昨日、福岡国際センターで開幕した『G1クライマックス』。


会場の入り(4500人)はやや寂しかったものの、

全10戦、3時間半の興行は文句なく素晴らしかった。


 注目のヒデオ・サイトーはなんと平澤光秀のコスチュームに戻して登場。

序盤はバーナードを相手に正攻法で臨んでいく。


 ところが、ボディスラム、ビッグブーツを食らってから突如、覚醒!?

目付きが変わり奇怪なムードを漂わせながらチョーク攻撃を繰り返す。

十八番のカリビアン・デスグリップにバーナードの巨体がマットに沈んでいく様は圧巻。

これまで日本人選手でバーナードにパワー負けすることなく渡り合えたのは中西学だけ。


 それを思うと、分厚い肉体のヒデオ・サイトーが

実に逞しく見えてくる。敗れはしたものの、

今後いったい何をやらかすか分からない未知数の魅力を感じた。


 後藤洋央紀VS天山広吉戦では解説をしながら、

涙がこぼれそうになった。

天山はもう終わってしまったのかもしれない・・・

そんなふうに私は半ば諦めかけていた。


ところが、歯を食いしばって後藤に立ち向かっていく男は、

確かに私の知る天山だった。


2年ぶりに帰ってきた檜舞台。

最後まで完走し、ラストの小島戦で男を見せてほしい。


V候補の真壁をファイナルデイズ(リバースDDT)で

破ったランス・アーチャーはやはりホンモノ。

久しぶりに日本向きのパーフェクトガイジンを見つけた感じだ。



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 この日、もっとも大仕事をやってのけたのは、中邑真輔かもしれない。


MVPは鳴り物入りで新日本に参戦してきた大物ガイジンであり、

その一方で新日本信者という変わり種(!?)。


ただ、日本マットを意識しすぎるせいか、

なんとなく中途半端なベビーフェイスに甘んじている。


そこへ中邑がクサビを打ち込んだ。有無を言わせぬ厳しい攻め、

エグいパフォーマンスで、MVPをタジタジにさせる。


その結果、必死になったMVPは過去最高の試合を披露した。


中邑が覚醒させたと言っていいだろう。


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 このセミファイナルで盛り上がった館内は、

メインの棚橋弘至VS永田裕志で大爆発した。

4・3後楽園ホールでの同一カード(IWGP選手権)と比較しても甲乙つけがたい内容。

この2人の顔合わせは鉄板という表現方法を超えている。


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 日本プロレス界における最高峰カードと呼びたいほどに素晴らしい攻防を見せてくれた。

そして、トドメに飛び出したのが、噂のナガダンス!

永田サンも覚醒?もう、参りました(笑)!


ちなみに、本部席で観戦していた高島宗一郎福岡市長(元KBCアナウンサー)も

手拍子でノリノリの様子でした!


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