に行った現場でも、

ビッグマッチ後の打ち上げの席などでも、

ふと気が付くと自分がイチバン年長であることが多い。


そういえば、かつて武藤敬司はこう言った。


「気が付くと、周囲は自分の後輩ばかりになってしまった。

だからこそ、天龍さんがバリバリで頑張ってくれていることが

何よりもうれしいんだよ!」


その気持ちが少しばかり理解できるような年代に入ったわけだ。

しかし、このメンツを見てほしい。


金沢克彦オフィシャルブログ「プロレス留年生 ときめいたら不整脈!?」Powered by Ameba


集英社さんのスタッフ陣は別として、

櫻井康雄さん、門馬忠夫さん、流智美さん、原悦生さん、

清水勉さん、安田拡了(ヤスカク)さん……

みんな私の大先輩ばかり。


特に、櫻井さん、門馬さんは業界のレジェンドと言っていいだろう。

竹内宏介さん、菊池孝さんのお二人が亡くなってしまったからこそ、

よけいに櫻井さん、門馬さんの健在ぶりは嬉しいかぎりなのだ。


みんな、いい笑顔でしょう!?

それもそのはずで、ビッチリ3時間、

中華料理を楽しみつつ、ビールと紹興酒を飲んで、

心ゆくまでプロレス談議を交わしたからだ。


櫻井さんの力道山話は興味津々だったし、

門馬さんの初めてのプロレス取材が、

力道山死去の一報を聞いて山王病院に駆けつけたときだった…

など、もう話題そのものがレジェンド!


また、カール・ゴッチ否定派の門馬さん、

ゴッチ肯定派の櫻井さんの意見がぶつかるなか、

「ゴッチのジャーマンスープレックスを受けられるのは、

吉村道明しかいなかったから、吉村さんが第1戦の相手になったのでは?」

という清水さんの意見をキッカケに喧々ごうごうとなる。


そこで、私がポツリと漏らした。


「たしか馬場さんはジャーマンを食って受身をとったことがないですよね?

でも、モンスター・ロシモフ時代のアンドレはゴッチさんの

完璧なジャーマンを食って、受身をとっていますよ」


「うん、あれはキレイなジャーマンだったね」と

流さんが解説を加えるから、

そこでまた話が盛り上がる。


年代を超えて、時代を超えて、

プロレス観、マスコミ論がぶつかり飛び交う。


私にとっては、本当に有意義な時間だったし、

とくに櫻井さん、門馬さんのお二人には、

いつまでもお元気で、歴史の証人として、

昭和プロレスを伝えていってもらいたいと痛感した。


本当に楽しい3時間だったなあ。

やっぱり、みなさん、いい笑顔しているでしょう?