私の人生の中で、20年以上たっても色あせないまま
心に残っている言葉があります。
それは、アメリカのアニメ「シンプソンズ」の中の
ワンシーンで、
生徒年鑑という、日本でいうと卒業文集とかに近いものを
主人公のリサが、学校で箱から出して生徒に配る場面。
年間の編纂の苦労を思い、リサが皮の表紙の匂いを
嗅ぎながらもの思いにふけっていると
いじめっこのネルソンは、早くよこせ!と急かします。
リサは「一生懸命編纂した苦労をねぎらってほしい」
みたいなことを言うのですが、
ネルソンに
「お前がやらなきゃ、他の馬鹿がやってたさ」
と言われ、生徒年鑑は箱から出され
ネルソンの手で皆に投げられ、配られます。
「お前がやらなきゃ、他の馬鹿がやってたさ」
この言葉は一種の心理をついていて、
どんな場所でも、どんな仕事も、
自分じゃないとダメなんて言う仕事は稀です、
世の中のほとんどの仕事は、
この人じゃないとだめだなんてことはなく、
替えがきいてしまうんです。
変わりはいくらでもいる、
だからこそ、オンリーワンでいないといけない
この言葉は、そういう教訓を私にくれました。
ギタリストとして仕事しているときも、
私じゃないといけない理由を考えて演奏していました。
今の仕事は会社勤めなので、
正直、私の仕事などは誰がやってても同じです
だから私にしかできない心配りや、
思いやりなんかを仕事に加えています。
たったそれだけですが、
どんな場所でも、私にしかできないことをする
習慣をつけるきっかけになった大事な言葉です(笑)