一昨日の7月30日、東京ドームホテルの大宴会場「天空」で、

”G1クライマックス直前会見”と

”新日本プロレス40周年&ブシロード5周年

創立記念パーティー”が催された。


ご覧の通り、会見にはG1出場18選手が壇上に集合。

1人ずつスピーチテーブルの前に立って、

G1への意気込みを語った。


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人物が小さくて分かりにくいかと思うが、

スピーチしているのは初出場となる丸藤正道(ノア)。


「今日はスーツ着用、ネクタイありということで来たんですが、

オレの隣には”コンビニ帰り”みたいな格好の人がいて…

それがちょっと納得いかなくて」


そう言って、丸藤がチラッと視線を送った先は、

かつてのパートナー、鈴木みのる。

そういえば、確かに鈴木のネクタイ姿って見たことないかも(笑)。


ちなみに、真壁刀義の場合、チェーンがネクタイ代わりということで、

OKらしい(ホントかい!?).

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それでは、カッコいい男たちの写真を3点ご紹介。


レインメーカーは質疑応答の際、

「同門のCHAOSの中邑選手と対戦しますが?」

と聞かれ、再びテーブルまでやって来て一言。


「特に、ありません!」


やっぱり、キター!

IWGP王者の棚橋を差し置いて、

トリでスピーチをしたのは、前年度覇者の中邑真輔。


脚の長い真輔はとにかく正装がよく似合う。


ところが、スピーチテーブルの前に立って話すという

普段あまり見らない光景の中で、

イチバンサマになっていたのが外国人勢。


まず英語だし(笑)、しゃべり慣れている。

その中でもMVPがダントツでハマっていた。

なんとなくアメリカの大統領選に出馬した人物みたい。


しかも、日本語の達者なMVPは自分たち外国人軍団のことを、

「ガイジン…外国人」と正しい日本語で言い直す芸の細かさを見せた。

その直後、スピーチに立った鈴木は「ガイジン」と堂々と言っているのに(笑)。


それと、前から気になっていたのだが、

ここ数年のG1クライマックスはリーグ戦形式を採用している。

ところが、外国人選手たちはみんな一様に「トーナメント」と呼ぶ。

これは『スーパージュニア』のときも同様。


以前からどうも気になっていたので、

英語に堪能な人に確認してみたところ、

もともとのトーナメントの意味は、よく使われるように、

負けた者は脱落し勝者同士が勝ち残りで対戦していくもの。


ただし、現代英語ではトーナメントという言葉の意味は

「大会」を指すものだと言う。

その反対に、日本で言う「リーグ戦」という言葉は、

英語では、それこそメジャーリーグに代表されるように、

「競技団体」という意味しかない。


総当たり戦の意味で「リーグ戦」という言葉を使うのは、

日本独自の表現なのだという。

ようやく納得がいった。


さて、会見のあとは、そのままパーティーへと突入。

とにかくデカイ大宴会場に人がギッシリ。

新日本とブシロードの関係者、ゲスト、マスコミで満員。


立食形式の料理のほうも豪勢だった。

ここ最近、見てきた、参加してきたパーティーの中では出色だと思う。


私もいただいたパーティーの案内状には、

「ご祝儀等は辞退します。会費等もございませんのでお気軽に」

とハッキリ記されていた。


なんやかんやで「資金集め?」と陰口をたたかれる

パーティーが世間にも業界にも多いなか、

実に潔くカッコいいと思う。


受付や案内なども、新日本、ブシロードが一緒になって

万全で懇切丁寧な応対。

こういうパーティーは気持ちがいい。


他にも、G1を世間に向けて大きくパブリシティしてみたり、

ここ数日では民放のロンドン五輪中継の時間帯に

ヴァンガードのCMが流れている。


もうみなさん、お気づきだろうが、

新しいCMにはカール・アンダーソンとタマ・トンガが出演している。


ブシロード、おそるべし!

いや、本当に大したものだと思う。

別に、木谷高明会長をヨイショするわけではないが、

お金を使わなければ、お金は生まれない、

金の雨は降らない、ということなのだろう。


猪木さんは、「環状線の理論」というのを説いていたが、

これぞ「レインメーカーの理論」と定義付けしておこう(笑)。


たとえば、今年のG1は、あそこまでお金を使ってパブリシティしなくても、

昨年末からの新日本の勢いからいって、会場は充分に埋まると思う。

それでも、あそこまでやるのは、世間に届かせることが目的なのだ。


普通に電車に乗って、プロレスの大会、

プロレスラーのポスターが目に留まる。

そこに「G1クライマックス」と書いてある。


G1といえば、競馬だと誰もが思うだろうが、

プロレスにもG1があるんだ、

なんかスゴイ大会をやるんだ、

もしかしてプロレスはいまブームなのか!?


そういった認識を持ってもらうだけでOKなのだ。

以前、木谷会長が言っていたように、

「なんかプロレスっていまスゴイみたいだね」

と思わせること、それがツイッター等で広まっていくこと。


それがイチバンの狙いなのだろう。


尻すぼみになるんじゃないかな、

と思いきや、有言実行。

こうなると選手たちも背筋が伸びる。


このブシロードの姿勢は革命的に見えて、

実はプロレス界がやらなければいけなかったことを、

きちんとやっている――私は素直にそう評価している。


ところで、パーティーには馳浩衆議院議員を来ており、

壇上で挨拶をしていた。


とにかく会場が大きくて、

目的の人を見つけ出すのも大変なぐらいだったのだが、

たまたま私が会場の奥で小島聡と話しこんでいたところ、

偶然にも馳先生がやってきた。


いつものように人懐こい笑顔で近づいてきて、

私と小島に「ヨウ!」と声を掛けてくれた。

こんな場所でなんだが、こういう機会は滅多にないので、

私はまくし立てるように馳先生に例の話を振った。


そう、7・1両国大会(新日本&全日本合同興行)の

観戦記として馳先生がブログに書いた話である。

三冠戦(秋山vsケア)をべた褒めして、

IWGP戦(棚橋vs真壁)をボロクソに書いていたこと。


「先生、ネットとか見てませんか?

7・1の両国の試合でIWGP選手権をボロクソに書いていたじゃないですか?

あれに対する反発だとか、ボクもブログに書いたんだけど、

けっこう波紋を呼んでるんですよ」


「えっ、そうなの?

オレ、ネットとかぜんぜん見ないんだよね」


「じゃあ、IWGP戦はあそこまで書くほどでした?」


「だって、しょっぱかったじゃない?」


「例えばストンピングは軽く見えましたか?」


「うん。金沢さん、オレの性格知ってるじゃん。

ダメだなと思ったら、遠慮なく書くよ」


「だけど、プロレスOBとして、

もっと愛情のある書き方できるんじゃないですか?」


別に、酔ってからんだわけではないのだが(笑)、

私が急にまくし立てたものだから、馳先生も戸惑っていた感じ。

おそらく、そんなことを書いたことも忘れていて、

私に言われて思い出したのだろう。


そこで、馳先生は横にいた小島に話を振った。


「小島クンがいながら、新日本がああいう試合じゃダメじゃないの?

そうか、小島クンは個人主義だから、人のことは関心ないか(笑)」


「いえいえ、そんなあ……」


今度は、振られた小島が困り顔。

馳先生はそんな教え子に対して笑顔。

確か、その横には『週プロ』の佐藤編集長、

さらに少し離れて真壁がいたと記憶している。


佐藤編集長は「オッ!」という感じで、

こちらの会話に耳を傾けていたようだ。

真壁に聞こえていたかどうかは分からない。


まあ、場所が場所だし、会話はそこで終わった。

「じゃあ、またね」と馳先生は通り過ぎていった。


この話は引きずるつもりはなかったのだが、

滅多に会えない馳先生が偶然にも目の前に現れたので、

私は勢いで振ってしまった。


まあ、いつか馳先生ともう少し会話できる機会があったら、

プロレスに関して、いろいろと話してみたいと思った。


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パーティーの締めでは、新日本の全選手、

ブシロード関係の声優さんたちなどが壇上に上がり、

IWGP王者・棚橋が代表で挨拶。


さあ、いよいよG1クライマックス。

あと6時間で幕開けとなる!