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 藤原岳。中京圏では有名な山らしい。植物が豊富で「花の百名山」のひとつ。ただ、いまは残念ながら花の季節じゃない。それでも、いつかは行ってみたいと思っていた。


 地図を見ると、頂上付近が平らなテーブル・マウンテン。そのぶん、登りはきつそうだ。

 

 

 

 

 シルエットは行程の標高(左の目盛り)。折れ線は歩行ペース(右の目盛り)。標準の速さを 100% として、区間平均速度で表している。横軸は、歩行距離。

 

 三岐鉄道「西藤原」駅で下車↓。SLの形のトタン駅舎。ボロいはボロいなりに精いっぱいがんばってる。

 

 

 

 

 残念ながら、中腹から上がガスってそうだ↓。


 

 


 道端のこれ、何だっけな。スゲ? 穂がやわらかそうだ。

 

 

 


 神社の右から登山道になる。

 

 

 


 杉とヒノキの植林に、コナラ、トチ、カヤなどが混じる。林床には、サカキ、ヒメユズリハ↓、など。

 

 

 



 

 喬木は杉・ヒノキに置き換えられているが、低層は、照葉樹林帯がしっかりとある。関東よりも南に来たんだなと思う。

 

 ヤブニッケイ↓。葉脈の三叉がクスノキ科の特徴。

 

 


 

 

 

 林床は暗くて、シダ類が繁る。今回は羊歯に挑戦してみたい。↓関東の山でもよく見かけるオオバイノモトソウ。これもシダ植物。

 

 

 

 

 ジュウモンジシダ↓。

 

 

 

 

 ↓カナワラビ属。オニカナワラビ

 

 

 

 

 ヒロハヤブソテツ↓。頂の小葉は三裂する。藪ソテツ類も、シダに見えないシダ。

 

 

 

 

 フユノハナワラビ?↓。小葉の形が変っている。薬草だそうだ。

 

 

 

 

 樹木もおもしろい。シロモジ↓。琵琶湖にかけて多い。3つ又の特徴ある形の葉。

 

 

 

 

 


 ↑登りがきつくなって、石灰岩が出てきた。涸れ沢↓。石灰岩がゴロゴロしている。

 

 

 

 

 

 ↓八合目に到着。登って来た「大貝戸道」と、帰りに下りる「聖宝寺道」の分岐点になっている

 

 ここでやっと、薄暗い樹林帯から出る。勾配も緩やかになってきた。

 

 

 

 

オオイタヤメイゲツか↓ハウチワカエデの仲間で、葉が少し小さい。

 

 

 

 

 

 

 自然林の疎林になる。アセビが増えた。↓バイケイソウ、咲くのはこれから

 

 

 

 

 樹高が低くなって、麓のけしきが見えてきた。どうやら、ガスは晴れつつある。

 

 

 

 


 また涸れ沢。サワギクが咲いている。攪乱のおかげで、花の咲く植物のニッチになっている。自然は破壊されなければ進化しない。

 

 

 

 


 おや? カエデの翼果。何カエデだろう?

 

 

 

 

 ウリハダカエデだった。紅葉もいいが、若葉もいい。

 


 


 

 頂きが見えた↓。あそこがテーブル・マウンテンのテーブルのへりだろう。




 

 

 「藤原山荘」に到着。

 

 

 

 

 藤原岳・頂上も見えた。あと一息だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

タイムレコード 20230527 [無印は気圧高度]
 「西藤原」駅[150mGPS]913 - 922大貝戸登山口休憩所[165m]937  - 1024標高500メートル地点 - 1050標高695メートル地点 - 1114「八合目」聖宝寺分岐[838mGPS] 1130 - 1233「藤原山荘」入口[1090m]1237 - (2)につづく。