私は禁煙して7年くらい経った
20代の時は絶対に禁煙しないと
思っていたし、タバコを吸うことは
私が社会と闘うための武器だと思っていた
私はミュージシャンだったし
私の憧れのミュージシャンはみんな
喫煙者だった
タバコはカッコ良さの象徴で
アウトローの証でもありながら
誰もがそういう憧れをまねできる
唯一のアイテムだった
酒もそうなんだけど、
酒はそんなに好きじゃなく
やっぱ私はタバコが好きだった
そんな私でも子供が生まれて
子供から灰皿みたいなにおいするのは
嫌だと思ったし、
たばこが原因で病気になられても嫌だし
あと、育児で金欠だったので
タバコどころじゃなくなった
かろうじて子供が1.2歳の時までは
賃貸のベランダに出てタバコを
吸うんだけど
隣が窓開けていると気管支が悪いのか
咳をしだすし洗濯物が干している世帯などは
あからさまに嫌そうだし
集合住宅では肩身が狭い
窓を開ける音を出さずに
静かに出て、静かに吸って戻る
何だか嗜好品で
ストレス解消のタバコが
惨めで後ろ向きなものになってきた
一方、私の職場は港区で
駅を出ると喫煙スペースがあるけど
そこはラーメン二郎とか
ゲームの発売日とか並みに人が並んでいる。
タバコごときを吸うのに
10分も並ぶ?
かといって路上喫煙は
育ちのいい私には抵抗があるというか
子供が生まれて路上喫煙禁止の場所で
喫煙が我慢できないから吸い出すとか
恥ずかしいしみっともない
好きな時に、好きなように
タバコが吸えないというのは
もはや吸う価値もない
そこにあこがれのミュージシャンや
映画スターのカッコよさや
反抗精神はなく
もはやタバコには何の価値もなく
ただの依存や中毒だけ
そして、吸っている人を見渡せば
かっこいい奴なんか一人もいない
みんなダサい中年とか
独身の女とか
臭くて汚い連中ばかりで
私はそういう中に
カテゴライズされたくないと思った
私の住む町では路上喫煙者が
ふつうにいるけど
禁煙できない中年オヤジや
勘違いした30代の独身男とか
とにかく一緒にされたくない。
かっこ悪い奴のアイテムになってしまった
どこもかしこも禁煙になり
路上でも自分の家のベランダでも
自由に吸えないタバコはいらん
ただこれまでの数十年の習慣を
すぐにやめれるかと言ったら
それは難しいと思って
サプリメントでイライラを抑えて
電子タバコに変えて、吸う頻度を減らしたら
1回で禁煙出来て7年たつ
コリンというサプリが
怒りを抑えるのでイライラしなくて
タバコ吸わなくても苦痛がなくなった
個人差あるだろうけど
何もなしに急にやめれないんだから
こういう準備はしたらいいと思うけど
いまだにタバコを吸っている人の多くって
サプリの意味も分からないだろうし、
選挙にも行っていないだろうし
きっと会話できない人種が多いから
禁煙なんか無理してしなくていいと思う
子供連れて歩いているときに
汚いジジイが歩きたばこしているのに
遭遇すると昔は暴力ふるいたかったけど
今はちがう
単純に、自分よりも年上の中年が
汚い身なりで臭い息はいて
歩きたばこして哀れに思う
だいたい独身者で子供がいない50歳過ぎの男
が歩きたばこしている
時代が変わっても一人で変われない
変わる必要がなく死んでいくのでしょう。
私もどこかで間違えたら
そういう中年になっていたと思うから
本当に間違えず良かったと
心から思う。
でも、あいつらだって自分の人生を
どこかで間違えたなんて思っていないだろうね
私は7年たった今も
タバコのにおいは好きだけど
吸いたいと渇望することはない。
喫煙者への一定の理解はあるけども
万引き犯とか痴漢とか反日外人と同じくらいに
軽蔑している