シャートフ(左)とスタヴローギン(右)
『悪霊』 1988年フランス映画 アンジェイ・ワイダ監督
↓こちらにレビューを書いてみました。
【必読書150】 ドストエフスキー『悪霊』(2)
―――“思想”のために人は死ねるか?
みずからが“超人”となり、人類の救世主
たらんとする狂気に憑かれた青年。
彼を利用して“完全犯罪”をたくらむ
テロリストの《組織》。
ドストエフスキーは、
ロシア帝国を震撼させた青年革命家組織内の
リンチ殺人:《ネチャーイェフ事件》に取材して
この小説を書いた。
今回は、作中の一登場人物に焦点を当てて、
ドストエフスキーの“超人”テーマの追及、
無神論と死生観、そして
ポリフォニーの構造を解明していきたいと思います。