”オトコが進化する情報マガジン”ことフリーマガジン『R25』( リクルート社/

毎月第1・第3木曜日発行)の本日(9/15)発売分に、ワタシが登場している。


題して、”燃える闘魂””銀盤の妖精”に学べ!

『ビジネスシーンでも実は使えるサラリーマン”異名”のススメ!』 というコーナー。


つまり、異名は何も有名人ばかりの特権でない、

一般サラリーマンでも異名を持つことによって、インパクトが出るし、

他人とのコミュニケーションもとり易くなるという企画。


まあ、強引といえば強引な話ではあるが、

そこで過去、プロレスラーに数々の異名を付けてきた私に取材の依頼がきた次第。


サブタイトルにある、燃える闘魂は、もちろんアントニオ猪木。

銀盤の妖精は、ジャネット・リン(1972年、札幌五輪フィギュアスケート銅メダリスト)。


とりあえず、この両名と並び、ゴジラ(松井秀喜)、ハンカチ王子(斉藤祐樹)らとともに、

ニックネーム・ベスト14のなかに、一応私が名付け親(?)でもある

蝶野正洋=黒のカリスマが堂々とランクインしている。


その他、私が紹介したのは、棚橋弘至の「100年に1人の逸材」。

これは棚橋が自らを称したナルシスト的な発想からくるものだが、

こうやって自分のハードルを上げてしまうことも一つの手段。


だから、新人サラリーマンが思いきって、「100年に1人のル―キ―○○です!」と

自己紹介で言いきってしまえば、いずれ名は体を表すかもしれないと、

相当に強引な提案もしてみた。


その他、考案した異名が”肉食ベジタリアン”……など。

まあ、あとは中身を読んでいただければと(笑)。


金沢克彦オフィシャルブログ「プロレス留年生 ときめいたら不整脈!?」Powered by Ameba

ところで、この”異名”を考案する、名付けるというのは記者(編集者)にとって、

実に楽しい作業であり、それが定着すると密かな喜びに浸ったりもできる。


過去、おもに私が『週刊ゴング』の誌面を通して、名付け親になった異名をいくつか…。


・黒のカリスマ=蝶野正洋

・プロレス界の帝王=高山善廣

・野獣=藤田和之

・超竜=スコット・ノートン

・反選手会同盟→平成維震軍


技名では、大谷晋二郎=顔面ウォシュ、天山広吉=マウンテンボムなど。


ただ、一つだけ謎の命名がある。


今ではすっかり日常化されている空中殺法の呼び方。

「スワンダイブ式××」という呼称である。


いわゆるトップロープに飛び乗ってからダイブして決める空中技で、

アメリカ式には「スプリングボード××」と呼ばれているが、

日本ではまだ「スワンダイブ式××」が一般的。


この”スワンダイブ式”の名付け親が私だというのだ。

私はまったく覚えていないのだが、この空中戦を日本マットに持ち込んだのが、

1992年、新日本に初来日したエディ・ゲレロ(二代目ブラックタイガー/故人)。


もしかしたら、それ以前にもルチャの選手が使っていた可能性もあるが、

天才レスラー、エディが頻繁に使用するようになって日本マットでポピュラーとなり、

エディ本人の承諾をもらって、若き日の大谷がスワンダイブ式ミサイルキックをマスター。

さらに、スワンダイブ式二―ルキックをフィニッシュム―ブに取り入れている。


そのころ、私自身は覚えていないのだが、初めて見るエディの斬新な空中技を見て、

私が、当時の『週刊ゴング』編集長でありメキシコ通の清水勉さんに聞いたという。


「清水さん、エディのあの技はなんて言うんですか?」


「いや、メキシコでも特別な名称はないんだよ。金沢君、なにか考えてよ!」


「じゃあ、フワリと舞うからスワンダイブでどうですか?

スワンダイブ式ミサイルキックとか、スワンダイブ式プランチャとか…」


「ああ、それいいね! もうそれで統一しちゃおうか」


こういう会話があって、ゴング誌上からその名称がスタートしたという。

ただし、清水さんは覚えていても、当人の私が覚えていないのだから、イマイチ自信がない。


もし、熱心なファンの方でこのあたりの詳しい事情を覚えている人がいたら

ぜひご指摘願いたい。

たとえば、週プロが先に書いていたとか、東スポが先だったとか…。


まあ、いずれにしろ、私のいちばん好きなプロレスラーの異名は単純明快。


ブルーノ・サンマルチノ=人間発電所である。