■【問題点】調停そのもの■
「制度」としては出来ています。
一度で成立しなければ、複数回、調停を開ける。
また、その後のエスカレーション。
「制度」のあるべき姿とは?
全ての人が「平等」に利用できる。
利用する側にとって自由度が高い物である。
「制度」として「義務教育」と比較してみましょう。
受ける権利と、親として子に受けさせる義務。
そこでは勉強するもしないも自由。
精を出せば出すほど、いくらでも学べます。
門戸は、完全に利用する側に全開放されています。
では、調停はどうでしょうか?
まず、第一歩で、大きな制約。
「原則、相手方の住所地の裁判所に申立てをすること」
となっています。
申立人が北海道で相手方が沖縄。
こんな極端な場合は特例扱いです。
ただし、原則は原則です。
守らなくてはなりません。
でも、なぜ、相手方なのでしょう?
相手方ほうが地の利的に近距離の場所?
実は、もう、それだけで十分。
申立人にとっては、十分な精神的なボディーブローです。
■【問題点】調停員■
調停委員の存在。
役目は、調停の大事な舵取りです。
一般市民の良識を反映させなくてはなりません。
舵取りならば、弱者の立場の造詣の深さも必要。
調停委員とはどういう人物像?
どういう待遇?
裁判所の説明を抜粋しました。
[好ましい人物像]
1.社会生活上の豊富な知識経験を持つ人。
2.専門的な知識を持つ人。
[年齢および職業]
1.原則として40歳以上70歳未満。
2.弁護士・医師・公認会計士・不動産鑑定士・建築士
3.大学教授などの専門家
4.地域社会に密着して幅広く活動してきた人
[事件毎の選定基準と具体例]
1.事件内容等に応じて、適任を指定。
2.建築関係の事件は、一級建築士などの有資格者。
3.医療関係の事件は、医師の有資格者。
4.家事調停は、男女1人ずつ。
[待遇]
1.非常勤の裁判所職員。
2.手当・旅費・日当が支給される。
調停委員は、弱者か強者か?
当然、定義の問題はあります。
何をもって、弱者強者というか。
ですが、どう考えても調停委員は「強者」。
有資格者などの専門家。
見識のある人生経験豊富な人。
それは「強者」です。
そんな強者に、弱者を理解できると思いますか?
私の場合「事件」としては「親の扶養請求」。
ですが、背景にはモラハラが存在。
「姉妹間の姉による妹への40年以上に続くモラハラ」。
私は、弱者であるモラハラ被害者。
私にとって調停は、調停の特徴の
[⑥落としどころは?]
法律的な評価に基づく、互いの歩み寄り。
理にかない、双方が納得のいく解決を目指す。
は、完璧なほどに成立していませんでした。
単なる、伝書鳩。
私にとって調停委員はそれだけの人。
「調停調書」。
私は、資料として事前に作成し、渡していました。
それは、背景にある事情を斟酌して欲しかったから。
でも、読まれていたとは到底思えませんでした。
調停委員の対応は、まさにその状態。
そして、調停委員は言いました。
「相手方は、代理人の弁護士を付けてきています」。
だから?
だから、なに?
その枕詞は、理解できるよ。
解るけど、だから、私に折れろって話?
そして、相手方の提示条件をただ、私に伝えるだけ。
都度都度、相手に代理人がいると付け加えて。
私は、防戦状態。
そんな私に、アッパーを決めたのは調停委員。
調停委員。
それは、ボランティアではありません。
日銭稼ぎの仕事。
いくつ、こなすかで、収入が変わっていく。
申立人の私の気持ちは、いくらだったのでしょうか?
■【問題点】弁護士■
平成18年度の新司法試験制度導入。
弁護士の人口は増えました。
しかし、それに対する仕事が増えていません。
需要と供給のバランス崩壊です。
最終的に「勝ち負け」を決める場が法的措置。
「勝てなきゃ、食えない」
「食っていくためには、依頼人を勝たせる」
「勝たせるためには、何でも駆使する」
それが弁護士の実態。
相手方である姉の弁護士は、調停の特徴の
[④主張は?]
法律的な制約にとらわれず、自由に述べられる。
を最大限に活用してくれました。
私に対し、ジャブからのストレートを決めたのは弁護士。
■私の思いは負け犬の遠吠え■
私は、思いました、調停委員に。
調停調書なんて無駄だったの?
背景を時系列に図示までして作成したのに。
舵取り役っていったい何を任されているの?
相手方の提示条件は、理にかなっていた?
私は、思いました、弁護士に。
法は、弱者の味方のためにも存在しているよね?
依頼人の利益を守るのが弁護士。
それは、解っている。
でも、どんな暴言でも制さないの?
相手方を代理人とし、制することはしないの?
モラハラ自体を理解している調停委員や弁護士。
そんな人、実際は皆無なのでは?