ゲド戦記・観劇 | 大鶴義丹 不思議の毎日

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 帰り道に時間があったので「ゲド戦記」を観ました。というか・・・・タダ券があったので少し強引に観てみたという感じです。父・宮崎監督の作品と比べずに、先入観を持たずに素直な気持ちで観てみました。

 上映が始まってすぐに感じたことは、こういうレベルの日本アニメというのは、絵のクオリティや、作り方というのが、技術的頂点をすでに極めていて、あとは脚本に全てがかかっているのだな、と言うことでした。良い悪いは分かりませんが、もう技術的に何でもありの世界なので、全ては、お話が好きか嫌いかと言うことになっていると思いました。

 

 さて、では、肝である、そのお話なのですが・・・・「魔法」や「ドラゴン」や「宝刀」そして「終末感」・・・つまり、そんな系列の世界観が大好きな方には、堪らない作品だと思いました。良くできていて、これからも続編が続くでしょう。


 そして、私がそんな系列の世界観が好きかどうか・・・・と言うことですが、告白すると、ちょっとそれらがキツイ年齢になってしまいました・・。今、現実世界に対して感じている個々の事象との摺り合わせが、うまくできずに、強く入り込めませんでした。世の中、「魔法」や「ドラゴン」よりも、怖くて複雑な「魔」が溢れかえっていますよね。

 

 今私が、現実世界に対して感じている「終末感」というのは、アニメ「ゲド戦記」よりも、もっと格好悪く、もっと無作為で、もっと無慈悲なんだよなあ・・・・。


 でも、原作はもっと複雑な大河ドラマだと聞くので、あくまでも、アニメ版を観ての感想です。