「ヒュッテ」から、ちょっと寄り道。「七ッ池」へ向かう。オオシラビソ林の中の路。
「七ッ池」のひとつめ。森の中の池は神秘的。水が茶色く見える。
「七ッ池」のふたつめ。こちらの水は無色。そらの青を映して輝く。
池はあと5つあるはずだが、路がないから引き返す。
岩の割れ目に広葉樹も生える。ダケカンバ↓。下は、まだ葉も実も赤くないので分かりにくいけど、ナナカマド。
↓バイケイソウ。バイケイソウ類は、すべて有毒植物。春の新芽がウルイやギョウジャニンニクと似ているので、中毒事故が多いそうだ。
「ヒュッテ」に戻って、駅のほうへ少し歩くと、「三ッ岳」への分岐になる。「三ッ岳」のほうへは、ほとんど人が来ない。いままでのラクラク遊歩道とは様変わり。こんな路だ!↓
森のように見えるが、薄い土層の下は大きな岩の集積で、あちこちに穴ぼこが口を開けている。落ち葉から土ができても、雨や雪で流されてしまうのだ。
ついに岩峰が見えた。あすこが「三ッ岳 2360m」の頂上らしい↓。なんか、ポーズしてる人がいる💦。
あーゆうの見ると足がすくむんだよな…。子供の時から「高い高い」が嫌い。吊り橋も飛行機も嫌い。山登りする奴がどうして高所恐怖症なんだよ、なあんてツッコミ入れないでえ‥‥
↑ついに近くまで来てしまった。。。 こわいよ~ぉ。
直登はしたくないから、脇へ巻く。巻いて裏から登る。誰かが上から、「ちゃんとした道は、そっちじゃないですよ」って言ってるけど、気にしない。技術には自信あるけど、体力と勇気がないだけだいっ←
この日、私がはいていた登山靴↑。なんと、朝、電車に乗る前に両足ともソウルが剥がれてしまった。底がフエルトだけになった靴で、なんとかダマしダマし歩いているのであった(=.=) 帰ったら登山靴買いに行かなくちゃ‥ え?それでは遅すぎる....? (良い子はマネしちゃだめですよ。危険ですよお)
北横岳を振り返る↓。
やっと頂上を通過したと思ったら、まだまだ岩峰がつづくのであった↓。
↑おもしろい形の岩。見とれてる場合じゃないか。。。
右下に見えるのが、たぶん「雨池」。岩峰列も終わりに近づいてきたってことか。
振りかえりゃ、隣りの山も岩だらけだ。
ん?↓ なるほど、そうか。この岩峰が最後だな。下から登ってくると、ここが「Ⅰ峰」なんだ。
よくここまで来たもんだ↑。正面見れば「雨池」が足の下にある↓。
ここからは、垂直じゃないかと思うような急下り。でも危険はない。今までとちがって、岩と岩の間に穴ぼこがあいてたりはしない。フエルトの靴底が滑りさえしなければ、ダイジョウブ! 降下に集中したから、写真は無し。
鞍部:GPS高度 2247メートル↓。ゆるやかに「雨池山」へ登り返す。もう岩場はない。助かった。命拾いしたっ←(オィ)ッ
「雨池山 2325m」は平坦なピーク↓。道標がなければ頂上とは気づかない。
頂上の先に展望処があって、「縞枯山」が間近に見える↓。
見下ろせば、谷間は湿原になっている。
「雨池峠 2249m[GPS]」に下りて、木道で高層湿原を越えてゆく。ここも、地面の下はすぐ岩だ。
湿原の一角にある「縞枯山荘」。
ハクサンフウロ。白山でよく見かけたので、すぐ分かった。
キンロバイ(金露梅)。これはなかなか分からなかった。ミヤマキンバイやキジムシロとよく似た黄色い花で、同じキンポウゲ科だが、葉っぱが違う。ちなみに、草ではなく、小さいが樹木。
ホタルブクロ。これは誰でも分かる。ヤマホタルブクロとは、萼の反り方で見分ける。
ゴンドラの窓から、南八ヶ岳の見納め。雲が降りてきた。いつかきっと行くからな~‥‥
踏査記録⇒:YAMAP
タイムレコード 20220811 [無印は気圧高度]
(1)から - 1309「北横岳ヒュッテ」[2382m] - 1312「七ッ池」ひとつめ[2377mGPS] - 1316「七ッ池」ふたつめ[2371m]1318 - 1326「北横岳ヒュッテ」 - 1331分岐点[2365mGPS]1333 - 1422「三ッ岳」[2361mGPS]1424 - 1437三ッ岳「Ⅰ峰」[2361mGPS]1444 - 1525鞍部[2247mGPS] - 1540「雨池山」[2322mGPS] - 1559「雨池峠」[2249mGPS]1600 - 1805「縞枯山荘」[2252m]1608 - 1630ケーブル「山頂」駅[2237m]。