昨日(9月2日)、サムライTVの金曜『Sアリーナ』に生出演した。

MCは、お馴染みのモッキ―こと元井美貴さん。解説が私。

ゲストは、新日本プロレスのKUSHIDA選手。


KUSHIDAはご存知の通り、ハッスルからSMASHを経て、

今年4月1日、正式に新日本プロレスに入団した男。

今年5月~6月に開催された『ベスト・オブ・ザ・スーパージュニアⅩⅤⅢ』の

公式リーグ戦で、最終的に初優勝した飯伏幸太に土をつけている。


その実績がモノをいって、来たる9・19神戸大会で

現在、飯伏が保持するIWGPジュニアヘビー級王座への挑戦が決定した。


収録前の控室、収録後の雑談などで初めてKUSHIDAと話をした。

会場などで挨拶を交わすのは当然なのだが、

昔と違って、若い選手たちと話す機会は極端に減ってしまった。


週刊誌(紙)をやっていた時代であれば、

それこそ毎週のように出張に出ていたり、

各団体の道場に取材に出向く機会も多かったので、

自然と若手選手から練習生に至るまで顔見知りとなる。


だから遡ってみれば、鈴木みのるのことは練習生時代からすでに知っていたし、

浅井嘉浩(現・ウルティモ・ドラゴン)が通いの練習生として、

道場でチャンコ番をやっていたとき、船木優治(現・誠勝)に紹介されて、

彼とプロレス談議をしたことも覚えている。


そういう機会がめっきり減ってしまったからこそ、

こういうサムライTVのような番組で、若い選手と会話をするのは楽しいし、

私にとっては貴重な時間となる。

そこで初めて、その選手の人となりを知ったり、新たな発見をしたりもするからだ。


KUSHIDAは一言で表現するなら、元気いっぱいで、まったく物怖じしないタイプ。

自分が新日本プロレスの一員であることに大変な誇りを持っている。

プロレスラーを志した少年時代から、新日本に入ることが夢だったというのだ。


だから、いまファンからサインを求められたときに、

”新日本プロレス KUSHIDA”と、

そこに新日本プロレスの7文字を書き入れることに一番の喜びを感じるという。


本日(9月3日)開幕の『G1 CLIMAX SPECIAL 2011』から発売される

”KUSHIDA Tシャツ”の左袖には、

しっかりと「KING of SPORTS」のライオンマークが入っていた。

もちろん、彼のコスチュームにもライオンマークが入っていることはご存知だろう。


「こんなにカッコいいマークなのに、なぜ皆さんTシャツに入れないんですかね?」


なんのてらいもなく、ごく当然のことのように、

目をキラキラさせて語るKUSHIDA。

気持ちがいいほど新日本一筋を胸に秘めて、生きてきたのだ。


今は時代が変わっているし、インディーの中にもメジャーに劣らない、

いやメジャーの選手以上の技量を備えている選手もいる。

また、DDTの後楽園ホール大会などはつねに満員。

団体としての底力でも、一歩も引かない。


ただ、遡って10年ちょっと前までは、メジャーとインディーの差は明らかだった。

もともと全日本プロレス育ちであり、晩年はインディーマットで活躍した

冬木弘道さん(故人)は、つねにインディーの若い選手にこう言い聞かせていた。


「お前たちは、ここでいい、この場所でいい、

好きなプロレスができるんだから場所はどこでもいいじゃないかと思っているだろ?

そうじゃない!

プロレスラーになったからにはメジャーを目指せ。

そういう気持ちがないやつには絶対に成長はない!」


もしかしたら、この言葉を口を酸っぱくして言われてきたからこそ、

今の邪道&外道があるのかもしれない。

インディー上がりの雑草であった邪道&外道は、

今や新日本になくてはならない存在であり、若手の見本となっている。


そういう意味では、KUSHIDAは昔堅気というか、向上心の塊のような男なのかもしれない。

いまどき流行らないのを承知で言うなら、インディーズ・ドリームを成し遂げた男。

SMASHの若きエースよりも、迷うことなく新日本の闘いを選んだ男である。


9・19神戸大会のIWGPジュニア戦がじつに楽しみになってきた。

そういえば、スーパージュニア公式戦(5・28ディファ有明大会)で

KUSHIDAは十八番のミッドナイトエクスプレスを決め飯伏を破っているが、

リング上では意外なほど冷静だった。


会場の観客は、Ⅴ大本命の飯伏がKUSHIDAに完敗を喫したのだから大騒ぎ。

そのときの心境を聞いてみたところ、

「本当は嬉しくて堪らなかったんですけど、見栄張って我慢してました」と言う。

この正直さも、なかなかよろしい(笑)。


番組中に、VTRでライガ―が「飯伏ペースに付き合わない方が勝機はある」と

メッセージをくれた通り、KUSHIDAは、ただ飛ぶだけの選手ではない。

高田道場でレスリング、サブミッションを学び、

メキシコでルチャを学び、TAJIRIからプロレスを学んでいる。


もしかしたら飯伏戦では、今までとまったくイメージの違う

KUSHIDAが見られるかもしれない。


いずれにしろ、本当の意味で新日本ファンがKUSHIDAのことを

「新日本プロレス KUSHIDA」として認めるかどうか?

いや、試合内容でKUSHIDAが認めさせるかどうか?


それが、9・19神戸大会の最大のテーマだろう。

いまどき、インディーズ・ドリーム……私は充分にカッコいいと思う!



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 最後に、遅ればせながらイベント情報!

 なんと元井美貴さんが本日(9月3日)、人生初のトークイベントに参戦する。


  『神実況ドラマティック・ドリーム・トークライヴⅧ~モッキ―ナイト』


  ★9月3日(土)東京・新宿ロフトプラスワン(開場18時、開始19時)

 


 〔出演〕 村田晴郎&鈴木健.text

 〔ゲスト〕 元井美貴


 〔入場料金〕 前売2000円、当日2500円(税込/飲食別)

 

 〔お問合わせ〕 ロフトプラスワン(☎03-3205-6864)


 なんと、モッキ―のフラダンスも見られちゃうというから、

 是非とも駆けつけてください!


 モッキ―の驚愕すべき天然ぶり(笑)を皆さん、ライブで堪能できますよー!!