【藝展】
－祈り－
能登半島地震災害復興支援 特別展
薬師寺にての開催も本日までとなりました。
今日は
薬師寺のお話しをさせて頂きたいと思います
少し長くなりますが
お付き合い頂ければと思います
薬師寺は
天武九年(680年)に
天武天皇が皇后(後の持統天皇)の病気平癒を祈って
発願されました。
しかし、天武天皇は薬師寺の完成を待たずに防御され、
持統天皇が即位し、新都藤原京に薬師寺が造営され、
持統十一年(697年)本尊を開眼が行われました。
その後、和銅三年(710年)の天明天皇の命により
養老二年(718年)に藤原京から平城京へと遷都が行われ、
遷都にともなって薬師寺も平城京右京六条二坊の
現在の地へと遷りました。
しかし、歴史の中で度重なる火災や地震、
特に享禄の兵火ではほとんどのお堂が消失してしまったそうです。
そのなかで唯一創建時から現存するのが東塔で
国宝となっております。
東塔
各層に裳階(もこし)をつけているため
六重に見えますが、三重の塔です。
平成21年から12年をかけて、初の全面解体大修理が行われました。
これを機に1300年の役目を終えた水煙(塔の上の飾り)は
この度の藝展の展示室となりました食堂に並びます
西増坊に安置されています。
(この度の藝展では拝観は叶いません)
こちらは西塔になります
西塔
享禄元年(1528年)に焼失したため
東塔を綿密に調査し
昭和56年(1981年)に再建されました
こちらが
薬師寺の中心のお堂で
本尊薬師三尊像がお祀りされております金堂です
金堂
こちらの金堂も享禄元年(1528年)に焼失し
慶長5年(1600年)に仮金堂が建設されました。
その後、昭和46年(1971年)から5年かけて
創建当初の姿に再建されました。
薬師三尊像は
中央に薬師如来
向かって右に日光菩薩
左に月光菩薩(がっこうぼさつ)が祀られています
薬師三尊は享禄元年の兵火により光背は焼失するも
お像は当時の造形を残しています。
お写真はパンフレットより
ご本尊の薬師如来の台座の模型が
東僧坊にあります
オリジナルは国宝です
南の朱雀、東の青龍、北の玄武、西の白虎
と造形がなされています
この絵を観ても
インドから中国を通って仏教が伝わって来たのが
わかります
この度『藝展』の会場となりました
食堂(じきどう)の中の壁面に
十四枚の壁画として描かれています
写真の奥が食堂です
手前の建物は西僧坊で
先程ご紹介しました東塔の
当時からの水煙が安置されているところです
天武天皇もいらっしゃいました。
こちらも藝展の会場となっており
中に入る事が出来ます
仕切りがしてありますが、
水煙の上の方だけ、少し拝見出来ました
こちらももちろん国宝です。
そしてこちらが
大講堂です
大講堂
こちらも享禄元年(1528年)の兵火で焼失しており
嘉永五年(1852年)に復興しましたが、
元の大講堂に比べると小さなお堂でした。
平成十五年(2003年)に元の規模の大講堂に再建されました。
お堂には
重要文化財である弥勒三尊像がお祀りされています
また
天平勝宝五年(753年)に造られました
「仏足石」(国宝)と
その仏足石に詠んだ歌を刻んである
「仏足石歌碑」(国宝)が
安置されています。
仏足石はお釈迦様の足跡を彫った石で
当時は
悟りを開き、人智を超えた存在であるお釈迦様を
人間が表現することは不可能と考えられていたので
お釈迦様にまつわるモチーフを描いてお釈迦様を表現したそうです。
お釈迦様の足跡を描いた仏足石は
人々はそこにお釈迦様が立っておられるとイメージしながら、手を合わせていました。
薬師寺に祀られている仏足石は
現存する最古の仏足石だそうです。
薬師寺には
9件の国宝と
26件の重要文化財が祀られいます。
凄いですねー
薬師寺がある場所は
奈良駅より少し離れた
ローカル線の西ノ京という駅にあります
広く、穏やかで、ゆっくりと楽しめました。
奈良は、やっぱり古都ですね
薬師寺はそれをたっぷり味わせてくれました
今日、最終日ですので
もう一度
行こうと思います
食堂にて
お待ちしております
【藝展】
－祈り－
能登半島地震災害復興支援 特別展
◆会期◆
2025年11月12日(水)〜11月14日(金)
10：00〜16：00
＊11/12在廊いたします
◆会場◆
薬師寺 食堂(じきどう)・西僧坊
奈良県奈良市西ノ京町457
＊案内状をご提示が必要です
(QRコードをお送りさせて頂きますので
ご希望の方はDM等でご連絡下さいませ)
【出展作品】
作品名：夢
作家名：華翠
サイズ：F10号 (530×455mm)
技 法：彫塑画
祈りと希望の赤富士が、
ひとりでも多くの方の心に灯りますように
