椎名林檎は、自称新宿系であり、デビュー当時は自分はオルタナ系だと
インタビューで答えていて、個人的には、女性にしては珍しい
男性的な音楽の捉え方をしていると思いつつ、
その完成された世界観は、まさに新時代の女性ロックの姿であったし、
カッコいいんだけど鼻につく感じはあった。
しかし当時も今も椎名林檎の本質はぶれることなく、
最先端にとがっているというのは表現者としてカッコいいことだと思う。
しかし、コロナ下でのライブで叩かれてから大変そうだ。
また今回のグッズについては、
ヘルプマークに酷似しているという理由で炎上している
個人的にはパッと見て
なんか90年代サブカル臭い感じで、
たいして彼女については知らないんだけど、
「椎名林檎らしい」と思ってしまった。
でも実際、似ているけど私は見間違えない。
私はこの問題についてはどうでもいいのですが、
こういうデザインを了承して外に出すセンスというのが
自称オルタナというか、実に昭和的だと感じた。
最近ではオルタナ系も廃れたからなのか、
やけに「和」というか日本を強調していて
かつての90年代のグランジ的な荒々しさや退廃的なイメージから、
昭和というか、大正浪漫のような非常に文学的で清潔で洗練されつつも
最先端のポップに進化しているのに、
このグッズは70年代くらいのブラックユーモア的で密室芸っぽい。
せっかく身なりや、作り出すものはクリエイティブで先進的なのに
感性が、子供の頃に見た昭和のテレビ。
椎名林檎がなぜこんなにも叩かれるのかというと、
金があって、美貌があり、才能がある有名人なので
嫉妬されているからだと思う。
ただ、ヘルプマークに似ていることが許せないというけど
明らかに当事者でない人だけで大騒ぎしているから興ざめする。
日本人が、日本で黒人差別反対デモをするのと同じで共感しにくい。
このグッズも、見たらすぐに違うってわかるんだから困ることなんかない。
そんなにわかりにくいというのは、認知的に問題があるんじゃないだろうか。
材木とつま楊枝の見分けがつかないと怒っているくらいあほらしい。
だいたい、今、椎名林檎を叩いているような人は
ヘルプマークを付けた人が倒れても、助けようとしないんじゃないかな。
もっともらしいこと言って、グッズを非難しているけど、
正義でも何でもないからね。