私は、子供が2歳の頃から、毎週10冊絵本を読み聞かせしているという話。
私はプロギタリストとして、活動しておりましたが、
現在は子育てのため、音楽の仕事一切を中断しています。
子育ての目標として、自分の子どもの情操教育には力を入れています。
というのも、音楽業界でも、普通の社会でも、
生き抜く力と、人に対してのやさしさをもってほしいからです。
音楽業界から普通の職場に足を踏み込んだ私が一番に感じたことは、
サラリーマンってイライラして、他人のことなんか考えないし、
挨拶もできないし、基本がダメだなっておもいました。
音楽業界は学歴のない人もいますけど、
礼儀正しく、面白く、人を思いやれる人がほとんどです。
普通の会社は、大目に見ても(良い方悪いですが)半分は人間的に低レベルです。
勉強できる、できない以前に人として「挨拶」くらいもできないなんていうのはダメなので、
ちゃんと人を思いやれるやさしくて強い人間になってくれるように
今、実践しているのがタイトルのとおり「毎週10冊絵本を読み聞かせしている」を実践中です。
年間ざっくり見積もって500冊、2歳からスタートして今、4歳半前で
もはや1000冊は読んでいると思いますが、その感想を途中経過ですが解説します。
① なぜ、私は読み聞かせるのか
② 読み聞かせの効果
③ 子どもの様子
① なぜ、私は読み聞かせるのか
自分の息子をエリートにしたいとか、東大に入れたいとか、最高裁判所長官にしたいとか
そういう意図ではなく、コミュニケーションが第一で、
第二は時間のあるときにスマホとかDVDじゃなくて
本を読むという選択肢が一番になってほしいなという思いからです。
うちの子は、小さい頃電車やバスで移動すると
黙って座っていられず、ちょろちょろして、ペラペラしゃべっていたので、
こういう時間に何か他に興味があればいいなという切実な思いが根っこにありました。
それで電車移動が苦痛でスマホを見せていたんですが、
スマホって子どものうちは依存しちゃうし、2歳のときはスマホ終わると泣いて怒っていましたし、
そういう姿をみていると時間のルールが分からないうちは
30分でもいやだなって思うようになりました。
スマホは本当に便利なんですが、大人もやめれないくらいだから
子どもには楽しすぎるオモチャなんでしょう。だから、
今のうちに本が面白いって思考になるようにしたいと考えました。
ちなみに、私は高校2年くらいから本が好きになり、
大学ではたくさんの本を読みました。
本を読むと、知識が得られることもそうですが、語弊が増えますし、
新たなことへの好奇心も沸きます。知的になるのは良いことです。
② 読み聞かせの効果
2歳代は、興味のあるなしがはっきりしていて、
電車や新幹線、バスとか乗り物が出てこない絵本は
ほとんど興味を示さず、出てくる本は何回も繰り返し読んでくれと
お願いされましたし、お気に入りのページを何度も読まされました。
ほかの本も、1回目は付き合ってくれても、あとは
まったく関心がなかったです。
3歳になると、興味はそのままで、
自分でページをめくって、話を聞かず
気にいった箇所の絵を見て、そこの部分の話だけを
繰り返し話すように要求されました。
あまりにもしつこいので、本を借りるのを
やめようと思うほどむかつきましたが
こういうのも親の忍耐の勝負です。
ただ、本は面白いんじゃないかと
気がつき始めたんじゃないでしょうか。
三歳の後半には明らかに語弊が増えたなと
感じる場面が日常でもありました。
一人で本の真似ゴッコすることが多く、
しつこく好きな場面の真似をセリフ付でやってくれます。
ご飯のときも電車のときもお構い無しに
マネするので、困りました。
お気に入りは「かいけつゾロリ」で
あれは小学生向けですが、自分から
本を開いて読み出すほどで、
DVDも一緒に借りると、ストーリーの理解が深まり
本に対しての思い入れも深まっているようでした。
4歳にはいってから、本はすべて好きになりました。
三歳の途中から絵本の中に、医学や科学の小学生向けの
本を混ぜたりしていましたが、そういう効果なのか、体の秘密や宇宙、恐竜、
生活面では、虫歯は怖いとか、食事の大事さ、ウンチは何で出るのか、とか
本で読むことで仕組みが分かったんじゃないかなと思います。
絵本などの、視覚からの情報量が多いものは、
分かりやすく物事を理解するきっかけになるので、
興味の幅も広がりました。
スマホを見せる回数も時間も減り、
変わりに本を読んだり、本のマネをしてブロックで
遊んだりと親としてはすごく嬉しい状態になっています。
③ 子どもの様子
絵本というか「本」のおかげで停滞していたトイレトレーニングも完了して、オムツが取れました。
4歳過ぎにオムツが外れるのは、早くはないのですが、
ウンチをトイレでする意味や、ウンチができる体の仕組みが分かったのは早かったです。
おしっこは、どうしても「トイレに行く時間があったら遊びたい」が勝っていたため、時間がかかりました。
絵本のおかげで、苦手だったことや、口頭だけでは意味が分からなかったと思われることが
徐々にできるようになりました。
苦い薬を飲まないといけない意味や、お友達に優しくすること、
元気に挨拶することや、しちゃいけないこと、
心の根幹になる大事なことを本から学んでくれました。
それまでは(今でもまだやるが)
本よりも人に興味がいき、図書館でもスーパーでも
同年代の子どもを見ると走って駆け寄る性格ですが、
図書館では、座って本を読めます。
賢そうなこと山の如しです。※普通のことだと思う人もいますけど、けっこう高度なことです。
ひらがなカタカナもスラスラと音読しますし、何でもかんでも読もうとします。
漢字も形で覚えているようですし、わからなくても推測して読んだりします(大体違う)
間違っていても、読もうとする姿勢がすばらしいと感じました。
それと、子供が好きなことが
わかるというのが良いことです。好みが分かったり、
しゃべっていることが分かるし、相手を理解するきっかけになります。
まとめ
長期的なことなので、いきなり結果は出ませんが、
うちの子の場合は、時間をかけて
本の情報を咀嚼して、それをきっかけに
字が読めるようになり、音読するようになりました。
本は無関係だとは言い切れない成長なので、
親としては本当に嬉しいです。
勉強できるできないとは別で、本を好んで読むというのは、
心が豊かになることなので、ずっと読んであげようと思います。
読み聞かせに年齢は関係ないです。
途中で知ったのは、兄弟四人を東大に入れているお母さんの本で
子どもには年間1000冊本を読んでるというエピソードがあり、
やはり、賢い子どもは本が好きなんだなと納得しました。
私は、大学の頃からやっと本が好きになったので、
ちょっと遅かったですが、今でも本を読むのは好きで通勤には役立っています。
スマホも面白いですけど、ああいう刹那的な情報の洪水よりも、
本のほうが私にとっては明らかに長期的なすばらしい知識を与えてくれます。
だから子どもにとっても、
本の知識だけじゃなく、一緒に読んだ時間も
覚えてくれるんじゃないかなって思います。
うちの子は本を読まない・・・とぼやく前に、
本を読まない理由を考えましょう。
本の楽しさが分かれば本は読みます。