ハードオフ稲田堤店でESP製と思われる、
ランディーローズVのカール・サンドヴァルタイプのVを手に入れました。
最初、見たときに55000円でした。
ジャンク扱いでしたので、悩んで帰宅しました。
たまたま、お金はあったんですが、
問題は、買ってきちんと使えるのか?というところ。
電装系は治せますが、ジャンクで、ネックの状態が不明で
ロッドがおかしかったら55000円捨てたようなものだし・・・
ただ、このシェイプにはあこがれがあるし、
自家塗装も慣れてきているので、水玉にしたらカッコいいなとか
いろいろ考えて、
1週間悩んで、とりあえず売れちゃってないかもしれないけど、
使い物にならなかったら水玉にしてオークションに出そうと!
決めて次の休みに出かけたらさ
おいてあった場所にVが見当たらない。
もう、私は買うつもりだったし、
ワクワクしちゃっているから落胆も半端ない。
残念だなと、悔しさいっぱいで店内をうろうろして
おもちゃを少し見て帰ろうとしたときに、
レジの中にあのギターがあるじゃないか!
これはどういうことか?と様子を見ていたら
あからさまな「転売ヤー」がやってきて、それをカウンターから
受け取ると、手前の台の上でドライバーでピックアップを外したり
裏ブタをとったりして、チェックを始めた。
こいつはギターに興味があるんじゃなくて、
転売目的で買う気だ・・・
この地点で気持ちは萎えまくっていて
あきらめていました。
そして、めちゃくちゃムカつきました。
まだ、私がお金払っていないけど
思い焦がれた女性に手を出されたような気分で、
そいつの身なりも気に入らないところがあったし
顔も転売してそうな馬鹿面で
ランディーローズなんか知らなそうだし
憎しみが沸き上がりました。
へらへらとドライバーで分解しながら、
馴れ馴れしく店員に質問したり意見したり
スマホで写真撮って「友人が興味あるって言ってたから写真撮るぜ」
と外部との連係プレーをしながら
未来の私のギターをレイプまがいのことしていて
後ろから殴ろうと思ったくらいです。
そいつは、ずっとしゃべってて、
ネットで店員とともにギターの詳細について
調べているんですが、そのギターについての情報が
出てこないようでした。
ただ、私は知っているんです。そのギターが過去に存在していることを
うっすらとした記憶なので定かではないですが
昔のヤングギターのシモクラとか、お茶の水系の楽器店の
広告で、ESPからアーティストモデルがガンガン出ていたことを。
確か、ザックのブルズアイとかに交じって
ランディーのギターモデルも掲載されていました。
というのも、これは古本の90年代前半か、それ以前の
ヤングギターに載っていて、まだ著作権とかがそこまできつくない時代の
商品だから存在し得るんです。
そして、その転売屋も店員も誰一人そこにいた連中が
ランディーローズを知らないことに驚いた。
ギタリストであれば
特徴的な、このヘッドの形状を見たら一発で
何か分かる。
しかも、ヘッドのESPロゴの下には、
モデル名として「S.A.T.O」と入っています。
これはオジーの楽曲の名前であり、
オマージュのつもりで洒落たことしているんだけど、
私は子のギターが「S.A.T.O」というネーミングを見て
当時、ダサいなあと思っていたので覚えているのです。
同い年かそれ以上の年齢のくせに
そんなこともわからないなんて、ギタリストじゃないなと思ったし、
希少価値とか転売という理由で、ギターが買われることに腹が立つ。
ちなみに、ネットで検索しても
ESPの「S.A.T.O」の情報は皆無です。
今は、著作権が厳しいので
ESPの歴史から削除されるほどアウトなんだろうね。
転売野郎も、ハードオフ店員もオジーオズボーンを知らないので
このギターについて詳細が調べられず
その癖に転売野郎がごちゃごちゃ買いもしないのに知ったかぶっていたのが
頭にきたし、子供のお迎えがあったので悔しいですが帰宅。
でも、やっぱ気になってしまい、
翌日仕事の休憩時間にハードオフに電話して
「以前、そちらで見た白のフライングVはまだありますか?」と聞いたら
「ハイハイ、あのサトーさんのやつですよね?まだありますよ」だって!
まだあった!
取り置きを、お願いしようとしたら店員がさらに
「あのギター、どんなに調べても情報がなくて・・・
お客さん(転売ヤー)が、もしかしたらロゴを誰かが勝手につけたパチもの?
じゃないか」という風に言って
店員はそれを鵜呑みにして、
万が一売り物が偽物だったらまずいということで
55000→30000円に値下げしたということ。
しょうがないですよね、ネットで調べても出てこないんですから。
しかし、こっちはもう買うしかないでしょう。
取り置きしてもらって、次の日行って買いました。
トラスロッドの調整ボルトもなかったし、
テンションバーもなかった。
しかし音は普通に出たし、
ピックアップはダンカンデザインで
パワーもまあまあある。
ブリッジはたぶん、ESPのオリジナルのもの。
指板がエボニーだったりして、
実はリッチな作りになっている。
すぐにトラスロッドナットを買ってきて、
締めこんだら
ネックの反りも直り現況調整もして今は弾き心地も良いし
良い買い物したと思っています。
何か、価値があるかと言ったら
別に・・・というくらいでプレミアや希少価値とか
そういうものは一切ないですが
青年時代の私のギターヒーローと
同型のギターですから所有欲を満たしてくれました。
ただ、道具は使わないと意味がないということで
1曲弾いてみました。
聖飢魔Ⅱの大教典(CD)から
「heavymetal is dead」という曲です。
カッタウェイがないので、
ハイポジションが弾きやすい反面、
座った時の演奏の悪さは噂通り。
身体の支点がおかしな場所になるので
腰を悪くします。
でも、カッコいいね。