清塚さんの番組でもバンドネオン奏者三浦一馬さんの演奏と解説でかなり勉強になりましたが、今回のは超弩級でした

 

 

いま多種多様なテスト試行中のOBSSTUDIOですがDesktopAUDIOキャプチャで録音しておいてPadで聴いています。

 

前後編あわせて6時間超でまだ半分くらいだと思いますがタンゴについて大きい誤解や未知の部分がとてもクリアになりますます魅力的になりました。

 

これは絶対に聴いたほうがいいと思います。

 

 

番組中でも出てきますがピアソラのコンチェルトがまたすごい!

 

 

 

新刊も読みたいなと思っています♪

 

 

 

 

 

 

 

2021年、ピアソラ生誕100周年‼
世界的バンドネオン奏者である小松亮太氏が、 タンゴの歴史、音楽性、巨匠たちの素顔、時代との関わりなど、 「タンゴのすべて」を余すところなく紹介。
入門者から愛好家まで楽しめる、タンゴ解説書の決定版。
章ごとに本文で紹介される音源・動画がたどれるQRコード付き。
音楽配信アプリSpotifyでプレイリストを公開!

細野晴臣氏 ――「音の強弱を大事にするタンゴこそ、人の心そのままの音楽だと思います。そして喜びと悲しみの強さと弱さに心を打たれ、その姿勢の良い品位に人間の然るべき姿を思います。そんな音楽を表現できる人は世界に何人いるのでしょうか。小松亮太さんはまぎれも無くその中の一人です。」


◎まえがき

タンゴに興味ある人、あるいは僕のファンでいてくれる人たちは、「タンゴとはこういうもの」というイメージを漠然と、しかし絶対に持っているはずだ。

けれど、この本には巷(ちまた)に根づいたタンゴへの、期待されがちな定型イメージに迎合した話は出てこない。つまり「僕の奏でる哀愁のピアソラは・・・・・・」とか「遙かなるアルゼンチンの魅惑のバンドネオンが・・・・・・」といった話題が主旨になっていない。

予想を裏切りたいわけではなく、本当のことを書けば意外な話ばかりになってしまうのがタンゴなのである。執筆しながら改めて思い知らされた。これほどまでに先入観と実体が乖離したジャンルが他にあるだろうか。

その奥深さと面白さを専門的な視点で紐解いていくことは、どの音楽ジャンルでも行われている。クラシック、ジャズ、ロック、ワールドミュージック・・・・・・、あらゆる批評や解説、あるいは実際に演奏するためのガイド本や楽譜などなどが無数に存在する。本質を噛み砕いて世に語りかけることが慣習化されている。

なぜならその愉しさ、壮大さ、エクスタシーまでを、感覚だけを頼りに獲得してもらうことは極めて困難だからだ。その価値を感じて幸せになってもらうためには、最低限の予備知識が必要になる。価値あるものほど、手がかりは不可欠となる。

タンゴはこの点であまりに長く置いてきぼりを食ってきた。「情熱のタンゴ」といった時代遅れなキャッチコピーで楽な商売をしてばかりで、「アートとしてのタンゴ」であることを訴求する人間が少なすぎた。

そうこうするうちに多くのものを失った。このブランクを一冊の本で取り返せるとは思わないが、そろそろ本当のことを話してみたい。「タンゴの真実」というタイトルにしたのはそのためだ。

僕の実体験を元に書いたこの本が、新しいタンゴファンとミュージシャンのための寄る辺になれたとしたら無上の喜びである。

・章のみ
第1章 「情熱のタンゴ」は本当か
第2章 歴史をひも解くトウモロコシ
第3章 名曲か名編曲か、それが問題だ
第4章 タンゴのリズムの超基本
第5章 バンドネオンって何だ?
第6章 タンゴ黄金時代の創造神たち
第7章 タンゴダンスは華麗じゃない
第8章 功罪のコンチネンタル・タンゴ
第9章 ドイツ東西バンドネオン狂騒曲
第10章 独断で綴る巨匠たち
第11章 門外漢たちのタンゴ徹底解剖
第12章 忘れるなウルグアイのタンゴ
第13章 ピアソラを愛しすぎる人たちへ
第14章 アウトローたちのバンドネオン
第15章 秘話と逸話のドイツ・バンドネオン業界
第16章 タンゴを愛した意外な面々
第17章 日本にタンゴがやって来た
第18章 140年間の最大の謎に迫る