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ピーテル・ブリューゲル(父)『帆船と炎上する都市のある風景』(1553年)
 

 

Okinawa Seaside Laboratory

「ミネアポリスが燃えている」

 

「ご存知の方もいるかと思いますが、僕はアメリカのミネソタ州在住です。もう、ここに17年も住んでいますから、今まで生活した場所で1番長くここにいます。日本にいた時間の2倍以上です。今、ミネアポリスが燃えています。まるで戦場のようになってしまいました。街の至る場所で店が燃え、暴徒鎮圧の為の戦車が住宅街を走り、市民に対して平気で発砲する警官隊が闊歩しています。

 

 ミネソタは、他の州に比べて人種差別のテンションはさほど高くないです。というのも、人口の9割が白人だからです。いないものに対して差別意識は起こりにくいのです。しかし、差別がないわけではなく、ちゃんとあります。僕のようなアジア人でも日頃から差別を感じて生活をしています。残念ながらこれがアメリカでの日常なのです。

 

 ここでは、日本のメディアでは取り上げていない2つ事をお伝えしたいと思います。

 

 一つは、今回のデモはアフリカ系アメリカ人がやっているのではなく、差別問題や警察による過度な暴力に対する抗議活動であり、人種を問わず老若男女が参加した平和的抗議活動を目的としていました。自分の学生や同僚の多くだけでなく、中学生の多くもこれに参加しています。ですから、人種差別に対する怒りで黒人が暴徒化したというニュアンスは間違いです。

 

 暴徒化の原因にインスティゲイターが関与していた事も重要です。インスティゲイターとは、デモ参加者を暴徒化させるために、デモ部外者がデモ隊にふんして店舗破壊などをしている。特に今回は、州外から白人至上主義者が多数参加し、インスティゲイターとして各地で、破壊、略奪、放火をくりひろげています。警察等の武力行使をうながし、対立の激化を図り、このデモの正統性を破壊しようとしていたし。

 

 この2点に加え、コロナ不況で職をうしなったりし、将来を心配する人達の心理に火が入ったのでしょう。状況は色々と複雑ですが、早く鎮静化してほしいです。」  FBより

 

トランプは、

「アンティファ(反ファシスト)のテロだ」 と言っていますが、

ちがうようですね。

 

 

【続報1】6/3ミネアポリス沈静化。 デモと暴力は違う。

「今はとても静かです。平和的なデモは行われています」

「極右の白人至上主義団体(トランプの支持基盤)が、

デモの現場に人員を送り込んで破壊行為をさせている」

 

【続報2】自称「アンティファ」は偽装。

実は白人至上主義団体。

米ツイッター 暴力あおる偽アカウントを凍結