私は、14歳からギターを弾きはじめ、高校生にもなるとヴァンヘイレンやイングウェイ、リッチーブラックモアなどのギターヒーローにあこがれていました。

18歳で田舎から東京の大学に進学のため上京し、入学後は音楽サークルなどでバンドをしておりました。そのサークルからメジャーデビューした人もいましたが、そういう先輩を横目に自分の人生について・・・・深くは考えず、サークル内でかっこつけたりいきがったりして、そのまま卒業しましたが、ロックスターにはなっておらず、それでもロックギタリストにはあこがれながらも「就職」という親の手前や現実のために、ギターは思い出のものになるのかと考えながらも、あきらめられない自分がいました。

 

 大学を卒業しましたが、その当時は就職氷河期でしたので、私のような夢見がちの人間は就職など遠い世界の話し程度でしたし、バイトで食っていけるだろうとたかをくくっていましたので、そのままフリーターとなりました。23歳の春。世の中は不況でしたが私の人生は楽天的でした。
 最初の仕事は楽器屋のアルバイトでした。就職活動で島村楽器を落ちたのですが、やっぱ音楽に接することができる仕事が良いなと単純に考えて楽器店でアルバイトをはじめたものの、都内のど真ん中にもかかわらず基本時給は800円、試用期間三ヶ月は700円でした。

 

つづく