お気楽な契約社員
私は2016年に今の会社に派遣社員で入り、
翌年には昇格し契約社員になり
2024年まで有期契約社員でした。
一般的に、5年とか働いたら
正社員登用されるらしいのですが
会社はそういうのを自発的には教えてくれず
たまたま欠員が出たので
私のところにお鉢が回るという感じで
当初は正社員になるの嫌でした。
なぜならば、契約社員で9年も働くと
時給も手当てもマックスになり
残業も25%アップで手取りは40万近くになるし
責任もないというメリットがありました。
会社で何かになりたいという欲求はないし
金さえもらえたらよかったので
契約社員という立場は気楽でした。
でもデメリットは
出勤日数に給与が反映されるので
多く働く必要があり、私は月に23日とか
当たり前のように出ていたので
家族や自分の時間がとりにくい
自分の風邪とか家族の体調で
欠勤することで給料が目減りする
ボーナスがない
社会的な立場が低い
いい年こいて契約社員というのは
なんだか自分の中ではダサいし
だったら副業で稼いでいないと
カッコがつかないと思った
という具合に、デメリットは多い
あと、若くて景気がいいときは問題ないですが
老いて景気が悪くなると真っ先に
リストラされるというのもデメリットというか
家族のいる身としては集中できないですね。
良い賃貸に住んでいるので
いきなり無職はきついのでどうしても
会社都合があった際に即クビ対象はヤバイ
そういう思いは2020年くらいから感じていて
副業をコソコソと始めてみたりしていました。
正社員の声がかかった日
元々は正社員希望で派遣入社したんですが
うちの会社にはその明確な道筋もないし
なっても、これまで積み上げた時給や手当は
正社員になると同時に0になり
高卒初任給レベルのスタートになる。
それに責任や仕事量も増えて
割に合わないどころか損でしかない
そういう状況で正社員になりたいと思えなくなり
私の中では
今の給料と同じだけ副業をして稼げるようになろうと
言う気持ちにシフトしていきましたが
なかなか難しくて月に15000円とか20000円が
精一杯でさらなる何か収益になるアクションが
必要だと思っていたのが2023年
そして、その年の秋位に上司から打診がありました。
私の心には2つの気持ち
・誰がこんなせこいところで社員になるか!
・しょうがないからなりますよ!
どっちにしても上から目線。
それも仕方ない、ずっと社員になりたいと言っても
なれなかったのに、なりたくなくなったら
社員にしても良いよ?という打診。
気になるのは給与形態しかない。
やっぱ、基本給は激下がり
28万で色々ひかれたら手取り20万ですよ?
私は月の当時手取り平均38万なんだから
一気に10万以上下がると困る!!!!
そんなことを説明しても給料は上がるわけもなく
「誰か頼れる人はいないのか?」とか
「お金はなんとかなるよ」という
非人間的なアドバイス
そりゃ、お前ら管理職は1000万くらいもらって
いるからそんなことが言えるんだろうと
イライラしつつも
このタイミングはチャンスであるし
正社員という社会的地位を手にはいる。
就職氷河期でフリーター→ギタリスト→妻子あり契約社員という肩書でこの先何かあるかと考えたら
おそらくは一発当てるとか
Youtuberとかでしかないのは
うすうす感じていること
でも手取り10万ダウンは痛い
でもボーナスで保管される感じの仕組みなんだけど
基本給35万くらいないときついのよ
でも、社員になればいきなりクビにならない
契約社員だとそろそろやばいというのは
雰囲気でわかっていた
会社も人がいないし相当困っているようだったし
でも、私が断ったら代わりはいるだろう
その間抜けに私のポジションを奪われるのは嫌だし
社会的ステータスも欲しい
最終的にはどっちが得かで選んで
正社員になりますのでお願いしますと
頭を下げた
正社員になって変わったこと
契約社員時代から感じていたのは、
このままだと仕事がAIにマジで奪われて
今のポジションはなくなるだろう
ということで
それは見事に当たっていて
あと数年したら今のアルバイトのうち
半分以上は契約満了になると思う。
昨年末には、だらだら仕事していた54歳の契約社員のおじさんが契約満了で退社しました。
私はこのおじさんが仕事をみんなの半分くらいしかできず、
頑張ろうと煽っても自分はできないと言い訳して
逃げていたのでダメな奴と思っていたんですが
まさか会社が切り捨てるまでしないと思っていたので
衝撃的でした。
しかし、1日の会社での仕事って
皆クリアしていて無茶でできないような量ではないので
自業自得で努力不足としか言えず
なんで頑張ってくれなかったのか・・・それとも
頑張るに足る頭がなかったのかと
複雑な気持ちです。
と、いろいろ見える領域が増えたし
気にしないといけないことも増えたし
責任も増えました。
とくに部下(同僚に上とか下したという良い方は嫌い)の
メンタルとかやる気のケアなんかが一番面倒で
同期のバイトリーダーが会社のことが嫌いだと言いながら
辞めずに居座っているのも嫌だけど
対話しないといけないというのがあほくさい。
でも、バイトリーダーの仕事も
AIによって不要になり、いずれ切られるからさ
それは切ないけど、でもそれをわかっていない上に
会社のためになることなんかしたくないと
開き直って嫌な空気にしてそのポジションに居座るから
私は早くその時が来てほしいと思ったりする
こういうのも一歩間違えたら
自分がそういう人間になっていた可能性すらあるので
とても恐ろしいですね。
正社員になってよかったのは、
安定と休みが増えたこと、
ボーナスで意外と年収はそんなに下がらなかったこと
横のつながりが増えたこと
契約社員という立場の不安定さが分かったこと
悪かったのは、
責任感が増えたこと、
面倒な仕事が多い、残業しないといけない
どっちにしても頑張って自発的に頭使って
仕事しないとクビになること
まとめ
私は40歳を過ぎて正社員になり
社会にようやく入った
私の同級生なんかは23歳から
こういう世界で働いているんだと思うと
感心した
私はミュージシャン時代から
無責任だったし、ある意味本当に
古き良きロッカーであったと思うけど
そういう時代はもうなくて
大事なことっていうのは、
適当なことしないことなんだなと思った
せっかくサラリーマンになったんだから
いい加減なことしないできちんと仕事して
カッコつけたいんだけど
仕事できると偉くなって
より自由度がなくなり
面倒も増えるんだから
気楽な稼業じゃなくなったんだね
でも私は今も副業で
サラリーマンの給料以上は稼いでやろうと
企んでいる。