昨日(21日)、後楽園ホールにCMLLルチャ軍団が大挙来襲!
『CMLL FANTASTICA MANIA2012』第1戦が開催された。
なにを隠そう、私はルチャマニア。
遡ること19年前、本場のルチャリブレに触れたくて、
嫁さんと2人でフリーのメキシコ旅行を決行したことがある。
一番想いで深いのは、現地のダフ屋のオッサンと20分も交渉した末に、
殿堂『アレナメヒコ』のリングサイド席を手に入れたこと。
しかし、よくよく考えてみると…あれだけ粘りに粘った揚げ句、
当時の日本円に換算して約2500円だったリングサイド・チケットを
2000円に値下げしてもらっただけ(笑)。
いや、それでもスゴイ執念だったなあ。
これぞ、若さのなせるワザか!
ちなみにスペイン語で、リングサイド席のことを”リング・ヌメラ―ダ”という。
だいたい現地で私が使ったスペイン語といえば、挨拶のセリフは別として、
このリング・ヌメラ―ダと”クァント・クェスタ?”(=おいくらですか?)だけだった(笑)。
また、今はなきメヒコの後楽園ホールこと
『ピスタ・アレナ・レボルシオン』にも二度訪れている。
この会場では、当時メキシコ修行中だったKAORU(前田薫)、
ソチ浜田と再会した。
そこで、なぜかソチと私の会話が一向に噛み合わない。
なぜかって、私がソチに向かって一生懸命に英語で話しかけているのに、
ソチは普通に日本語で話していたから(笑)。
「金沢さん、ソチは日本語しゃべれますけど」
そう言って、横でKAORUが大爆笑。
いやあ、これも若さのなせるワザ(※関係ないか?)。
ついでに、アカプルコまで足を伸ばして、
岸壁から飛び込む本物の”ケブラ―ダ”まで見物してきた。
まあ、想いで話はこのへんで。
というわけで、超満員の後楽園ホール。
いきなり登場したのは、1年ぶりの再会となる恋人同士…
マキシモ&男色ディーノの”2丁目コンビ”だった。
相手は、そちら系にモテるTAKAみちのくと、
マキシモの最大のライバルであるタイチ。
何せマキシモvsタイチの敗者髪切りマッチは、
アレナメヒコのメインを張ったこともある名物カードなのだ。
もう入場時から、館内は大騒ぎと化した。
まず、ディーノがサムライTV放送席にいた
柴田惣一氏の唇を奪い半失神状態へ追い込む。
ゴングが鳴ると、まさにここはアレナメヒコか!?
「マキシーモ!」
「マキシーモ!」
大マキシモコールが爆発する。
それに発奮したマキシモは場外戦になると、
ゲスト解説についていたミラノ・コレクションATの唇を強奪。
完全にダウンしたミラノは、若手選手によって控室へと運びこまれる…。
ああ、恐るべしゲイパワー。
試合はなんだかよくわからないうちに、タイチがマキシモを丸めこんでいた。
しかし、乗りまくる2丁目コンビは止まらない。
なんと試合後には、IWGPジュニアタッグ挑戦の名乗りを上げた。
うえ~ん、怖いよー!
恐ろしいよー、このコンビ。
「ディーノ」
「マキちゃ~ん」
国境を超えた恋人同士は、お互いをそう呼び合っていた。
この恐怖の2丁目コンビが、もしAPOLLO55の前に立ちはだかったなら、
デヴィット&田口は絶体絶命、史上最大のピンチを迎えることになるだろう。
アナ恐ろしや!
さて、その他の初登場組も存分に魅せてくれた。
ミステルオッソ・ジュニア(ル―ド)の存在感はさすがだったし、
超イケメン戦士ことルーシュ(テクニコ)は予想以上にワイルド。
驚きは、これまた初登場のディアマンテ(テクニコ)の空中戦。
場外のメフィストに向かって、初代タイガーマスクばりの
いわゆるスペース・フライング・タイガーアタックを敢行する。
つまり、リング上で側転してから振り向きざまのノータッチ・プランチャ。
そこに相手がいなかったため自爆かと思いきや、これはフェイントだった。
なんとエプロンに両手を突いて、場外に着地するや、
すかさずメフィストにケブラドーラ・コン・ヒ―ロ(風車式バックブリーカー)。
どうなってるの?この人。
驚異の身体能力と呼ぶにも程がある。
そしてメインイベントには、棚橋弘至&ラ・ソンブラの
日墨テクニコ最強コンビが登場。
相手は、次期IWGP挑戦者(2・12大阪)のオカダ・カズチカと
翌22日、ソンブラが保持するCMLL認定NWA世界ヒストリック・ウェルター王座に挑戦する
ボラドール・ジュニアのル―ドコンビ。
ここは申しわけないのだが、
私の場合、棚橋vsオカダにはあまり目がいかなかった。
CMLL最大のライバル・エストレージャ対決に釘付け状態。
とにかく、一歩も引こうとしない両雄。
最後は、ミスティコ以来の注目を集める天才ボラドールが、
ボラドールスパイラル(垂直落下式ラナ)でソンブラを脳天からグサリ。
見事に前哨戦を制している。
その後、オカダもツ―ムストンドライバーで棚橋をKOし、
ル―ドコンビがリング上に仁王立ち。
この通り、近距離で見ると、ボラドール・ジュニアは
スパイダーマン風のコスチューム。
さあ、本番のタイトルマッチ、
ソンブラvsボラドールのスペル・エストレージャ対決は、
もう12時間後に迫っている。
まだ2012年は始まったばかりだけど…
この試合を見なけりゃ年は越せませんぜ!