本日、木曜日発売の『燃えろ!新日本プロレス』vol.16は、

『覚醒!前田日明、”格闘王”誕生伝説!』と題した

待望の前田日明・大特集。


全試合ノ―カット収録(97分)DVDのメニューは次の通り。


①欧州王者として凱旋、衝撃のスープレックス!

前田明vsポール・オンド―フ

(1983年4月21日、蔵前国技館)


②若き”スパークリング・フラッシュ”に王者の洗礼!

アントニオ猪木&ハルク・ホーガンvs藤波辰巳&前田明

(1983年12月7日、高松市民文化センター)


③猪木に挑むのはオレだ!UWF同志が魂の激闘!

前田日明vs藤原喜明

(1986年2月5日、大阪城ホール)


④新日本の至宝IWGPタッグ王座を奪取!

藤波辰巳&木村健吾vs前田日明&木戸修

(1986年8月5日、両国国技館)


⑤闘魂を”超えた”異種格闘技戦の最高峰!

前田日明vsドン・ナカヤ・ニールセン

(1986年10月9日、両国国技館)


金沢克彦オフィシャルブログ「プロレス留年生 ときめいたら不整脈!?」Powered by Ameba


①イギリス武者修行からの帰国直前にウェイン・ブリッジを破り

ヨーロッパ・ヘビー級王者となった前田が、

『第1回IWGP決勝リーグ』の欧州代表権を獲得して帰国。


凱旋マッチで大物ガイジンであるオンド―フを僅か3分36秒で沈めた試合。

前田のセコンドにはカール・ゴッチ、リングサイドに心配そうな新間寿氏。

前田は一切の妥協もなく、ニ―ルキックを打ちこむ。

意外にもドロップキックのキレ味の良さも見どころだ。


最後は、ダブルアーム・スープレックス・ホールドを食って、

オンド―フは身動きとれず、完敗。

笑顔の師匠ゴッチと苦虫を噛み潰したような新間氏。

すでに前田のプロレス観はゴッチ流に染まっていたことを証明した凱旋マッチ。


②前田が凱旋した83年の年末に開催された『第4回MSGタッグ・リーグ戦』。

藤波とタッグを結成した前田が、IWGP決勝戦を争った猪木&ホーガンと激突。

結果的にホーガンにピンフォールを奪われた前田であるが、

藤波との純粋タッグはこれが最後であり、

猪木との師弟関係もこの試合が最後となる。

純プロレスに全力を注ぐ前田の姿が真に迫って来る試合でもある。


③もはや説明不要。

1985年秋に活動停止に追い込まれたUWFが、

業務提携という名目のもとに新日本マットのカムバック。

86年から新日本に参戦するが、新日本が用意した舞台は

アント二オ猪木への挑戦者を選出する『UWF代表決定リーグ戦』だった。


予想通り、リーグ戦を勝ち抜いたのは、前田と藤原。

身内同志による潰し合いは、前田のスリーパーと藤原の足首固めで決着。

藤原が泡を吹いて失神する寸前に、前田がタップしていたとして決着。

師弟による潰し合いはあまりに残酷で、非情な結末を迎えた。


④6・12大阪城ホールで藤波vs前田が歴史に残る死闘(両者KO)を

展開したあとを受けて、タッグマッチで新日本vsUWFが激闘を展開。

初めてIWGPタッグに照準を絞ったUWF軍が一発でベルトを奪った。


結果的に木戸の上手さが試合を支配したものの、

最大のインパクトは前田の左ハイキック一閃!

この一撃を顎に食らった木村が腰から崩れ落ち

先頭不能となるシーンはあまりにリアルなプロレスの凄みを見せつける。

現代プロレスではあり得ないインパクトだ。


結果的に、前田&木戸がIWGPタッグ王座を戴冠。

その後、何度か短期のベルト移動はあったものの、

約1年半にわたり、UWF勢(藤原&山崎、前田&高田)が

タッグ王座を守り、Uの闘いをファンに見せつけた。

そのプロローグともいうべき一戦である。


⑤前田が”新格闘王”の称号を与えられた記念すべき異種格闘技戦。

大会は”A猪木プロレスラー生活25周年記念試合”と銘打たれており、

あくまで主役は猪木、メインは猪木vsレオン・スピンクスだった。


しかし、すでにファンの注目は前田vsニールセンに釘付け状態。

というのも、ニールセンが未知の大物キックボクサー

(元・全米クルーザー級王者)であったこと。

この一戦の裏に、前田潰しの匂いが漂っていたこと。

これがファンにとっても前田応援の後押しとなった。


結果は、明暗がクッキリと分かれた。

大凡戦で観客のヒンシュクを買った猪木vsスピンクスに対し、

前田vsニールセンは緊張感たっぷりの闘いを展開。


途中、ニールセンのパンチで意識が飛びながらも、

本能の逆片エビ固めで前田が辛勝。

この瞬間、歓喜の雄叫びをあげるUWF勢とともに、

ファンは前田を熱烈支持。


前田日明が猪木を超えて”新格闘王”の称号を

その手にした瞬間でもある。


若き新格闘王、誕生の瞬間をぜひ、その目に焼き付けてほしい。

なお、余談となるが、冊子の『プロレス雑学王』vol.16

『愛妻!?恐妻家!?伝説』では、噂の天山夫妻に関して私が寄稿している(笑)。


燃えろ!新日本プロレス

『覚醒!前田日明、”格闘王”誕生伝説!』

5月10日(木)発売

発行元=集英社

定価=1680円(税込)


それでは例によって例のごとく…

本日、木曜日は『燃えプロ』の日!


さら~に、GK文庫本の発売日!
みんな、書店へと急ごうぜぇ~!!