私は、本においてはアナログ思考なので、
読書をスマホや電子端末で読むのは邪道だと思っている。

 

そんなことするんだったら読まない方が良い。


漫画については「本」とは区別したいので、
スマホでもなんでもいいんだけど、
活字はやはり、紙の本で読みたいし、
紙の本だからこそ価値があると思っている。

 

今の時代は、電子書籍で読む人も増えているけど、
あれは読書というよりも、字を読んでいるという感じで
慣れないから嫌いだ。

 

あれが好きな人は、それでいいんだけど、
私は好きな作家や興味のあるものしか読まないので、
興味ないけどベストセラーだから読むとか、
仕事のために読むみたいな「読み方」だったら
それでもいいんじゃない。

 

好きな作家の本は、目で見える形で所有したいし、
ページをめくる感覚とか、前のページに戻るとか、
しおりを挟み机に置くとか、
そういう動作も含めて好きなんです。

 

ブルーライトの画面からは、
小説の文章も、データの集積が眼球に
照射されているだけで、感情も感覚も
いまだに感じられない。

 

重たい本でも、カバンに入れて
電車で読むことで感情移入できるんだけどね。

 

ただ、これから先の未来は
つまんない都市伝説芸人が言うような
加速したデジタル化の未来があって、
新型コロナの影響で、さらに紙なんかの
製品は淘汰されなるべく手に触れないような
ものが一般的になるんだろう。

 

ここ数年で、私が一番好きな作家は
と学会会長、山本弘先生で

「プロジェクトぴあの」は
すべての若者に本を手にして
読んでほしい良書だと思っています。

 

どちらもハードSFですが、
とても読みやすく、SF入門としても
オススメだし、「プロジェクトぴあの」は
ジュブナイルといってもいいくらい
夢があって読後に胸が熱くなります。

 

久しく読書の習慣がなかったけど、
こういう良い本は、人生を豊かにしてくれます。

 

山本弘先生は、最近脳梗塞を患い、
もう本は書けないと言われています。

自分自身、現在の状態というのは
アルジャーノンに花束の主人公チャーリーの
最後の状態だという。

 

新作を読むことができないのは残念だけど、
この人の作品はほとんに夢と希望があり、
読む人を興奮させて、いつでも少年時代に戻してくれます。

 

大人になって忘れていた感覚を
呼び戻してくれて、子供の寝顔に
自分を重ね、老いを感じるとともに、
まだまだ、がんばろうという
ポジティブな気持ちにさせてくれます。