東海道新幹線「ひかり」が停車する「豊橋」市の郊外には、「葦毛 いもう 湿原」「石巻山石灰岩地」など自然史のスポットが多く、周辺の山々には自然歩道が整備されている。「葦毛湿原」から岩がちな丘陵を越えて「浜名湖」に抜ける尾根路を歩いてみた。
シルエットは行程の標高(左の目盛り)。折れ線は歩行ペース(右の目盛り)。標準の速さを 100% として、区間平均速度で表している。横軸は、歩行距離。
秋だねえ。刈り跡にウロコ雲↓。
もう影が長い。暑かった夏がうそのようだ。
「長尾池」↑。まもなく湿原になる。
案内板がある。きょうのコースを書き加えた。
「葦毛湿原」↓。木道の上を歩く。季節がら、花はもう終っている。枯れて静かな湿原もいい。
「スイラン」↓。名前はランだがキク科。立ち姿はキンポウゲに似ている。
アザミ↓。種名まではわからない。ノハラアザミ?
小さな白い花は「マホシクサ」らしい。案内板には9月の花だと書いてあるが、暑かったせいで咲き期が後ろにずれているようだ。
「サワギキョウ」↓。これも9月の花。切れ込みが深いが、よく見るとたしかにキキョウ科だ。
ススキはまだ穂をつけたばかり。
↑湿原の終点から振り返る。
杉林のなかを昇っていくと、まもなく尾根に出た↓。尾根路も険しくない。シラカシ、アラカシ、スダジイ、クスノキ、リョウブ、コナラ、カシワ。常緑照葉樹が優越している。同じ季節でも、東海の低山は、先週の赤城とは対照的だ。
下生えのヤブニッケイ。三行脈から、クスノキ科だとすぐわかる。(正確に言うと、こういう典型的な三行脈は、クスノキ科ニッケイ属に限る。クスノキ科でも、カゴノキ,タブノキは三行脈ではないし、シロダモは、2段以上の側脈が出る。‥‥と、苦手な照葉樹も少しずつ勉強しておかないとな)
南に展望が開けた。海が見える。高圧電線の下の尾根は、二川 ふたがわ 駅方面に続いている。
↓ピーク:「二川TV中継所」。NHKの施設らしい。地図を見ると「雲谷山」という名前もついている。
「座談山」310メートル↓。ここはピークに送電線鉄塔がある。
↓「浜名湖」が見える。水面の向うは浜松市街。右寄りに「弁天島」。
↓行く手の山々。
タイムレコード 20231031 [無印は気圧高度]
「岩崎葦毛湿原」バス停[43mMAP]850 - 907湿原入口[67mGPS]910 - 915湿原内920 - 940「東山」分岐[82m] - 951谷道出会い[144mGPS] - 1010尾根に出た[264m] - 1024二川中継所[307m] - 1031座談山[313m]1050 - (2)につづく。