百年前のパンデミック「スペインかぜ」の恐怖の連鎖をたどる。世界で4千万の命を奪ったウイルスとの闘い。しかしその経験と知見が新型コロナワクチンの開発へとつながる。

百年前、米カンザス州の陸軍基地で広まったスペインかぜは、第一次世界大戦へ向かう兵士たちと共にヨーロッパへ渡り4千万の命を奪った。

 

さらにパリでの講和会議の最中に米大統領ウイルソンが感染したことで歴史が大きく変わる。

 

ヒトラーの台頭である。

 

一方、スペインかぜの最前線で闘った米ペンシルベニア大学は感染症研究の中心地となり、ハンガリーから来た女性博士との出会いを経て、コロナワクチン開発へとつながっていく。

【語り】山田孝之

 

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