「西肩峠」。「蛾(ひる)ヶ岳」の西の肩にあたる。↑軌跡は鋭角に折れて山頂へ向かう。
「四尾連道(しびれみち)」は、ここから山頂へは向わず、南へ下ってゆく。しかしきょうは、「蛾ヶ岳」に登頂して終りにしよう。
レリーフの石仏がある。六地蔵。何と書いてあるのだろう。中央、2番目の字は「蛾」と読めるが、ほかは磨滅がひどくて読めない。
峠から尾根伝いの昇りになる。きょうのコースで、ここだけが急坂だ。こうやって写真で見ると、たいした坂ではないのだが、現場では急勾配に思える。
ずっと、だらだらのゆるい登りを来たから、全然疲れた気がしていないが、市川本町駅が 254mで、蛾ヶ岳が 1279m。標高差は 1000メートルを超えている。気づかなくても脚は疲労しているのだ。おまけに、礫が多くて滑りやすい。この登りは甘く見ないほうがよい。
↓さいごの登り。標高差にして、頂上までほんの 20メートルなのに、100メートルはあるように感じられる。両側から、ミズナラがぎっしりと根を張る。
「蛾(ひる)ヶ岳」登頂。
頂上の展望はよい。さっき登った「大畠山」。こんな形の山だったのかと分かる。マイクロウェーブもよく見える。
「大畠山」の左には、「四尾連湖」の眺望。ここからのほうがよく見える。きれいな円い形だ。
山頂の石祠。
三角点標石。ここは三等三角点だ。
南アルプス全体を一望にできるポイントなのに、残念ながら、かすんでしまってよく見えない。陽が西に移っているせいだ。この頂きに午前中に来られる日程を考えないといけないな。
反対側の富士山は、いよいよはっきりと見えてきた。
“帰り”は、来た道をそのまま戻る。だらだら坂を下るだけだから、ラクちんこの上ない。「碑林公園」まで約2時間。登りにかかった時間の半分以下だ。
「蛾ヶ岳」をおおうミズナラが名残惜しいので、1枚撮っておく。ミズナラの樹の特徴がよく出ている。ぼろぼろに剥がれる感じの輝く樹皮だ。
振り返ると、「蛾ヶ岳」が往きよりもよく見えている。陽が西に傾いたせいだろう。
タイムレコード 20210327
(3)から - 1351西肩峠1353 - 1407蛾ヶ岳1447 - 1500西肩峠 - 1530「大畠山」東口 - 1531西口 - 1545ショートカット1547 - 1556崩壊 - 1611「仏岩」東口1616 - 1620西口 - 1634「古城山」入口 - 1713碑林公園上部1730 - 1742市川本町駅。