今週木曜日(27日)発売のDVDマガジン
『燃えろ!新日本プロレス』vol.26のタイトルは、
闘魂敗れる!シュツットガルトの惨劇!!
もう、このタイトルだけでマニアには説明を要さないだろう。
プロレスファンにとって、
シュツットガルト(当時・西ドイツ)と言えば、ローラン・ボックであり、
猪木惨敗の薄暗いショッキング映像なのである。
では、全試合ノ―カット収録(119分)DVDのメニュー紹介
①INOKI欧州ツアー、未知の強豪現る!!
アントニオ猪木vsローラン・ボック
(1978年11月25日、西ドイツ・ギルスベルグホール)
②MSGの頂点をかけた”帝王”との死闘!
アントニオ猪木vsボブ・バックランド
(1979年12月6日、蔵前国技館)
③本家本元にまさかの”逆ラリアット”!
アントニオ猪木vsスタン・ハンセン
(1980年9月25日、広島県立体育館)
①は解説不要か!?
1978年11月、アリと闘った男”キラー・イノキ”こと
アントニオ猪木が初のヨーロッパ遠征。
『世界選手権シリーズ』と銘打たれたサーキットの
プロモーター兼エースレスラーがまだ見ぬ強豪、
ローラン・ボック(レスリング・メキシコ五輪代表)だった。
23日間で20戦という強行日程を強いられた猪木であるが、
戦績は12勝1敗7引き分け。
その間、ボックと3度対戦し、
1勝(反則勝ち)1敗(判定負け)1分け(両者リングアウト)
という戦績を残したものの、シュツットガルトにおいて
4分10ラウンド制で闘い、10回判定負けという衝撃には
凄まじいインパクトがあった。
薄暗い会場に響く「ローラン・ボック」コールの大合唱。
まるで地下プロレスのような空気の中、
ひたすら猪木を攻めまくるボック。
いま考えると、よくぞこんな危険な相手の
ホームリングに乗り込んだものと感心してしまう。
猪木の存在がなければ、ボック伝説が生まれることもなかったろう。
②は一世代若いバックランドとのWWF王座をめぐる激闘。
1週間前の徳島大会でバックランドに挑戦し、
バックドロップでWWF初戴冠を達成した猪木の初防衛戦。
終盤、タイガ―・ジェット・シンの乱入により、結果は無効試合。
当時WWF会長を務めていた新間寿氏の裁定により、
猪木の防衛が認められたものの、
その結果に納得のいかない猪木は王座を返上した。
シンが乱入するまでの25分強の攻防は、
実に見応えがある。
③は猪木vsハンセンの数ある名勝負のなかでも、
屈指の闘いとしてもっとも記憶に残る一戦だろう。
80年2月、ついに猪木を下したハンセンが念願のNWF王者に。
同年4・3蔵前で猪木が雪辱し、ベルト奪還。
その後も、5・9福岡、9・11大阪と猪木はハンセンの挑戦を退ける。
これは外国人エースがシンからハンセンへ移行した証拠でもある。
そして、9・25広島は両者のライバルストーリーの中でも
最高の名シーンを作りだした。
ハンセンがフィニッシュのウエスタン・ラリアットを放つ瞬間、
自ら突っ込んだ猪木がカウンターで左のラリアット。
この一撃がものの見事に不沈艦の喉元にヒット。
たった一度きりの掟破りの”逆ラリアット”だからこそ、
名場面として私たちの脳裏に焼き付いているのだろう。
なお、マガジンの『魂が震えた新日ベストバウト!』第6回には、
”帝王”高山善廣が登場。
高山の選出したベストバウト3には、
高山本人に縁のあるビッグネームが名を連ねているので
臨場感とともに、大いに説得力を感じる。
こちらも必読だ。
燃えろ!新日本プロレスvol.26
『闘魂敗れる!シュツットガルトの惨劇!!』
9月27日(木)発売!
発行元=集英社
定価=1680円
50号を目指して、いざ折り返し点!
燃えプロは、まだまだ行っちゃうぞー!!