25日にカブール空港から中間集結地であるパキスタンのイスラマバード空港に移動するため韓国空軍C-130J輸送機に搭乗しているアフガニスタン人スタッフら。韓国行きを選んだ[420人以上のうち空港に到達した]391人のうち、先発隊378人が26日午前4時53分にイスラマバード空港を出発し、同日午後4時20分ごろ仁川国際空港に無事到着した。[写真 韓国空軍―『中央日報』]
【ギトンのコメント】
「アメリカと緊密連携」が、日本の言うのはウソで、韓国ほか諸外国が言うのはホントだということがハッキリしました。バスに米兵を乗せてタリバンの検問を突破、のニュースは私も把握していませんでした。「トランプ・金正恩会談を仕掛けた策士」との批判さえある“やり手”チョン・ウイヨン外相が陣頭指揮を執っていたので、何かあるとは思っていましたが。「タリバン首都接近」の情報が最初に入った時点で、大使と大使館員を米軍のヘリで空港→ドバイに脱出させ、そのあと大使ほか4人?をカブール空港に戻らせて、避難者との連絡に当らせていました。
茂木外相は、この間、優雅に中東歴訪をしていました。
韓国政府の活動をサポートしてきたアフガニスタン現地人の職員とその家族の計391人が25日(現地時間)、カブール空港から中間寄着地パキスタン・イスラマバード空港に移動するために空軍輸送機に搭乗している。[写真 韓国外交部―『中央日報』]
こういう非常事態下では、米軍も、他の権力も、こちらで具体的計画を作った上で要請しなければ、何もしてくれません(米軍自身、何をしたらよいか分からず右往左往しているのだから)。タリバンにも、ふつうに頼んだのでは、調子のいいリップサービス以外何も返って来ません。「首相が大統領とゴルフをしたから、ひいきにしてくれるだろう」などという甘ったれたモミ手商人根性は、もう通用しないことが露わになったと思います。
英米を除いて各国とも、空港の外には出られないのですから、自衛隊法は制約になっていません。自衛隊を名目上軍隊に変えても、何も変わりません。むしろ自衛隊は今すぐ解散したうえで、軍隊をもつか否かを、まっとうな右翼なら提起すべきでしょう。
私は軍備に反対ですが、小池百合子氏などは頭の中では、「自衛隊解散、日本国憲法廃止、新憲法制定、軍隊創設」を真剣に考えていると(彼らの発言のはしばしから)見られます。将来間違えなく提起されるし、私たちは、提起された時に、またはその前に、どう対抗するかを真摯に考える必要があります。
タリバンの検問と暴力を避けるため利用されているアフガン女性創設の市民情報アプリ「エテサブ」[ツイッター キャプチャー―『中央日報』]
誤解してほしくないのは、韓国だけが特別に抜きん出ているわけではないことです。韓国のメディアは「Korea is number one」を強調する傾向がありますが、EU諸国(仏独蘭白西スイス伊波チェコトルコ)も時期的な早さは同じくらいか、せいぜい1日程度の違いです。韓国は詳しいニュースをキャッチしやすいので、ここで取り上げたまで。運んだ人数を言えば、最低(1人!)の日本に続いて、最低から2番目です。その日本は、韓国が輸送を完了した 25日に初めて自衛隊機を派遣しました。霞が関と永田町の時計は、「世界時間」より 10日ていど遅れているらしい。
【リブログ追加】 大使館警備員さえノホホンと見捨てる「冷血おぢさん」の恐怖
もちろん、犠牲者はアフガン人だけではない。なによりも、大使館員以外の日本人は、一人を除いて全員、置き去りにされているのだ(その数さえ公表されない!報道もされない!とりあげるマスコミも無い!)。
たとえタリバンが手を触れなくとも、ISが日本人を並べて集団公開処刑しないと、誰が断言できるのか?!
よかったらギトンのブログへ⇒:
ギトンのあ~いえばこーゆー記
こちらは自撮り写真帖⇒:
ギトンの Galerie de Tableau
アフガニスタン首都カブールのハミド・カルザイ空港で16日、同国から脱出しようとする人々が扉が開かれた飛行機に搭乗しようと必死にボーディング・ブリッジに這い上がっている。
[写真 ツイッター キャプチャー―『中央日報』]