無意識下にまで刷り込まれたメイドインジャパンの神話。
私もそうだけど、日本人はなんでも日本製は安心だという思い込みがあります。
ちなみに私は、国産が好きです。
スーパーでも国産を買うようにしていますが、
国産は高いので、中国産とかに手が伸びてしまいます。
お金がないと、もう中国産が当たり前になります。
ギターに関してはそういうわけには行きません。
といいつつも、ギターのような楽器は電子楽器とは違って
弾いてみてピンときたかこないかだと思います。
で、結果ピンと来るものってギブソンだったり、国産だったり
するわけです。中国製や韓国製でピンとくることが少ないという
統計的な問題かなと思いますけど、
つくりが悪かったらピンともこないので、
中韓ギターというのはそういうところでピンとこないのかなとも
おもうけど、国産でもピンと来ないことはあります。
それは意識化の情報や見た目のかっこよさとかそういうものを
脳がピンとくるのか判断しているように感じます。
私は2002年のギブソンレスポールカスタムを長く使っていました。
やはり本家の商品はアンプで鳴らしたときのズンズンするところは
とても気持ちが良く、しかし、クリーンはいまいちでした。
その時にカスタムショップのカスタムと迷ったのですが、
カスタムショップのものはクリーンがすごくよかった。
歪み音は残念だけど覚えていない。でもきっとよかったと思う。
ネックが丸太のように太すぎてこりゃ駄目だとあきらめた。
2002年のものと値段は同じだったので、絶対にカスタムショップ製のもののほうが
いいに決まってるけど、そういう瑣末的な部分こそが
ぴんと来る部分なのだと思う。
1989年のギブソンスタンダードは音はさほどいいものとはいえないものだったけど、
私のファーストギブソンとしては最高にロックな1本でした。
これは見た目でピンときました。オリジナルのピックアップが
よかったけど、アルニコ2に変更していまいちになりました。
ネックは細くで手に持った感じはよかったです。
バケットヘッドのシグネイチャーも所有しましたが、
これはギブソンなのかというようなつくりで、所有欲は満たしてくれたけど
手にしっくりくるんだかこないんだかわけが分かりませんでした、
でも好きなモデルだったので愛人みたいなギターでした。最後までピンときませんでした。
楽器屋で試奏したPRS22は感動的なほどよかったのでピンときたと思います。
ジェームスタイラーも試奏でピンときました。
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ピンと来たギターってけっこう記憶に残っています。
一番最初に父親に買ってもらったアイバニーズは定価8万円くらいのものは
ずっと弾きにくいなと思っていました。
ミュージックマンのアクシスもいまひとつでした。
オークションで買った、ギブソンのカスタムショップのゴールドは
最高に弾きやすかったです。ネックがいまいちだったけど、
これは所有した中でも一番なにもかもよかったです。
ネックの太さだけ気になりましたが、でも弾きやすいし
音も抜群にいい。やはり値段と音は比例します。
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安くてもいいものはあるといいますが、でも
高価なものにはかないません、知り合いのスタジオミュージシャンも
楽器の値段と音は比例すると断言していましたがそのとおりです。
でも弾きやすさというところからだと違ってきて、
友達からもらったアイバニーズの安いポールモデルのギターは
ものすごく弾きやすく、ピックアップ換えたら凄い音になりました。
AXタイプのアイバニーズはピックアップをPRSに変更したのに
いまいちでした、これはヘッド落ちが原因でいまいちということもあります。
基本的にアイバニーズって調整がいいととても弾きやすいギターになります。
それはネックの感じが相性いいのだと思いました。
ジャパンビンテージといわれる70年代、80年代の
国産グレコやアリアプロ2なんかも手に入れましたが
レスポールタイプとしてはなんだか物足りない。
昔雑誌でメイドインUSAのギターって暴れるけどそこがいいみたいな
ふわふわしたことが書いてあったけど、言い得て妙というか
まさにそのとおり(笑)
国産レスポールって私が体感したものに関しては
エピフォンもそうだったけど、ローの迫力がない。
ギブソンのカスタムの場合、ローがとんでもないくらい出る。
マーシャルだと、BASSが0でもいいくらい。
暴れるというのはこういうことか!と思ったほど。というかけっこう困った。
国産はきれいに全部が出る、優等生みたいなもの。
でも面白くない。これも雑誌に書いてあったけど、
本当にもって弾いてみるとそう思ってしまう。
かわいいけど、セックスしたらがっかりみたいなのに似ている。
だから私はレスポールというのは「タイプ」は認めない。
レスポールはギブソンだけのもの、最近のラインのものは
あまり良くないと聞くがそういうことを言いたかったり、
記事にするんだったら楽器屋ででかい音で試奏しないと
語るべきではない。
結論としては、なんでもかんでも国産がいいわけじゃなくて
自分にピンとくるものこそ最高なんだということ。
その最高なものを選べるのかはずすのかというのは
直感以外になんでもない。
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