前回から1か月あまり。「外輪山縦走」のつづきと思って行ったが、見違えるように紅葉はすっかり落ちた枯れ木の山々。地元の登山者は霧氷を求めて強風のなかを登攀する季節だ。
赤城山頂上カルデラは、比較的きれいに縁 へり の形を残している。今回歩いた北側部分は、とくにそうだ。稜上は、「水平な尾根」の地形だから、登山というより、お山歩 さんぽ。快晴のそらの下で、初冬の日向 ひなた ぼっこを満喫できた。
シルエットは行程の標高(左の目盛り)。折れ線は歩行ペース(右の目盛り)。標準の速さを 100% として、区間平均速度で表している。横軸は、歩行距離。
今回、まずは、麓から見た赤城山の全貌をお目にかけたい。上毛電鉄「膳 ぜん」駅付近から↓。荒山から黒檜 くろび 山までが、外輪山の南~東側にあたる。
ここからだと↑、黒檜山が、駒ヶ岳の後ろで重なっている。
もう少し東から見よう。同電鉄「新里 にいさと」駅近くから↓
黒檜山は、駒ヶ岳の後ろで尖って見えている↑。渡良瀬河谷に向って、尾根が長く延びているのも、よく見える。
さて、前回の終点「あかぎ広場前」駐車場から出発する。黒檜山は、もうすっかり葉を落とした。↓
大沼の湖岸に出てみる。正面に見えるギャップが沼尻川の火口瀬。その右が外輪山の北側。ギャップの左では、外輪山の「鍬柄山 くわがらやま」は丘の向うに頭だけ出している。丘はカルデラ内の火口丘だ。
外輪山の北側↑。赤城神社のところで、なにやら工事をしている。ものすごい音を響かせている。夏の湖畔観光と、冬のスキー・スケートの間のこの時期に、化粧直しをやってしまおうというのだろう。
左に目を移すと、地蔵岳↓。中央火口丘だ。
「黒檜山登山口」。きょうはここから、登山道の途中まで昇る。
アプローチは岩斜面が続く。ミズナラ、リョウブ、ダケカンバなど。
「猫岩」↓って、どの岩だかわからない。
分岐点に達した↓。道標などは、まったく無い。「ヤマレコ」のサイトで過去の軌跡を見ながら、登山道と別れる。
木の枝が置いてあるのは、こっちは登山道じゃないぞ、という印。無視して笹むらに踏みこんでいく。
やぶを漕いで行くと、ロープがかけてある↓。路だという目印らしい。でも、足もとに路は見えない。
路らしきものが見えてきた↓。一瞬ほっとするが、この踏み跡は、すぐに消えてしまった。
↓またロープがかかっているが、ロープがなければ路には見えない。ただの岩だらけの森の中だ。
「道なき道」がつづく。
大沼が見える。
「藪漕ぎ」10分程度で、ようやく、平らな場所に出た↓。この乢 たわ で、外輪山尾根に乗っかる。ここから先はラクそうだ。
外輪山の稜は平らで、もうルンルンの散歩気分だ。ダケカンバが多いが、ミズナラ、ホオノキ、アカマツが混じる。黒檜から離れて、明るい疎林になってきた。
大沼がよく見える。だいぶ周ってきた。左が長七郎山、右が地蔵岳。突き出た半島は「赤城神社」。
タイムレコード 20231122 [無印は気圧高度]
「あかぎ広場前」駐車場[1350mMAP]910 - 929「黒檜山登山口」[1365mGPS]938 - 1000分岐点・登山道別れ[1480m]1007 - 1018タワ・外輪山稜出会い[1365mGPS]1033 - 1055「五輪峠」[1450mGPS]1100 - (2)につづく。