飛鳥・藤原四神ライナーのデラックスシートに乗って飛鳥路へ | まだだ、まだおわらんよ・・・

飛鳥・藤原四神ライナーのデラックスシートに乗って飛鳥路へ

今回は大阪阿部野橋駅特急発着線の6番線ホームから、

南大阪線はたまに利用することはあっても急行か準急、

一昨年の青の交響曲の時は復路のみの利用だったのでここから出発するのはおそらく数十年ぶりになるかと。

 

ほどなくして見慣れない黄色い車体が入ってきました、

↑こいつをめがけてきたくせに白々しいことを言ってますが。

 

反対側先頭は紫色、中間2両もそれぞれ別の色なのですがそちらについては後ほど、

 

つい最近2026年7月26日にユネスコ世界文化遺産に登録認定された「飛鳥・藤原の宮都」

それを受けて8月1日から運行を開始したばかりのラッピング電車でその名も「飛鳥・藤原四神ライナー」

ベースとなっているのは26000系さくらライナー、

 

近鉄といえば先ず思いつくのが都市間輸送を担う標準軌の大阪線や奈良線、

狭軌の南大阪線+吉野線といえばあべのハルカスという一大ランドマークを得た今となってもどこか地味な印象、

 

ところが2004年の「紀伊山地の霊場と参詣道」に加えて

2019年には「百舌鳥・古市古墳群」、

今年2026年には「飛鳥・藤原の宮都」と、

この数年の間に沿線をほぼ網羅する形で「世界遺産数珠つなぎ」な路線と化していました。

 

それではさっそく玄武の描かれた先頭部分の扉から乗り込みます。

 

入った瞬間に昨年乗車した伊勢志摩ライナーベースのミジュマルライナーに似た前面展望スペースが広がります。

しまかぜやひのとりのように座席予約争奪戦をくぐり抜けなくとも自席を離れて随時交代で眺められるフリースペースであるところが利点。

 

展望室の後方壁には額が飾られていました、

木板に釘を打ちそこに糸を張って作られたストリングアートというもので歴史の悠久の刻の流れをテーマにした「時空の旅」と題した作品。

 

壁全体にも星図や壁画を象った図案が散りばめられておりこのデッキ部分そのものを古墳の石室内部に見立てているとのこと。

 

席に向かう途中に通常の指定席、横4列のレギュラーシートのレイアウトはこんな感じ、

 

連結部分の玄武の扉を通り抜けて、

 

次の3号車は1+2の横3列のデラックスシート

 

10A、今回予約したのはこちらの座席、

 

 

レギュラーシートにプラス210円でゆったりシートに掛けてちょっと贅沢な快適移動、これを高いとみるか安いとみるかは人によるとは思いますが日々の通勤でもなくたまの贅沢なので個人的にはかなりのお得に感じます。

 

昨年のミジュマルライナーの時も迷ったのですがあの時はデラックスシートだけミジュマル装飾が無いノーマル仕様だったのでレギュラーシートにしましたが今後はこちらがデフォルトになりそうです。

 

などと有り難がっている矢先に発車するや否や早々に席を後にします、

急ぎさっきの先頭の展望スペースへと向かいます。

 

矢田ー河内天美間の大和川橋梁を通過、

出発直後に前面展望を見に来た理由はこれ、

 

こちらは少し前に大和川の堤から写した同じ位置の同じ車両、

この逆視点での対比を記録したかったからです。

 

昨年のしまかぜ乗車の時の前面展望はあいにくの雨だったので今回こそはと、

無事晴天の下で揃えることができました。

 

再び席に戻って駅のコンビニで購入した「たんぱく質が摂れる!サラダチキンロール」とコーヒーと紅茶で朝食、

鶏肉にゆで玉子、たんぱく質が摂れる!ここが重要。

 

窓の外を見ると、

古市を通過すると近鉄長野線が分岐していきます、

 

その直後大和川の支流の一級河川石川を渡ります、

 

石川の河川敷から逆視点で見たらちょうどこの位置。

 

その後座席背面ポケットに備え付けの解説や観光ルートマップなどを見ながら、

 

ここからはいつもの座席観察を、

背面テーブルの裏側は定番の車内配置図、

 

枕の上下位置あわせ、

 

電源コンセントは全座席に、

 

肘掛け収納型サイドテーブル展開

 

大型背面テーブルとの併用も可能、

あとリクライニングは背もたれと座面連動型のゆりかごシートになっています。

 

フットレスト展開、ここだけ座席が左右逆になっているのは往路撮り損ねてしまいここだけ帰りに撮ったため。

 

ゆったりと列車に揺られているうちに一気に場面は飛んで飛鳥に、

 

飛鳥では降りずにひと駅先の壷阪山で下車、

 

阿部野橋で乗車したときは先頭の玄武の扉からでしたが、降車は乗ってきた2両目の白虎の図の描かれた脇の扉から、

 

急ぎ先頭へと回りこんで記念の1枚…だけのつもりだったのが幸いここ吉野線内は単線区間なので行き違いのため少し長い停車、そのおかげで出発までの間にサイドの四神の図案を自然光の下で記録することもできました。

 

最初に乗り込んだ吉野側先頭の4号車が「玄武」、

 

これら四神のラッピングのデザインはこのたび世界遺産に登録されたキトラ古墳の石室内の四方に描かれた壁画を図案化したものです。

 

ここまで乗車してきたデラックスシートの3号車が「白虎」、

この白虎図を最初見たとき首が長くてまるで竜のようなキメラのような、

でもはっきりと白虎と明記、最初大和川で見たとき龍が描いてあるのに車体が青くないと二度見したくらいでした。

 

これは現実の虎とは区別し神獣という解釈で、或いは現物を見たことの無い当時の絵師の創作のためだったといわれています、

 

キリンビールの麒麟も動物園のキリン=ジラフとは別物ですし、昨年聖林寺で見た十二星座の曼荼羅で当時日本で馴染みの無かった羊や獅子が現実のそれとはかけ離れた神獣系のデザインになっていたことなど思い出しました。

 

こちらが本来の竜のデザイン、2号車は「青龍」、

 

そして大阪阿倍野橋側先頭の1号車が「朱雀」

 

昔流行った幽遊白書や各種ゲームなど四神をモチーフにした創作系では専らリーダー格とされることの多い朱雀、しかし厳密にはそれぞれ上下主従関係は無く、単に東西南北四方の守護という役割分担、

 

おそらく朱雀のデザインが現代人の感覚では鳳凰=不死鳥のようであることや南に位置する朱雀門が正面に位置するなど視覚的に目立つ存在であることに起因しているのかと思われます。

 

横並びに標記する場合は青龍、朱雀、白虎、玄武の順の並びになるそうです。

 

この並びは序列ではなく四季を表す五行説から来ており

青春(10~20歳代)、朱夏(30~40歳代)、白秋(50~60歳代)、玄冬(70歳以上)と

人の一生を表す言葉となっています。

 

五行は火=朱雀、水=玄武、木=青龍、金=白虎、

なんとなく青龍は水で、白虎が金、玄武が土というイメージだったのですが、

 

ちなみに四神にはいない五行の土は火水木金の中央のハブに位置するもので各季節の変わり目の18日間のこと、鰻の蒲焼でおなじみの土用の丑のあの土です。

 

そんなこんなで

このラッピング車の色は朱雀が黄色で白虎が赤で玄武が紫と、青龍の青以外が全部違えてあるのには何か意味があるのか、

また北側に位置する1号車が朱雀で南側に位置する4号車が玄武と方位が逆になっている点にも何か意図するものがあるのだろうか、

 

そういえば長きにわたる近鉄特急の歴史の中で初のフルラッピングのコラボ装飾列車が去年2025年登場のミジュマルライナーだったのがその翌年の2026年に早くも2例目が登場したのか、

 

などといろいろ考えているうちに列車は吉野に向けて出発して行きました。

 

 

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