私の場合、理想のギターサウンドはプライドアンドグローリー時代のザックワイルドの音です。
エディーの音も好きです。ようするにハムバッカー系です。
ツアーサポートでは初期は5150で、途中壊れたのでVHTにしました。
5150は歪みは最高でした。レゾナンスで重さを加えられるので
HR/HMは5150があったら言うことないです。
クリーンが結構しょぼいので、本気の加工が必要です。
私の所有していたものはセンドリターンがおかしかったので
エフェクターは直列でしたけど、BOSSのGT-10の外部コントロールOUTで
アンプのチャンネル切り替えINにいれてクリーンCHにコンプとかコーラスが
かかるようにしていました。
ただ、当時のよくかかわってきたPA兼エンジニアが
マルチエフェクターを嫌がって馬鹿にするので
アンプを変えたときはコンパクトにしました。
切り替えの面ではマルチは非常に便利だし、故障したときに
原因がわかりやすいのでツアーではオススメです。
VHTもすごく良い音です。安いギターでも良い音ですが、
当時使っていたレスポールカスタムだと地鳴りのように
低音が飛び出してしかも音像がくっきりするので
ミスがばれやすいです。マーシャルのJCM900も好きですが
TV収録で用意されたものを使ったときは肝を冷やしました。
マーシャルはレコーディングでも最高ですけど
キングオブミスが丸分かりアンプなので、
一緒に出演したベテランは持込だったので
私の機材をみて一言
「収録でマーシャルなんか使うなんて死を意味するぞ」って脅されました。

話は、理想の音を出す方法です。
好きなアーティストが使っている機材を使うことです。
ザックだったらレスポールカスタムです。
EMGじゃなくてもカスタムとマーシャルで
結構近づけれます。あと、ちゃんとギブソンです。
何でなのか、本当に不思議なんですが
ギブソンのレスポールって、最高に重々しいロックな音が出ます。
それがエピフォンとかアリアとかのレスポールモデルにすると
若干弱くなる気がします。私の体感ですが・・・
ちなみに私のカスタムは2002年製でリアはダンカンのディストーションでした。
スタンダードもあったのですがそれは89年製でアルニコ2でした。
両方ともタイプが違うので、セッティングを変えないといけなかったですが、
前者はメインで、ごりごりのメタルサウンド
後者はオールドスクールのロックサウンドでした。

音作りの秘訣としては、ゲインを上げすぎないことです。
ゲインをあげてもくっきりしてハウリングしないアンプもたぶんあるんですけど
VHTはゲインあげるとハウるので、ゲイン下げ目のけっこう弾きにくい音になるんですが、
それがベストなんです!

たまに対バンでめちゃくちゃハウって歪が深いドンシャリで
何を弾いているのかわからないキッズやおっさんがいるんですが、
それって、歪みの量をもっと下げたらきれいに聞こえるのに
もったいないと思います。
でも、私もそうでした。
若いときは自分のしていることだけが正しいと思いがちで、
人の話も聞く耳がないので、ギターの音に関しては
アンサンブルよりも自分が弾いていて気持ちがよくて
CDから出ている音に近かったらいいと思ってたんですよ。

でも、CDで聞く、低音のきいたギターの音って、
ベースと混ざっているからそう聞こえるんであって
バンド全体でのバランスを考えたらギターって
ミドルを出してローを少し削るくらいが
アンサンブルと混ざって良い感じに聞こえるんですよ。
自分だけじゃなくて、周りを見ながら
演奏も音作りもするのがバンドです。
自己満足で一人で良い音というのは、
全体では混ざりにくい音だと思って
低めのゲインで試してみましょう。
きっと、弾きにくくてすぐにゲインをあげたくなるし、
ノイズゲート使ったりすると思います。
でも、実際のプロのゲインってクランチ程度だったりします。
そうすることでライブでも埋もれない
ロックギターの音になるんですよ。
不思議ですよね。