うかうかしていたらもう12月。
毎年思うのですが、なんと早い。
ふわあ、とかヘンな声が出てしまいそうです。

さて、「嬉しい事」。
ご報告がすっかり遅れてしまいましたが、
入間市・H邸の気密測定結果が出ております。



もうもったいぶらずにご報告しますと、
C値0.16㎠/㎡(恒例の、赤・太文字でいかせて頂きます。笑)

所沢現場に続き、C値0.2を切りました!
 ※C値とは「建物の延床面積に対する隙間面積の割合」で、
 この数字が少ないほど気密性が高いことを意味します。
 ちなみに国の定めた次世代省エネルギー基準は 5.0㎠/㎡(ひとケタ違う)。
 高気密がうたい文句の某ハウスメーカーの平均実測値が 0.59㎠/㎡。



それにしてもすごいなあ。
何度も書いていますが、
気密はともかく現場の丁寧な施工が無ければ結果が出ません。
現場監督はもちろん、
検査に立ち会った大工さんたちのホッとした笑顔が印象的でした。

そうして「困った事」。
この春のいわゆる「ウッドショック」からの木材不足は相変わらず、
設計の一部変更も余儀なくされました。
資材関連も海外工場のコロナ・ロックダウン等での設備機器、
半導体、ガルバリウム鋼板、輸入材のタイル等々、
不足・在庫無・入荷未定のオンパレード。
あげくはアメリカ本土上陸したハリケーンにより
工場が半壊して断熱の発泡剤が壊滅状況に・・・。
「次は何が無くなるのか」まさに戦々恐々、
今現場進行中のお客様には、
どうしたら「ある」材料でご満足いただけるものを提供できるかと、
悩ましい日々が続いております。
ハリケーンはともかく、これらはほぼコロナ禍の影響です。
(中には便乗もありそうな・・)
もう一工務店が何かできる事態じゃないよねとぼやきつつ、
何とか進路を探っております。
懐かしい、所沢・H様邸を久々に訪問しました。

お引渡しから7年を超えました。


2階の渡り廊下から見下ろしたリビング。
伸びやかな空間、光の差し具合、
改めて「いい家だなあ」と思います。
設計もさることながら、この家の今の空気感はまさしくH家の作り出したもの。
「家族皆が、この家が大好きなんですよ」という奥様の言葉通り、
家を大事に、丁寧に暮らされているご様子が伺え、
施工者としてはありがたい限りです。

そして、小さかったお子さんたちも随分と大きくなりました。
H邸の子供部屋は14帖大のワンルームで
将来間仕切りして個室として使っても良いように考えていましたが、
長子のKちゃんは来年中学生、
その「将来」がとうとう来たようです。
という訳で、今回はそのお打合せでお伺いしたのです。
こうして竣工後もお声掛け頂けるのは、工務店にとって何よりの喜びというもの。
H家の次のステップに向けどんなご提案ができるか、
ワクワクしながらのご訪問になりました。

  技拓工房ホームページ施工例 → 所沢市・H様邸

ようやく秋めいてきましたが、
今月初めは真夏かと思うような暑さだった、わが埼玉西部地方。

そんなある日の事、
快晴、暑い! でも空は秋の色です。



この日はお施主様と、
近在の造園屋さんの地所を訪問しました。
目的は「シンボルツリー選び」。


広い敷地に和洋様々なタイプの樹木が揃います。

最近の新築住宅の外構は、
メンテナンスを考えてか全面コンクリートを敷き込むことも多いです。
草むしりは私も大嫌い、よく分かります。笑
それでも窓外に緑があると無いでは、住み心地まで違うようにも思うのです。
(一般に窓の外に木があると、奥行きが3倍に見えるとも言われます)

建物だけでなく、外構まで整えて初めて「家」が完成するのではないでしょうか。
お手入れの手間も考慮しつつ、
「我が家の1本」をご提案できたら、と思っています。


飽きてしまったお子様には、どんぐり拾いのご提案。笑
「帽子付で」とのご指示のもと、お手伝いさせて頂きました。





壁も、


天井も、


くまなく、もこもこ。


もちろん軒出も抜かりなく。

壁77ミリ、天井200ミリの吹込み断熱(実際はこれ以上入っています)、
毎回思うのですが、壮観です。
「カマクラの中にいるみたい」とおっしゃったお施主様もいらっしゃいました。
そして断熱工事ではあるのですが、外の音が途端に遮断され、
「防音」でもあるのだなあと実感します。

ただいま木工事真っ最中の、入間市・H邸現場、
普通なら上棟から2週間ほどで入るサッシが、
何と2ヶ月遅れでようやく入り、やっと断熱工事となりました。
ウッドショックから始まった資材不足と価格高騰ですが、
今度は何が無くなるのか、戦々恐々としてしまいます。

ともあれ無事、吹込みまで進みました。
後はお楽しみ?、気密測定が待っています。
こちらもある意味、戦々恐々です。
台風一過の少し暑いくらいのこの日、
快晴を背景に、構造材が建ち上がっていきます。



今回の現場は敷地が三角形、
それに合わせて建物も少々変則的で、
棟上げになかなか時間が掛かります。


土地なりに三角に張った電線をかいくぐるようなクレーン作業。

それでも息の合った職方さんたち、
時折笑い声も上がりながら(”上手いっ”とか聞こえてきます)、
ぐんぐん組み上げていきます。




秋の日はつるべ落とし、
最後は夕陽と競争するように、棟が上がりました。

 もうあたりは薄暗がり。

飯能市・H邸、無事の上棟です!


翌日、改めて幣束をパチリ。


ゆったりと時が流れるような、この場所。



先月完成現場見学会を開催した、川越市・H邸です。
デッキというより「縁側」という言葉がふさわしい、
現代の住宅ではなかなか見る事の無い仕様です。
ここがまことに心寛ぐ場所で、
工事中からお施主様始め職人さんや業者さん、
腰を降ろしては皆さん「ほうっ」とされていました。

一人で寛ぐも良し、
お友達とちょっとおしゃべり、にぎやかに家族でバーベキュー、
様々な使い方が想像できます。
H邸の第2のリビングともいえるでしょう。
お施主様がこれからここをどう使っていかれるか、
楽しんでいただければと思います。



「いい家になったよなあ」
お引渡しの後の帰り際、
玄関先を眺めながら、設計者でもある社長がポツリと一言。
どちらの現場でもそうなのですが、
ホッとしながらも手離しがたい思いのお引渡しとなりました。
この度の完成現場見学会は、
おかげさまで連日満員御礼、無事に終了いたしました。
ご参加の皆様、関係の皆様、
そして何よりお引渡し前の大切なお家を快く見学させて下さったH様、
誠にありがとうございました。


こうした見学会は、
もちろんお客様に技拓工房の家をご覧いただく貴重な機会ではあるのですが、
造った私たちも完成した家に朝から晩まで滞在できる機会でもあります。
(正直、泊まりたいくらいです)

今回も、接客の合間にふと眺める風景、
光の差し具合、
しみじみと「家」を堪能いたしました。


浮いたようにみせた階段


キッチンのタイルの端部の丸み。



格子にさす光とその陰。


借景としての「空」


その空を写し込み、TVでさえ風景となります。


夕日が庭木の影を障子に落とします。

日々の暮らしの中で、
美しいもの、お気に入りのものに目を留める事は、ひとときの安らぎになるもの。

これからこの家でお暮らしになるお施主様は、
どんな「お気に入り」を見つけられるでしょうか。
楽しんでいただければと心から願っております。



ランドリールームの先に、緑。
*9/18~23の完成現場見学会は
 各日満員御礼となりましたので締め切らせて頂きます。
 誠にありがとうございました。

 完成見学会お知らせ → 技拓工房ホームページ

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年2回発行「埼玉での家づくり」最新号に、
技拓工房事例が掲載されました!


今号では先の完成現場見学会でご好評を頂いたU様邸始め、
技拓工房の美しい施工例が掲載されております。
書店等でぜひご覧になってください。
(Amazonでもお取り扱いしています)
*9/18~23の完成現場見学会は
 各日満員御礼となりましたので締め切らせて頂きます。
 誠にありがとうございました。

 完成見学会お知らせ → 技拓工房ホームページ
 
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タイトル通り、


これは何をしているかというと、

下地の材によって塗装の色合いが違ってくるのを確認しています。

所沢・T邸、枠やカウンター等をクリアではなく色を入れて仕上げていくため、
同じ塗料を塗っても、材料によってはこれだけ色が違うという事を、
お施主様と確認していきます。
べったりと塗りつぶすならともかく、
元々の木の色、赤みがかったり黄味が強かったりで、
仕上りの色も違ってきます。
「本当に同じ色?」とならないよう、ここでしっかり確認!
お施主様のイメージに可能な限り近づけるよう、
細かい事ですがひと手間掛けていきます。

 この写真、監督Mさんから見せてもらったのですが、
 後ろの壁も気になるなあ・・・。
 ここ、リビングなんですよね。
 どう仕上げるのか、「お楽しみに」と言われてしまった。笑