昔、私は新宿のKEYという楽器屋で3か月だけ
アルバイトしていました。

私は大学卒業まで、アルバイトは単発のものしか
経験がなく、そもそも、仕事をする意識が低いし、
なんでこんなことしないといけないのかとか
色々思考に問題があり、3か月でクビになったのですが、
ここでの3か月は私の人生にいまだに影響を与えているほど濃密でした。

このKEYの当時の店長は河阪といって、
修理品のギターを間違えて店頭に並べて売ってしまったり、
高価なギターを倒して破損させたり、
ギブソンを代理店の提示する値段を無視して
安くして利益が2000円くらいしか出ないような売り方したり、
広告に8500円ってミス記載して売ったり、
バックルームでオナニーして帰ったりする河阪は、

店長以前に人間として異常者でした。

そんな異常者は、朝礼で必ずバイトに説教します。
 

内容は半分八つ当たりで、バイトを罵ります。
怒ることが正しい朝礼と思っている馬鹿でした。

河阪はブルース喫茶をやっていたらしいですが、
高い豆を仕入れて、安くコーヒーを出していたら潰れ、

ブルース・バーをやって、潰して、
ハイエンドギターショップをやって、潰れかけたときに
KEYの社長に拾ってもらったらしく、
ほぼKEYの創業メンバーなんですが、
新宿店の店長で、給料は社員と同じまで下げられたという
運営能力が低いおっさんでした。

私は、ノルマの300万が達成できないので

朝礼では、くそみそに馬鹿にされ、
大卒を馬鹿にされ、私の好きなアーティストが死んでも
店には影響ないぞ!というわけのわからない威圧をされ

買い物で、アロンアルファを買いに行って
買って帰ったら使い方が悪く、アロンアルファの先っぽが、斜めだから

画鋲で穴が開かないとキレて
返品して来いとわめいたりしていました。

私は河阪については、完全に見下していたので、
何言われてもなんとも思いませんでしたけど、
アロンアルファの時はキレました。

こんなクズ野郎でしたが、

1回だけ尊敬したときがあります。

ある日、バーゲンで忙しいときに、
サングラスの40代くらいの関西弁が来店して、
「買い取りしてる?」ってきたので、私は中古も扱っているので
当然していると思って「やっている」と言いましたが

他のバイトに、買取今していないよと言われて、
関西弁がアンプもって店に戻ってきたときに、
「スイマセン、今買取していないです」って言ったら

関西弁「さっき、言うたやんけ」って切れ出して騒ぎだして、
私もちょっとヤバいと感じて身構えたんですが、

河阪が接客時にする営業スマイルしてこっちに来て、
「いいですよーどれですかー?」とか言って
関西弁を落ち着けて会話しながら
アンプを査定しはじめ、
「これだったら、状態とか年式から今だと○○円ですね」って
すごい安い金額提示したら関西弁は、それ以上キレずに
そのまま帰っていきました。

関西弁が帰った後、河阪は私のところに来て、
「いいか、関西の奴はキチガイだから相手にするな」
 

「あと、日本はスイマセンって言えばすべてのことは許されるから何かあったら頭下げておけばいい。

すみませんで許してくれるなんて日本しかないぞ」

と言った。

これはいまだに私の心の中にある。
クズがこれまで頭下げてきて学んだんだろう。

確かにスイマセンって言っていたら、いつかは相手も許してくれる。
事故でも、怪我させても、すみませんで大体のことは終わる。

私は今、客商売していますが、
この言葉があるから変なクレーマーが来ても
イライラしないし、ビクビクしないで済んでいます。

 

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