第1弾=2010年夏『G1クライマックス3D』

第2弾=2011年『1・4東京ドーム3D』

第3弾=2011年夏『G1クライマックス3D』


回を重ねるごとに進化し続けてきた

テレビ朝日『ワールドプロレスリング』の

プロレス3D第4弾は、『1・4東京ドーム2012』の大特集。


先だっての10日午後、東五反田の試写室で開催された

マスコミ向け試写会にお邪魔し、91分間の作品を堪能してきた。


ゲストとして、天コジの天山広吉&小島聡、

さらに、セミファイナルで武藤敬司との一騎打ちに臨んだ

”スターダスト・ジーニアス”こと内藤哲也も参加。


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過去3度を超える圧倒的な内容に、ただただ感嘆するばかりだった。

まず、映像に関しては、どこまでが限界なのかは未知の世界となるのだろうが、

ほぼパーフェクトという感覚。


クレーンカメラが今まで以上に有効に活用されているし、

リングサイドのハンディカメラのカメラワークもさらに進化。

リング全体を捉える固定カメラとのスイッチワークも絶妙だった。


例えば、オープニングマッチで行なわれたIWGPジュニアタッグ選手権。

いきなり挑戦者チームのAPOLLO55(プリンス・デヴィット&田口隆祐)が、

揃ってトップロープ超えのノ―タッチ・トぺコンヒ―ロを放ち、

観客の度肝を抜いたのは記憶に新しいところ。


このシーンをスロー再生も交えて、3つのカメラが別アングルで捉えている。

まさに、1発で3度オイシイという感じ。


新日本(永田裕志&井上亘)vs全日本(船木誠勝&河野真幸)対抗戦の

問題シーン(永田の膝蹴りが船木の顔面を直撃!)も別角度のスロー再生つき。

いかに衝撃的な一撃だったのかがよく分かる。


また、デヴィット、飯伏幸太に続く、新3D男が誕生した。

MVPが連れてきた元WWEスーパースターのシェルトン・ベンジャミンだ。

ダイジェストながら、ベンジャミンの驚異の身体能力を完全に網羅。


トップロープにノータッチで飛び乗り、雪崩式フロントスープレックス、

さらに場外の邪道・外道をまとめてふっ飛ばした場外フェンス超えのトぺ・コンヒ―ロ。

まるでスパイダーマン…映画のCGを超える実写版3Dという感覚!


思わず試写室から歓声があがり、

私の並びに座って鑑賞していた天コジの2人もビックリ。


「すげえー!」


「ウワァー!なんや、これー!!」


レスラー本人の口から、こんな声が聞こえるのだから、

いかにド迫力映像なのか、改めてわかるだろう。


ところで、私の場合、じつは一般受けする空中戦よりも、

地味でしっかりしたレスリングを好むタイプ。

だからこそ、ハンディカメラの映像は最高に興味深い。


絞め技、固め技のひとつひとつに、ウソのない本物のプロレスを発見できるからだ。

例えば、武藤vs内藤戦の終盤。

内藤が起死回生のジャパニーズ・レッグロールクラッチ・ホールドを決め、

それを武藤がカウント2でキックアウトするシーンがある。


テレビ中継された映像では、カメラはこのシーンを向かって右側から捉えていた。

もちろん、放送席のモニターTVにもその映像が流れている。

ここで、私はこう解説を加えている。

「武藤の体が大きすぎるから、腕をしっかりフックできなかったんですね!」


ところが、3Dカメラは反対の左から捉えていた。

内藤の右足の方は、しっかりと武藤の右腕をフックしているのだ。

そのフックされた右腕を必死に抜いてからキックアウトする武藤。

あまりにマニアックかもしれないが、これは新発見。


もし、内藤が両腕ともフックできていたなら、

勝敗は引っくり返っていたかもしれないのだ。


そういったレスリング重視で観ていくと、

メインイベントのIWGP選手権(棚橋弘至vs鈴木みのる)が、

格別に素晴らしい名勝負であったことが再確認できる。


リングサイドの放送席でライブで観た試合、後日テレビで観た試合とも、

また違った凄みの漂う、闘いとして伝わってくる。


このメインを含めて、その感覚と空間を作り出しているのが、音響効果。

5.1chサラウンドの音響効果は過去最高のクオリティである。


まるでドームにいるかのような観客の歓声が轟き、

リング上の選手のぶつかり合い…

肉体と肉体がぶつかり合う衝撃音もキレイにひろっている。

さらに、実況&解説の声もクリアにかぶさってくる。


音の三位一体が、映像に負けていない。

これが私のイチバンの驚きだった。


例えば、棚橋vs鈴木の後半、棚橋がピンチに陥った場面で、

「タナ―!」という悲鳴に近い女性ファンの声が響く。

その声さえも、まるで試写室にその女性ファンがいるかのような錯覚にとらわれるほど。


終盤にも、衝撃音を聞いた。

両者フラフラで膝立ち状態のまま、

鈴木が真正面から棚橋に頭突きを叩き込む。

「ゴツーン!!」


鈍い音なんていう次元のものではない。

頭蓋骨と頭蓋骨の衝突音である。

もの凄いインパクトだった。


私と一緒に鑑賞した脊山麻理子さん(サムライTV、日曜『速報!バトル☆メン』MC)は、

「いつも会場の後ろの方から観てるんですけど、あの迫力って、

金沢さんのようにリングサイドから観ている人の感覚に近いんですか?」

と聞いてきたが、私の答えはそれ以上になってしまう。


「リングサイド以上ですね。

だから、ライブであのリアル感を味わうのは、

もうリングに上がるしかないでしょう。

レフェリーか、当のレスラー自身しか味わえないと思いますよ」


もう、それが答えとなってしまう。

プロレス3Dは、第4弾にして一線を超えた。


ライブ観戦に勝るものなし…

あくまで本当はそう言いたいところなのだが、

今回の3D映像&音響からは、

ライブを超えているかもしれない、

半端ではない『プロレスの真実』が見えてくるのだ。

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いやあ、マイッタ!

今回ばかりは、普段気さくに軽口を叩きあっている、

ヒロキチ(天山)、コジゴン(小島)、哲っちゃん(内藤)の3人が、

大きく見えて仕方がなかった。


さて、『ワ―ルドプロレスリング3D 第4弾 1・4東京ドーム2012』は、

2月25日より、過去最大となる全国44劇場で公開!


上映劇場 ★2/25(土)~3/4(日) 全国ワーナーマイカルズ・シネマズ 42劇場

       ★2/25(土)~3/2(金) TOHOシネマズ六本木ヒルズ TOHOシネマなんば


※詳細は下記のホームページ参照のこと。 

★テレビ朝日 ワールドプロレスリングHP

http://www.tv-asahi.co.jp/wrestling/
ワーナー・マイカル・シネマズHP
http://www.warnermycal.com/