まだだ、まだおわらんよ・・・ -464ページ目

フォードVSフェラーリ

先日、スターウォーズの2回目に行ったのですが、

同じ日に観たのが、

 

クルマネタなのでSWと同日でも外れってことはないだろう…

なんて思っていたら、なめてました、

これがすごくよかったので紹介します。

 

 これまで、すごく気に入った映画を観たら、

余韻に浸りたいのと、次のハードルが上がることから

しばらく他のものを観に行く気にならない性分なのですが、

これは行って正解でした。

 

 

絶対王者フェラーリに挑む!

なんて宣伝文句なので、

最初この映画を知った時はまた

欧州文化に対してアメリカが一泡吹かせる=アメリカ万歳にみたいな内容ではないか。

 

そもそも自分の中でのモータースポーツ史は欧州車視点の刷り込みが強く、

その中でもとりわけイタリア、

レース、ラリーといえば、

インプレッサオーナーだった6年間のスバルを除いてほぼ

フェラーリ、アルファロメオ、アバルト、ランチアVS〇〇

という図式で長年見続けてきた身としては、

フェラーリが“敵”設定で果たして楽しめるのか?

 

なんて思っていたら、

 

敵はフェラーリというよりも

巨大企業たるフォードの上層部のほうが厭らしく描かれており、

モータースポーツを大企業のイメージ戦略のネタ程度にしか思っていない一部の上層部と

レースに情熱をもって取り組むキャロル・シェルビーら現場との対立のような図式になっていて、

またそこを陰鬱にならずにユーモアたっぷりに展開していくのですよ。

 

また、早々にサーキットを離れてヘリで食事に出かけるフォード2世に対して

エンツォの方が最後まで現場に居残りレースを見つめる描写があったりと

ティフォシ目線で見たとしても不快感は全く無く、

痛快な展開となっていました。

 

また、フォードGTのルマン挑戦の実話といっても、

ブルース・マクラーレンでもリッチー・ギンザーでもなく

 

マシン開発に尽力し、劇中のレース(1966ルマン)での事実上の勝者だった

ケン・マイルズというドライバーを主役に据えたことでよりドラマチックな展開に仕上がっていました。

 

また、レース好きとしては、

エンツォがフォード二世に二代目は駄目だなと評した場面では

自動車王と称された先代がアルファロメオが通りかかっただけで被っていた帽子を脱いで敬意を払っていたという逸話が思い出されたり、

 

 

チームオーダーが出された場面では、WRC95年シーズンでのスバルのサインツとマクレーの確執が思い出されたり。

次々とベストタイムを叩き出し意地を見せたのち、最後は従ってポジションを譲るというところまで同じ、

こういうのはルマンでもあったんだなと。

 

この時代のルマンをリアルタイムで知らなかった身としてもいろいろ繋がって興味深かったです。

 

この時代のすぐ後の70年代のF1を題材にしたラッシュも好きな映画だったのですが、

こちらは事故からの復帰と友情というドラマの部分が中心でレースシーンはハイライト風だったのが、

今回はレースがメイン、

 

マシンの挙動や音からレースの駆け引きにいたるまで詳細に描かれており、

映画のレースシーンとしても最高峰ではないかと思いました。

 

あと、やっぱりクルマはHゲートのシフトに3ペダルだよなあ…

とも思ったり。

 

ということでこの映画、

クルマやレースに興味のない人にも!

…とまでは自分自身そういう人になったことがないので断言はできませんが、

ひとりでも多くの人に観てもらいたい映画でした。

できるだけ大きなスクリーンとプレミアムな音響設備のある劇場での鑑賞をお勧めします。

 

数量限定の入場特典、

 

 

それでは

今年2020年もどうぞよろしくお願いいたします。