散 文
生のとるさまざまな形よ、すべてが私には美しく見えた。 ―――ジッド
さまざまな生、さまざまな期待、唇と唇、腕と腕、体のすべての部分を重ねて。
世界の破片がさまざまであるように、愛はさまざまで、古い廃坑が吐きだした地球の透明なかけら、とがって光る生のさまざまな形。
ぼくらの見ない夜の高みから、星辰が見おろしている事実、永劫の真理、ぼくらの誰も知らないこの世界の秘密。
時間がぼくらを迷わせる:時間の流れを越えたとき、なにかのまちがえで厳然たる流れを端(はず)れてしまったとき、かけらとかけらは重なりあうことができる、いろとりどりのモザイクの聚体。
散文とは散った文だ、まいあがる字と劃、燃え尽きる魂が弧をえがいて光る、闇のなかで集合する、分裂する、集散する――そのいっさいをぼくらの識らぬ誰かが見ている。
※ きょう 7月6日は、世界キス・デー――そんなのがあるのか←――だそうです。
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